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第791回 ハシブトガラス(14回目)とツバメ(12回目)

①http://hukumusume.com/douwa/pc/aesop/05/03.htmより引用のカラスとツバメのイラスト

   この世の中に於いて「カラス」とツバメを比較してみたら、誰もが「カラス(この場合はハシブトガラス)」はゴミ置き場の袋に入れたゴミを食い散らすから「カラス」は害鳥で、ツバメは田んぼの害虫を食べてくれたり、なおかつ自分の家にわざわざ営巣してくれる縁起の良い野鳥でもあるから益鳥という判断を大概の方ならされると思います。実際に街中の代表的なハシブトガラスは知能が高い分だけあって、いろんないたずらをします。対するツバメは働きものの印象があります。

②http://karasu-taisaku.blogspot.com/2017/04/blog-post.html?m=1より引用のハシブトガラスののゴミ荒らし

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   もう既にご存知だと思いますが、日本に於いて「カラス」といえば二種いまして、街中でよく見かけるハシブトガラスと山の麓の田園でよく見られるハシボソガラスの二種です。言わずと知れた街中で朝のゴミ置き場のゴミ袋を漁る「カラス」といえば、このハシブトガラスです。普段は縄張りを持たずにつがいで行動していますが、繁殖期にもなると、同種といえども侵入を許しません。つがいで行動し、ゴミを漁りに行くのがメスの役目、その上の屋根や電線で見張り役はオスです。

ハシブトガラスガラスのスカベンジャー行為

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   「カラス」は本当に頭の賢い野鳥で、昔から色んな逸話を持っています。「カラス」は世界中どこでもいて、その一つの逸話として、イソップ物語に「カラスと水差し」の話しがあります。瓶の中の水を飲もうとした「カラス」は瓶の中に少ししか水がないことに気付き、そばにあった石を加えては落とし入れ、何度も繰り返しているうちに水位が上がり水を飲むことができました。こんなに知能が高い「カラス」は③のような死骸が有れば、掃除ついでに屍肉を啄み一石二鳥とします。

④人の居る所にしか営巣しないツバメ

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   ツバメは三月中旬頃に春先の日本に帰ってきます。夏鳥を代表する渡鳥です。日本に着くと同時に繁殖のためのつがい相手を探して、結ばれると民家の軒先に新居の候補を探して、雌雄揃って営巣を開始して約一週間で完成します。ゴールデンウィークが終わる頃にはヒナが誕生しています。一番身近なスズメですら、その巣を人に見える所に作らないのに、ツバメは本能からか人間の近くに営巣したら、天敵の「カラス」やネコやヘビから身を守れることを知っているのです。

⑤http://trueteck.co.jp/base.html/page/7/より引用のツバメの糞害

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   好感度は凄く良いツバメです。毎年春になると約三千㌔くらい離れた南の国から、生まれ故郷の日本のその地に帰ってきて、また自分の生まれ故郷で子孫を残して、また南の国へ向かっていきます。つがいになった相手とせっせせっせと、田んぼから泥を運んで、自分の唾液でこねて営巣します。休むことなしに次から次へと泥を運んで…抱卵も餌運びも雌雄が代わる代わる行います。しかし、餌を貰って排出する時のヒナは巣から外をめがけて、糞を排出して⑤のような有様です。

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