![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51550753/rectangle_large_type_2_fd3309fb2306b0cdb9e1425ad87b26eb.jpeg?width=800)
第1577回 鳥のさえずり(陸鳥)
①https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=鳥のさえずりより引用のさえずる鳥のイラスト
①のイラストは小鳥が鳴いています。鳥が鳴き声を発するのは、メッセージを伝えるためです。鳥の鳴き声は、大きく分けて「さえずり」と「地鳴き」の二種類があります。さえずりはおもに春から夏にかけての繁殖期繁殖に関わる声で、地鳴きは仲間同士の合図の声、例えば「ここにいるよ」という存在を知らせる声や危険を知らせる声のことを地鳴きと呼んでいます。仲間同士の連絡のための声です。さえずるのは主にオスの仕事です。オスが求愛のさえずりでつがいを形成します。
②-1.https://www.birdfan.net/2020/06/26/79133/より引用の代表的な雌雄同色のさえずりはオスのウグイス(体長約16㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51550984/picture_pc_d1d3eb251d994bc93d78d821bb64e91f.jpeg)
②-2.https://ganref.jp/m/sumipoko/portfolios/photo_detail/2077643より引用の雌雄同色で共にさえずらないコゲラ(体長共に約15㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51559683/picture_pc_66931e56dcba8c48a7332b1feb7a4e24.jpeg?width=800)
さえずる野鳥で一番有名なのは、誰が何を言おうと、②-1.のウグイスの「ホー、ホケキョ」だと思います。日本三鳴鳥のひとつで、残りの二つの雌雄同色コマドリや雌雄性比のオオルリは、雌雄共にさえずります。非繁殖期のオスや年中のメスは地鳴きしかしません。子育てをするメスがさえずらないのは天敵から目立たなくするためとも。周りの生息環境が左右します。②-2.のコゲラなどのキツツキの仲間は雌雄同色で共にさえずりませんが、キツツキはさえずらずドラミングします。
③-1.https://photohito.com/photo/3296490/より引用の雌雄同色のオスがさえずるスズメ(体長約15㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51551393/picture_pc_0bcd3d4efeb4c3daaa43240c7bdda9d0.jpeg?width=800)
③-2.https://blog.goo.ne.jp/koumisuzume/e/8f65906a5ac68fc03afd2761681c0119より引用の地鳴きしかしない雌雄同色のハシブトガラス(体長約56㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51551262/picture_pc_63e9997ad406092b0c580047fabbc8c2.jpeg?width=800)
本来なら、身近な野鳥として、真っ先に取り上げられる③-1.の写真のスズメは、普段は「チュン、チュン」の鳴き声でしたが、これが力強くなるとさえずりのようです。地鳴きは「ジジジジジ」とか、警戒の鳴き声がそうです。地味でもしっかり鳴きわけます。対して、③-2.の写真のカラス(ハシブトガラス)は、知能が高いゆえに他の野鳥より、言葉とも思える地鳴きの種類が多く、さえずりがありません。求愛はキツツキの場合がドラミングで、カラスの場合は求愛給餌ディスプレイです。
④-1.http://opipo.blog.fc2.com/blog-entry-139.htmlより引用のオスが派手な出で立ちで、メスは地味ながら、共にさえずるイソヒヨドリ(体長約25㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51558765/picture_pc_394b563ec9275475bfdd256bd30cd8d9.jpeg)
④-2.https://blog.goo.ne.jp/shikokusaburou-4157/e/4defa2c2e24084a970d0f7910898d50dより引用のオスが派手な出で立ちで、地味なメスと共にさえずるキビタキ(体長共に約14㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51556897/picture_pc_8ab77bd365b24efe69c796ab2a769bc5.jpeg?width=800)
④-3.http://on01.blog81.fc2.com/blog-entry-511.htmlより引用の日本には越冬のためやって来て非繁殖期でさえずらない、左がメス、右がオスの雌雄のツグミ(共に体長約24㌢)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51587301/picture_pc_b17e4d56079ce497fd59e7a4a8fcbd6f.jpeg)
最近では、街中に進出する野鳥の中ではオスは綺麗な青い鳥の④-1.の写真のイソヒヨドリは、本当に身近になった典型的なオスが派手な色で、雌雄ともにさえずる留鳥です。イソヒヨドリはヒタキやツグミの仲間とされます。そのヒタキの仲間で夏鳥のキビタキは、ご覧のようにオスが派手で、メスが地味ですが、雌雄共にさえずる野鳥です。ほかの仲間のツグミは雌雄同色の冬鳥で、越冬のためにやって来ますので「クィクィ」「キュッキュー」と地鳴き。オスに繁殖期はさえずります。
⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/ks1639.exblog.jp/amp/21571555/より引用の綺麗な雌雄同色ながらメスはクチバシの下が赤く、オスだけがさえずるつがいのカワセミ(共に体長約17㌢)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51559278/picture_pc_4e65401b41868c8e052f477ebf6e3177.jpeg)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2008/05/30/2585/より引用の綺麗な雌雄同色で雌雄ともにさえずるソウシチョウ(共に体長約15㌢)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51563001/picture_pc_840cdc132370aa0b78a704d6b4d4c4f4.jpeg)
同じ雌雄同色でも大変綺麗な野鳥はいます。代表的なのは⑤-1.の写真のカワセミです。清流の宝石とか美しさを表す形容は色々あります。このカワセミは右のメスをご覧になられ、お分かりのようにメスだけがクチバシの下が赤いです。またオスだけがさえずります。⑤-2.の写真は外来種の雌雄同色で綺麗なソウシチョウです。この種は以前に飼鳥として、雌雄同色の美しさと共にさえずることで輸入され、鳴き声が大きいので野に放たれました。雌雄の見分けが困難な程の鮮やかさです。
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