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第1495回 日本に現れた珍鳥 ⑵

※https://hiyoko.tv/torimono/news/eid580.htmlより引用の珍鳥のイラスト

①-1.https://www.birdfan.net/2015/05/22/35197/より引用のカラムクドリ(体長約19㌢)

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①-2.https://www.birdfan.net/2017/06/16/53544/より引用のコムクドリ(体長約19㌢)

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   東アジアから東南アジアに生息する①-1.のカラムクドリは、日本では、本州から九州、硫黄列島、石垣島や宮古島に分布します。日本では数少ない冬鳥または旅鳥として生息します。①-2.のコムクドリは、日本で繁殖し、冬季はフィリピン、ボルネオ島北部等に渡りをおこない越冬します。日本では夏鳥として北海道、本州北部で繁殖します。コムクドリを見ますと頭の部分はカラムクドリ、身体はムクドリに似ています。眼はカラムクドリはきついので、コムクドリの眼は優しい。

②-1.https://blog.goo.ne.jp/assistyanagi/e/f993a1801594fe0e69c73839fb010b3fより引用のカワビタキ(体長約12〜13㌢)

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②-2.https://www.birdfan.net/2018/01/12/58806/より引用のカワガラス(体長約22㌢)

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   ②-1.ヒタキの仲間のカワビタキは、アフガニスタン東部から東南アジア、中国東部、台湾などに分布し、また、日本でも迷鳥として山口県、栃木県、長崎県などで記録があります。和名は渓流にいるヒタキからつきました。②-2.のカワガラスは日本では、北海道、本州、四国、九州、屋久島にかけて広く分布し、留鳥として、河川の上流から中流域にかけてと山地の渓流に生息しています。ヒタキか、スズメの仲間と種目はまったく違いますが、二種の生息場所も体型は良く似ています。

③-1.https://ebird.org/species/kerpetより引用のカワリシロハラミズナギドリ(体長約39㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2010/10/01/5908/より引用のオオミズナギドリ(体長約49㌢)

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   ③-1.のカワリシロハラミズナギドリはオーストラリア東部からチリ沖の南太平洋の島嶼で繁殖し、非繁殖期は北太平洋に北上します。日本では、本州中部以北の太平洋上で稀ながら観察されます。③-2.のオオミズナギドリはミズナギドリで最大。京都府の府鳥で有名。西太平洋北部の温帯域で、ミズナギドリの仲間では唯一繁殖し、夏鳥として日本近海、黄海、台湾周辺の島嶼に分布します。翼下面の前縁部に細い白い帯があることが他のミズナギドリとは変わっているとの事です。

④-1.https://www.birdfan.net/2017/04/28/52299/より引用のカンムリカッコウ(体長約45㌢)

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④-2.https://www.birdfan.net/2016/06/24/44489/より引用のカッコウ(体長約35㌢)

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   ④-1.のカンムリカッコウはヒマラヤ山脈の麓のインド、ネパールから中国、東南アジアで繁殖し、北方の個体はフィリピン方面へ渡ります。日本では迷鳥として、山形県飛島、石川県舳倉島、薩南諸島、愛知県名古屋市、南西諸島で記録があります。④-2.のカッコウはユーラシア大陸とアフリカで広く繁殖し、日本には夏鳥として五月ごろ、毛虫が動き回る時期に繁殖期を迎えます。カンムリカッコウみたいな派手な鳥が、托卵先に現れると、カッコウと違い目立ってやり難いかも。

⑤-1.http://ada-kitakyu.com/bird/kuroutadori.htmlより引用のクロウタドリ(体長約28㌢)

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⑤-2.https://www.birdfan.net/2020/08/21/79975/より引用のクロツグミ(体長約22㌢)

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   ⑤-1.のクロウタドリは、ポールマッカートニーの作曲の「ブラックバード」で一躍有名になりました。またツグミの仲間ですから、さえずりは上手です。日本では旅鳥または稀な冬鳥として、北海道から沖縄県まで記録があり、特に西表島や与那国島での記録が多いです。⑤-2.のクロツグミは夏に主に日本の本州中部以北や中国の長江中流域などで繁殖し、冬には中国南部まで渡って越冬し西日本では越冬する場合もあります。この二種は共にさえずり上手な人ツグミの仲間と言えます。

⑥-1.http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/suzume/kuroerihitaki/kuroerihitaki.htmlより引用のクロエリビタキ(体長約16㌢)

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⑥-2.https://www.birdfan.net/2013/05/31/22782/より引用のコルリ(体長約14㌢)

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   ⑥-1.のクロエリビタキは台湾、中国南部からインドシナ、インド、ヒマラヤ、フィリピン、ボルネオ島、ジャワ島、スマトラ島などの東南アジアに分布しています。この鳥の特徴は頭頂部には黒い小さな帽子と喉元が黒いブレスレットを付けています。日本では同じくヒタキの⑥-2.のコルリがいます。日本では繁殖のため北海道、本州中部以北に飛来する夏鳥です。オスの成鳥は上面は暗青色、下面が白い羽毛で覆われます。同じくヒタキの仲間ですが、こんなに容姿が違うのは珍しい。

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