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第1224回 野鳥の食べ物

①https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_243.htmlより引用のイラスト

   ①のタイトルイラストは鳥が人をむしゃむしゃ食べているジョーク的に描いていると思います。いま、鳥は本能からか、冬の時期になると体力を温存しなければならないので、あんなに小さな小鳥のエナガですら、餌台に牛脂があれば、喜んでその高カロリーを取得します。またヤマガラカケスなどは冬に備えてのドングリなど木の実の貯食を食すことになります。モズは秋からせっせと作った色んな生き物の早贄を冬の貯食に回します。色んな野鳥が知恵を絞って冬を乗り切ります。

②-1.https://note.com/hiho2351/n/n214a8f99663cより引用の幼虫を捕食するシジュウカラ(体長約14㌢)

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②-2.https://kenskz.blog.fc2.com/blog-entry-2170.htmlより引用の虫を捕食するムクドリ(体長約24㌢)

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   猛禽類を除いて野鳥は、ほとんどが雑食です。スズメを例にとれば、夏の繁殖期には田んぼの稲を荒らす害虫を食べてヒナに与えたりして、高カロリーなのでヒナの成長を促します。しかし、秋口になると、稲に実がつく頃には、その実を食べる害鳥となります。一時期は肉食であったり、植物食となったりする雑食です。このようにして、ほとんどの野鳥は雑食性といえます。猛禽類やモズカワセミなどの肉食鳥は肉食しか食しません。完全なる植物食はアオバトのみとなります。

③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/oohta-8787/entry-12532085934.htmlより引用の向日葵の種子を捕食するカワラヒワ(体長約14㌢)

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③-2.https://blog.goo.ne.jp/mushi_2010/e/6f19b6c5cb1b9f40cb042997f17a2c15より引用のミカンを突くヒヨドリ(体長約28㌢)

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   このように、雑食が多い野鳥の中でも、主食というか主にどんなものを食べるのか、その野鳥によって変わります。②-1.の写真のシジュウカラは年間に12万5千匹の虫を捕食します。また②-2.の写真のムクドリシジュウカラ以上に、親二羽、雛六羽が一年間に捕食する虫の数は百万匹以上といわれています。この二種は雑食性ですが、主食は虫を捕食しています。③-1.の写真のカワラヒワは主に植物食で、特に向日葵の種子が大好きで、妖鳥にも親鳥は虫よりも向日葵の種子を与えます。

④-1.http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/inagawa-tori/kawasemi/より引用の小魚をくわえたカワセミ(体長約17㌢)

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④-2.http://tanpopo201210.blog.fc2.com/blog-entry-118.htmlより引用の魚を捕食するミサゴ(体長約55〜63㌢)

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   ③-2.の写真のヒヨドリは、メジロと並んで甘いもの好きです。これまでの雑食性の野鳥は虫などを食べる肉食が主食だとか、植物の種子や木の実などを食べる植物性が主食だとありましたが、このヒヨドリメジロは花の蜜や、甘い果実が大好きという特性があります。また猛禽類ではありませんが、④-1.の写真のカワセミヤマセミなどは雑食ではなく、水の中にダイブして小魚やエビを捕食する完全なる肉食の野鳥です。反対に④-2.の写真のミサゴは猛禽類ですが、魚が主食です。

⑤-1.http://robin001263.blog129.fc2.com/blog-entry-287.htmlより引用のカエルを捕獲したモズ(体長約20㌢)

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⑤-2.https://www.pinterest.jp/pin/724375921290416893/よりドバトを捕食するオオタカ(体長約50〜56㌢)

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   カワセミと同じく、⑤-1.の写真のモズはよく「猛禽類になれなかったスズメ」と揶揄されますが、モズのクチバシはどう見ても、猛禽類の鉤状の形をしています。猛禽類と呼ばれないのは、鷲鷹のように強靭な趾(あしゆび)と鋭い爪を持っていないからです。しかし、モズは肉食で、⑤-2.の写真のオオタカのような猛禽類と同じく、両生類や爬虫類、小さな哺乳類、小鳥などの鳥類などを食するために、生き物を捕獲します。このように、野鳥には色んな食生活を種に合わせて食します。

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