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第1591回 ウズラの渡り

①https://buhitter.com/search?q=うずらの日2020より引用のつがいのウズラのイラスト

   今の時点で、おそらく皆さんのお住まいになられている所では玉子屋さんは殆どないと思います。スーパーの玉子売り場しかないのが現状ではないでしょうか。当たり前ですが、玉子屋さんにしろ、スーパーの玉子売り場にしろ、沢山の展示位置を占めているのは、私たちの食生活では殆ど毎日に於いて食べています鶏卵、即ち、ニワトリの卵です。普通の白い玉子から、赤玉と呼ばれる褐色の玉子まですべてがニワトリの卵です。しかしその一角を占めていますのが、ウズラの卵です。

②https://iruka55.blog.fc2.com/blog-entry-169.htmlより引用のざる蕎麦に添えてある定番のウズラの玉子

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   夏場になって、暑くて食欲が無くなってしまった時に、私たちはざる蕎麦を食べます。蕎麦屋さんに行かれ、ざる蕎麦を注文された方なら殆どのお店では、②の写真のようなお蕎麦のツマに刻みネギ、擦りわさびと共にウズラの玉子が添えてあります。ご家庭ではニワトリの玉子が主かもしれませんが、スーパーで販売するくらいですから、ご家庭でもウズラの玉子をお使いになる方は多いのだと思われます。蕎麦つゆに蕎麦を入れる器の容量が約一合で、ニワトリの玉子は大きいです。

③-1.https://www.birdfan.net/2018/04/20/61740/より引用の野鳥としてのウズラ(体長約20㌢)

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③-2.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ウズラより引用のつがいのウズラ(手前がオス、奥側がメス)

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   私はウズラと言う『鳥』はニワトリ同様に『家禽』だと思っています。ニワトリもその原種がいて、その家禽化される以前にはやはり野鳥であったのを肉質を食用に適した物にしたり、卵を毎日産むようにと色んな改良をしたのだと思います。それと同じようにウズラも『家禽』であると思っていました。しかし、ウズラはもともと日本が原産の鳥です。 生息するのは、草原や農耕地が主です。 野生のウズラは、春から夏が繁殖期です。

④-1.https://www.birdfan.net/2018/08/31/64593/より引用のつがいのキジ(左がメス体長約60㌢、右がオス体長約60㌢)

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④-2.http://takakis.la.coocan.jp/keisyu.htmより引用の近種であるニワトリ

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   ウズラの漢字表記は「鶉」です。「鶉」の「享」の字には「ずんぐりしている」といった意味を含み「鶉」は「ずんぐりした鳥」を表しています。しかし、ウズラは④-1.の写真のキジの仲間です。あの鬼ヶ島に桃太郎に勇敢さをかわれて鬼退治に行ったキジの仲間なんです。因みにライチョウも仲間です。「グワーグワー」等大きく濁った声で鳴き、雌は「ピッピーッ」等可愛い小さな声で鳴くようです。ウズラは④-2のニワトリの体の構造と大まかには変わりなく、ニワトリと近種です。

⑤http://bunbuku2.web.fc2.com/tr-uzura.htmlより引用の飛行するウズラ

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     そんなキジの仲間といっても、ウズラは容姿は違っていて、漢字表記の「鶉」の隠された意味には「ずんぐりとした鳥」の意味を持ち、また、ニワトリと同じく玉子だけの印象が強ければ、ニワトリ同様飛べない鳥と思っていましたら、実は⑤の写真のように空を飛ぶことが出来るのです。またウズラキジの仲間では唯一真の渡りを行い、野生のウズラは、春から夏に北海道や東北地方で卵を産み、孵化した卵を育て、寒い時期になると四国地方や九州地方に移動してくる渡り鳥です。

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