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第891回 鳥の瞼

①https://www.clipstudio.net/oekaki/archives/152284より引用の瞼

   人でも一重瞼や二重瞼があり、それがその人の個性ともなっていて、哺乳類や爬虫類の亀やトカゲ、両生類のカエル、魚類でもフグや鮫なども瞼はあります。同じ哺乳類など霊長類や両生類は上瞼で、他は両瞼、下瞼は亀とトカゲで、両瞼は鳥類だけです。その瞼はほぼ同じ大きさで、まばたきする時は上まぶたを閉じる種が多いです。睡眠時は下まぶたを閉じます。上下の瞼を閉じる種もあります。まぶたには白や茶色い羽毛が生えている種が多い。サギなどは羽毛の生えていない種。

②http://ashitamokansatsu.seesaa.net/article/37328048.htmlより引用の鴨の瞼

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   カモの瞼が白いのは、眼を開けているように見せるためという説もありますが、やはり同じ鴨の仲間のハクチョウやハクガンでも瞼が白いです。物差し鳥のスズメは白い上まぶたを1/3ほど、頻繁に下ろし、時間は0.03秒ほどです。エナガの上瞼はひさし状です。また人と同じく二重瞼の野鳥はコミミズクヤマセミヤマガラです。外国の鳥のアカメクイナの瞼は赤く、アオジは台湾語で黒瞼鵐で黒色で、カワガラスは両瞼ではありますが、上瞼だけが白く、上瞼を閉じることが多いです。

③https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/african-eagle-owl/entry-10701625900.htmlより引用のフクロウ類の瞼

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   フクロウ類はクチバシの周りに生えている感覚毛に物が触れると反射的に瞼を閉じます。狩りで獲物を掴む瞬間も瞼を閉じます。片目だけ閉じたり、片方は上瞼、もう片方は下瞼を閉じることもします。またメジロでお馴染みのアイリングには二種類あります。普通は毛で覆われているメジロガビチョウタマシギなどは全て白いです。しか皮膚で出来ているもう一つの眼瞼輪(まぶたの端)はハヤブサ(黄)、ドバト(灰)、キジバト(赤)など…

④http://karapaia.com/archives/52194463.htmlより引用のキツツキの瞼

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   キツツキは木の幹に穴を開けて営巣したり、木の皮の下にいる虫を捕食したり、繁殖期にはドラミングで相手探しと、何時もクチバシを突いています。そのために木屑から眼を守るため瞼が前方から閉じる種が多いです。また瞼のほかにキツツキは、木屑から眼を守るため、瞬膜が厚く色が濃くなっています。瞬膜とは第三眼瞼(がんけん)とも呼ばれ、脊椎動物全般に備わっています。哺乳類では退化して、人には目頭に半月型の痕跡があります。交感神経により支配されています。

⑥http://karapaia.com/archives/52167969.htmlより引用の鷲の瞬膜

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   鳥類の瞬膜は目頭から目尻に閉じます。オオコノハズクは斜め上からで、人の瞬きと同程度の頻度で閉じています。タカ類の瞬膜は厚く白っぽく
瞬きは上瞼では行わず、瞬膜のみで行います。鳥は飛翔時の大部分この膜を閉じています。潜水性の鳥では透明が多く、潜水カモ類、アビ類、ウミスズメ類などの瞬膜はレンズ状の窓があり、水中での屈折を助ける、メガネの役を果たしています。上空から魚の捕獲には、瞬膜が偏光フィルターの働きし水面の反射を防ぎ魚を発見しやすい。

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