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第1205回 ホトトギスって(7回目)
①https://studyenglish.at.webry.info/201607/article_14.htmlより引用の戦国三武将のホトトギスの評価
ホトトギスは万葉の時代から人気があり、その度合いが誠しなやかに語り継がれている詩に、戦国三武将を表現したあの有名な「鳴かぬなら…」安全から始まる、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康三人の大名の性格を言い表した狂歌として有名な三句が、引き合いとして出されています。「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」(織田信長)「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」(豊臣秀吉)「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」(徳川家康)と見事に三武将の性格をホトトギスが表しています。
②-1.ホトトギス(体長約28㌢)
②-2.赤タイプのホトトギス
②-1.、-2.の写真のホトトギスは渡鳥です。インドから中国南部に越冬し、五月頃になると中国北部、朝鮮半島、日本まで渡ってきます。日本では五月中旬頃に他の渡り鳥より遅くやってくるのは、托卵のために相手の鳥の繁殖に合わせることと、食性が毛虫類を捕食するため、早ければあり付けられないからです。「キョッ、キョッ」で始まり、有名なききなしの「本尊掛けたか」や「特許許可局」や「テッペンカケタカ」とさえずります。この耳に残る鳴き声が人気だと思います。
③https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/mizunotunagari3776/entry-12481114947.htmlより引用のカッコウ(体長約35㌢)、ジュウイチ(体長約32㌢)、ツツドリ(体長約33㌢)、ホトトギス(体長約28㌢)の違いのイラスト
③のイラストはホトトギス科の仲間の四種です。上から❶カッコウ、下の左が❷ツツドリ、真ん中❸ジュウイチ、右が❹ホトトギスです。この四種は自分で産んだ卵を抱卵せず、他の野鳥の巣に産みつけて、その宿主に自分の子供を育ててもらう、いわゆる「托卵」という自然界の知恵を与えられ、自分では子育てはいたしません。よく似た四種ですが、それぞれの鳴き声は❶「カッコウ」❷「ポポ、ポポ」❸「ジューイチ」❹「特許許可局」姿形は良く似ていても鳴き声は個性的です。
④https://blog.canpan.info/creole/archive/929より引用の文学のなかのホトトギス
④の俳句の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」とは、江戸中期の俳人・山口素堂の作。目にも鮮やかな「青葉」、美しい鳴き声の「ほととぎす」食べておいしい「初鰹」と、春から夏にかけ、江戸の人々が最も好んだ物を俳句に詠んでいます。日本では、ききなしのさえずりに対して、古今ホトトギスの和歌が数多く詠まれ、すでに『万葉集』では153例、『古今和歌集』では42例、『新古今和歌集』では46例が詠まれています。それだけホトトギスは馴染みのある野鳥だったのです。
⑤https://blog.canpan.info/masataka/archive/4より引用の托卵先のウグイスに育てられるホトトギス
「鶯(ウグイス)の卵の中の時鳥(ホトトギス)」とは、ホトトギスなどの托卵する野鳥は、自分の卵の大きさと、托卵する相手の野鳥の卵の大きさが同じものを選んで托卵します。⑤の写真のように相手は自分の子供と思い育てますから、写真のように自分よりも大きなひなに餌を与え続けます。しかし、それは自然界の知恵で托卵の方法を授けました。托卵する野鳥は体温が低く、また抱卵毛がないため、抱卵しても卵は孵化しないのです。そのために種を保存する処置の仕方なしです。
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