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第82回 一番身近なスズメ(3回目)

  ①タイトル写真はツバメの巣を略奪したスズメの一家

  もう何回か一番身近な野鳥であるスズメのことを語ったつもりが、二回しか語っていなかったことに対して、スズメにお詫び申し上げます。スズメは民家やその近くの建物に営巣します。よって私の住むマンションにはスズメの巣はありません。

②http://kaonikki256.blog74.fc2.com/blog-entry-286.htmlより引用の電柱を利用したスズメの巣

   最近、私の住むマンションの電灯の角柱にも②のようなスズメの巣があります。雌雄のスズメが出たり入ったりしていますので、きっとこれから巣作りをして、子育てをすることでしょう。でも①の写真は異常事態発生だと思っています。

   ①はツバメの空き巣を利用したか、はたまた略奪したのではないかと考えられます。ちょっと前ならスズメは木造住宅の屋根裏とか、空気孔に営巣したものです。それがこんなツバメの巣にまで手を出さなければいけないほど、住宅事情が切迫しているのです。

③http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201306100421.htmlより引用のスズメバチの巣を借りたスズメの巣

   ③の写真は私の住む街ではなく、もっと田園風景の広がる民家の納屋の風景かと思われます。このスズメ一家は街から田舎に引っ越してきて、先住のスズメに配慮して、こういう選択肢を迫られたのかもしれません。スズメは本能的に人が住む集落に営巣します。

④木造住宅に営巣のため、材料を運ぶスズメ

   ちょっと前の日本なら、こうやって、スズメがワラや木の枝なんかを運んできて、屋根裏に営巣する。そんな風景が人間社会の住宅事情により、スズメをはじめとした野鳥たちの住まいにも影響をもたらし、その人間社会の環境変化にスズメも対応しているのです。

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