見出し画像

第510回 野鳥が関わる七十二候

①http://chugokugo-script.net/koyomi/shichijuuni-kou.htmより引用の七十二候

   第507回でも「七十二候」ときキジの関わりを語りましたが、この中で果たして野鳥がいくつ占めているのかを調べて、現代でもそれは存在するのかしないのかを調べてみました。「七十二候」とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約五日ずつの三つに分けた期間のことを表します。七十二候の名称は気象の動きや動植物の変化を知らせる短文です。

②春告鳥のウグイス

画像1

   1.第二候 「黄鶯睍睆 (うぐいすなく) 2/9~2/13頃は二十四節気の春の初めであり、暦の上では一年の初めとされています。春の訪れを徐々に感じながら、山野に耳を傾けると、ウグイスが山里で鳴きはじめる時期になっています。「ホーホケッキョッ」この根回しが聞こえてくると日本の春がやってきます。ウグイスは春告鳥なんです。

③夏鳥のツバメがやってきた

画像2

   2.第十候 「雀始巣 (すずめはじめてすくう)」 3/20~3/24頃。雀が巣を作り始める頃のこと。   3.第十三候 「玄鳥至 (つばめきたる)」 4/4~4/8頃。夏鳥のツバメが渡来する頃のこと。                  4.第三十三候 「鷹乃学習 (たかすなわちわざをならう)」 7/17~7/21頃。鷹のヒナが巣立ち頃。       5.第四十四候 「鶺鴒鳴 (せきれいなく)」 9/12~9/16頃。「セキレイ」が鳴き始める頃のこと。

④冬鳥のマガンがやってきた

画像3

   6.第四十五候 「玄鳥去 (つばめさる)」 9/17~9/21頃。春先にやってきたツバメが帰り始める頃7.第四十九候 「鴻雁来 (こうがんきたる)」 10/8~10/12頃。雁が北から渡ってくる頃のこと。       ここまでは、春がやって来て、藪中からウグイスか飛び出し、スズメなど春に野鳥の繁殖期へ、 また夏鳥のツバメがやってきて、鷹の幼鳥も巣立ちして、セキレイが鳴き。秋と共去りゆくツバメ

⑤早春にキジが鳴く

画像4

   8.第六十九候 「雉始雊 (きじはじめてなく)」 1/15~1/19頃。オスがメスを求めて鳴き始める頃9.第七十二候 「鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)」 1/30~2/3頃 。春の気配を感じた鶏が卵を産み始める頃。こんな風にして、昔から七十二候は流れ行く季節感をこの世に存在する野鳥をはじめとする生き物や植物、変わりゆく天候とかを表現しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?