第417回 日本最古の地震予知鳥のアトリ
①天候を予知するのか空を見上げるアトリ(体長約16㌢)
アトリはレンジャク類と同じように不思議な鳥で、渡鳥で冬鳥までは普通ですが、秋にシベリア方面から渡来します。主に日本海より山形県、富山県等に飛来し、それから各地に散らばります。渡来する個体数は年による変化が大きいということですが、私は近くで見たことがありません。
②https://www.soester-anzeiger.de/lokales/soest/kraehen-plage-stadt-pflueckt-diesmal-schon-winter-nester-soest-9655962.htmlより引用の阪神大震災で地震を予知した?カラス
そのアトリが①の写真のように、地震を予知して、日本書記にも登場する地震予知能力のある野鳥といいます。渡来する個体数は年による変化が大きいみたいです。レンジャク類同様にミステリーな野鳥だと思います。食性は雑食性で果実、植物の種子、昆虫類、節足動物などを採餌します。
③地震を予知して騒ぐ?キジ
よく聞いたりするのは②のカラス類やスズメ、③のキジが鳴いて暴れたり、「雉がしきりに鳴くと地震あり」「雉がつづけて三度叫ぶと地震あり」「雉、鶏が不時に鳴けば地震あり」「地震直後に雉が鳴かない時は、再び大地震が来る」ということが民間に伝わる俗信としてあります。
④https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20180519-00085406/より引用の昔から言われるナマズの地震予知能力
野鳥の他にも④のナマズが地震を予知能力があるとされ、日本では巨大なナマズが地中深くにいて、そのナマズが暴れると地震が起きると長く信仰されてきました。地震が起きると年寄りはナマズが暴れていると言っていました。実はナマズが暴れて地震を予知していたのかもしれません。
⑤ムクドリ並みの大群で地震を予知する?アトリ
話を戻して⑤の写真をご覧になれば、何かが起こるって誰もが思います。『日本書記』に「天武7年12月27日(西暦679年1月18日)、アトリの大群が空を覆って西南から東北の方向に飛び、そして筑紫国で大地震が発生し、どの村でも多数の民家が崩壊した」とあります。最古の予知です。