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第606回 気品のある野鳥

①https://ja.whotwi.com/himithu_ikimono/tweets?page=12&only_popular=より引用のグラフィック画像

②気品のあるオオタカ(体長約50〜56㌢)

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   気品のある野鳥で検索したら意外や意外にもこのオオタカが現れました。古今東西でタカといえばこのオオタカを表すことが多いです。体長はオスが全長約50㌢、メスか全長約60㌢でハシボソガラスとやハシブトガラスと同じような大きさです。留鳥として周年生息するオオタカもありますが、一部のオオタカは、越冬のため南下を行ない「鷹の渡り」を披露してくれます。飛翔能力が高く、中小型の鳥類や小型哺乳類を空中あるいは地上で捕らえる里山の猛禽類として君臨します。

③気品のあるオナガ(体長約36㌢)

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   ③のオナガも単純に漢字表記が「尾長」。昔は親しみのある野鳥だったようですが、日本では分布を狭めており、1970年代までは本州全土および九州の一部で観察されていたのが、1980年代以降西日本で繁殖は確認されておらず、留鳥として姿を見ることはなくなりました。現在は本州の福井県以東、神奈川県以北で観察されるのみとなっています。また警戒心が強く、また敵に対するモビング行動も活発で、縄張り破りを許しません。

④気品のあるヤマセミ(体長約38㌢)

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   ④のヤマセミブッポウソウの仲間で、漢字表記も普通に「山翡翠」。当然カワセミとも仲間です。しかしカワセミみたいに、雌雄揃って綺麗なわけではなく、人間で言えば紳士のようなもの。頭には大きな冠羽があり、からだの背中側が白黒の細かいまだら模様になっているのが特徴です。腹側は白いが、あごと胸にもまだら模様が帯のように繋がっています。また大きな魚を捕獲時は足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこみます。

⑤気品のあるルリビタキ(体長約14㌢)

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   ルリビタキこそ気品に溢れた野鳥と言えます。ルリビタキの漢字表記は「瑠璃鶲」で、その『瑠璃』は翡翠(カワセミ)同様に宝石を表しています。私も初めてこのルリビタキを観た時はびっくりというよりも感動しました。世の中にこんなに気品のある野鳥がいるものだと…体側面はオレンジ色の羽毛で覆われ、英名のflanked=脇腹、側面の由来になっています。腹面の羽毛は白い。尾羽の羽毛は青い。種小名cyanurusは「青い尾の」の意です。また青い鳥は幸せを呼ぶ鳥です。

⑥気品のあるタゲリ(体長約32㌢)

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   この⑥のタゲリこそ気品がある野鳥、そしてついたあだ名が「田んぼの貴婦人」とあります。名前の漢字表記にしても「田鳧」「田計里」と気品の良さには関係なさそうです。まあ一眼観たら、オスのタゲリを見ても「貴婦人」を意識してしまいます。タゲリは日本に、冬季に越冬のため本州に飛来する冬鳥です。北海道と東北地方北部では旅鳥となっていますから、よほどの寒がりだと思います。背面は光沢のある暗緑色、腹面は白い羽毛で覆われ、頭部には黒い冠羽が生えています。

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