第1709回 鳥の色んなねぐら
①https://illustrain.com/?p=30523より引用の睡眠中の鳥 イラスト
私たちが毎日就寝する場所は大概が自宅の寝室か布団やベッドが設置されている部屋だと思います。私が小学校の頃、田舎の祖父の家には、鶏が放し飼いされていて、庭の雑草や畑にいる虫やミミズを啄み、夕方の薄暗くなる頃にはボス的なオスが扉の開いている鶏小屋のねぐらに戻っていくのでした。また野鳥たちは薄くなる頃には何処かに飛びさり、辺りは鳴き声が止み、しんとして、日が暮れて田舎の事ですから、灯りもなく闇に包まれ、家の灯りが優しげに迎えてくれました。
②-1.https://スズメ.xyz/archives/461より引用の藪中のスズメのねぐら
②-2.https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=32053006051より引用のムクドリの街路樹のねぐら
スズメという私たちに年がら年中に身近にいる野鳥は繁殖期には大家族で行動します。しかしその繁殖期が終わる夏の終わりから秋冬にかけては、②-1.のようにスズメが街の街路樹でねぐらを形成します。集団で眠れば安全性が高まり、寒くありません。そんなスズメよりもっと集団行動をいたしますムクドリは夏であろうと秋冬であろうとも群れを形成して、どこからともなく現れて、②-2.の写真のように、駅のロータリーの街路樹に巨大なねぐらを形成し、一時期には糞や騒音問題も。
③https://blog.goo.ne.jp/tamanohana/e/5347d8513e6b71821d22dfdae19c4979より引用の大きな公園内の樹木のハシブトガラスとハシボソガラスのねぐら
スズメやムクドリも私たちの身近な野鳥ですが、やはり同じく身近なカラスとなればえっと思われる方も多いと思います。カラスには二種いて、ゴミを荒らすハシブトガラスに、街中より田園地帯を主とするハシボソガラスです。ハシブトガラスは朝早くから街中に現れ虎視眈々とご馳走の生ゴミを狙ってつがいで行動します。これに対してハシボソガラスは縄張り意識が強く、同じカラスでもあんまり仲は良くありません。しかし竹藪などのねぐらでは、③のように呉越同舟仲悪くない。
④https://hirahaku.jp/web_yomimono/tantei/dbtnegur.htmlより引用の橋桁のドバトのねぐら
家の周りではないにしろ、駅のロータリーやホーム、公園、神社仏閣と人が集まるところには必ずいる身近な野鳥のひとつのドバト。そんなドバトは人から餌を貰うことが食性になっていまして、以前なら駅の構舎や工場、神社仏閣の建物などをねぐらとしていましたが、糞害の影響からか鳩除け対策が施され、このようなねぐらの施設を追い出され、今では④のこのような、河川や道路の橋桁に集団でねぐらを構えています。この写真をご覧になっでおわかり頂けるようにかなりの糞害。
⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/www.sankei.com/article/20180725-O7OW27H2VJIWHEXIWQQR6JHSFE/%3foutputType=ampより引用のツバメの葦原のねぐら
⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/shiosai/diary/200808250000-amp/より引用のサギ山と呼ばれるサギたちの集団ねぐら
ツバメというと夏鳥で繁殖のため日本に帰ってきて、人の住む民家の軒先に断りもなく営巣します。しか南の国への渡りの時期には、生まれて育てた若鳥をはじめ、一家一族みんな揃っての渡りの途中には、今までのように人に守ってもらえないので、⑤-1のように葦原を集団ねぐらにします。河川で一際大きく映えて見えるサギたちは、やはり河川沿いの木立ちに⑤-2.のようなサギ山を形成し、ねぐらといたします。このサギ山は繁殖期にはコロニーとなり、子育ての場になります。
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