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第1127回 鳥が空を飛べるのは?

①https://www.irasutoya.com/2013/04/blog-post_9831.html?m=1より引用のイラスト

   鳥の魅力といえば、一部の鶏やダチョウ、ペンギンなどを除けば、空を飛べることだと思います。そして自由に何処にでも自分の気の向いたところに飛んでいける。行手に川があろうとも、また湖や海であろうとも、歩いて行けない所も飛んでいく、またそびえ立つ高い山も飛んでいけば難なく超えられます。遠い数万kmも離れた外国にでも、鳥たちは目的地まで飛んで行きます。途中に大空高くから見渡す下界の世界。さぞ素敵なことでしょう。そんな憧れの鳥の飛行の紹介をします。

②https://ichi-up.net/2017/041より引用の鳥の翼のイラスト

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   殆どの鳥は飛翔することができ、飛翔は殆どの種の鳥にとって第一の移動手段であり、繁殖、採餌、そして捕食者からの回避と脱出に用いられます。鳥類は、飛行翼として機能するように修正された前肢(翼)ばかりではなく、軽量な骨格構造や二つの大きな飛翔のための鳥の全体重の20%以上を占める飛翔筋である大胸筋と烏口上筋(うこうじょうきん)といった飛行のためのさまざまな適応が見られ、翼の形状と大きさは、一般的に鳥の飛翔の形態によります。羽ばたきによる飛翔が主です。

③http://illustrain.com/?p=16070より引用の羽ばたくイラスト

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   鳥の翼には、飛ぶための羽の「風切羽」がついています。風切羽を勢いよく下ろすことで、空を飛ぶ力を生み出します。風切羽は、翼を持ち上げる時には縦になり空気を逃がし、下ろす時は横になり空気を押し返す仕組みです。翼を上げ下げで鳥は前に進みます。前に進むため「初列風切」という羽があり、初列風切は「羽軸」の左右で幅が違い、幅の狭い方が前、広い方が後ろになります。羽ばたいて翼を下ろすと、幅広、つまり後ろに向かい風が生まれ、前に進むことが出来るのです。

④https://hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/28.htmlより引用の鳥の飛行方法

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   ④のイラストは鳥の飛行方法のイラストです。どんな鳥でも浮き上がるためには、羽ばたき身体を浮かせます。そのあとにどういう飛行方法で飛ぶのかはその種類によって違います。飛行方法はそのまま羽ばたき飛行するスズメやカラス、ハトといった種や、体力温存するために、波状飛行するヒヨドリやセキレイ、キツツキ。体重の重い猛禽類などは、高い崖や高い木の枝から滑空して、羽ばたき飛行と滑空の繰り返し。体重の軽いツバメなどは、羽ばたきから滑空(グライディング)飛行。

⑤https://noizmoon.com/2013/04/how-many-meters-can-a-bird-fly-over.htmlより引用の鳥柱

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   滑空をよくする鳥は上昇気流を利用して高度をかせぎ、滑空で距離をかせぐ飛び方をします。上昇気流に乗って浮かぶことを「帆翔(ソアリング)」といいます。また、地形の凹凸にそって生まれる気流も帆翔に利用されています。大きな水鳥は、海面の波に沿った気流を利用し、上昇します。帆翔している鳥を見ると、尾羽を見ると左右に傾け調整します。多くの鳥が同じ上昇気流に乗って空に浮かんでいるようすを「鳥柱」と呼びます。またアホウドリ類はダイナミックソアリングです。

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