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第924回 鳥の口のこと

①https://www.travel.co.jp/guide/article/14706/より引用の離島久米島の「鳥の口」

   最初にネットで『鳥の口』と検索したら、①の写真の泡盛の「久米島の久米仙」で有名な久米島の「鳥の口」にそっくりなこの写真が出ましたのでそのままタイトル写真にしました。さあ鳥の口といえば、外見で口と言えるのがクチバシで、そのクチバシを開けると鳥の口があり、クチバシを閉じたその上部や横辺りには、鼻が穴を開けたようにあるのが、鳥の口と言われる部分です。ですから、鳥の口を語る時には必ずクチバシや鼻の話しがあって然るべきですので宜しくお願いします。

②http://jigumo2001.blog116.fc2.com/blog-entry-151.htmlより引用の亀のクチバシ

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   クチバシは鳥だけのものかといったら、鳥類以外でも爬虫類の②の写真のカメや、哺乳類のカモノハシ、ハリモグラにもあります。クチバシが歯の代わりをしています。鳥類は体重を軽くするために歯を持ちません。顎骨を薄い真皮が覆い、間には血管と神経が通う層があり、さらにその外側はケラチン質で被覆されています。伸び続けるので磨り減ることはありません。前肢が翼なので手の役目もしています。そのため嘴には感覚細胞や血管が豊富に分布されています。翼同様重要です。

③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鳥類より引用の鳥のクチバシのいろいろ

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   クチバシの形を紹介してある中で一番多く、16種類が掲載されています。まだまだクチバシの形はあります。ヘラサギのような先っぽがしゃもじの形をしているものもあります。カモのクチバシには串状の歯みたいなものもあります。それくらいひとつの図解では表せないのかも知れません。磨耗しても、先端が折れても再生し、多孔質で空気をたくさん含んだ構造で、大きな種でも軽いです。20㌢もあるオニオオハシのクチバシは15g弱
上クチバシは頭骨と癒合。蝶番式で、二重関節。

④https://note.com/hiho2351/n/nd7f7e70a585dより引用のハクトウワシの『鷲鼻』

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   鳥の口を語る時には、クチバシから入っていくしかないのですが、そのクチバシには鼻がついています。鼻といっても穴や隙間程度のもので、平均的に鳥類は視覚に頼って空から採餌することが多く、嗅覚はそんなに発達してはいません。しかし、空から魚や死骸を見つけるスカベンジャーの野鳥であるトビミズナギドリコンドルなどは嗅覚は優れているといいます。地上営巣、水生性、集団繁殖性の鳥類のキーウィミズナギドリ類、カモ類、アブラヨタカも嗅覚が良いです。

⑤https://www5.city.kyoto.jp/zoo/rescue/rescue-blog/whisper/20171011-26743.htmlより引用のホトトギスの赤色の口の中

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   最後の最後で口になりますが、野鳥で口といえば、口の中の色です。正岡子規で有名なホトトギスを謳った詩に、ホトトギスは『血反吐を吐くまで鳴き続ける』と言われますが、実際には大きく口を開けて鳴く時に口内の赤が目立つことによります。赤くて有名なのはオオヨシキリカワセミ、黒がカラスやツミ、青がサンコウチョウのオス、黄緑がそのメス、橙がウグイスヨタカ、桃がタンチョウマガモ、黄がサンコウチョウ(幼鳥)、コヨシキリ、灰がミコアイサカワガラス

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