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第2025回 身近な鳥にも春が来た

①https://www.artbank.co.jp/stockillust/image_html/miraikobo/1-A-AMG513.htmlより引用の桜の下で宴会する鳥のイラスト

   春が来ますと、前回に紹介致しましたように、山野から聴こえてきますウグイスの「ホー、ホケキョ」のさえずりから始まり、そのウグイスに間違われる甘い蜜を求めて、民家の庭先の梅や椿の花の蜜を吸いにきますメジロとか、最近ではいつも街中で見かけるようになりましたシジュウカラも縄張り意識のためか、春にはいつもより大きな声で鳴きます。同じように春先になると産まれ故郷に帰ってきますツバメもつがい相手を見つけるべく、電線で大きな声でさえずります。このように普段はいなかったり、身近な鳥ではなかった鳥たちが、春の繁殖期に目立っきます。それではいつも身近にいるスズメやカラスはどうでしょうか。

②-1.http://yamasemiweb.blogspot.com/2015/04/this-is-image-of-breeding-action.html?m=1より引用のなにかと慌ただしく動き回るスズメ(体長約15㌢) 

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②-2.http://yamasemiweb.blogspot.com/2015/04/this-is-image-of-breeding-action.htmlより引用のさえずりが通じてメスのスズメが現れる

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②-3.http://hikyou.sakura.ne.jp/v2/2010/05/post_1701.htmlより引用のめでたく結ばれたスズメの交尾

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   身近なスズメの繁殖期は3〜9月で、年に1〜3回繁殖するようです。巣は民家の屋根、壁、いまや電信柱の支柱などの隙間、樹洞等にわらくずなどを敷 いて作ります。その繁殖期が始まる3月頃には、スズメは非常にけたたましく②-1.の写真のように「チチチチチィ」といつもの「チュン、チュン」はさておき、縄張り意識とつがい相手を求めて、けたたましく鳴きます。オスのスズメがモテますのは、顔の黒斑が濃いオスらしいです。その甲斐があってか、②-2.の写真のようにつがい相手がやってきました。どんな鳥より素早く②-3.の写真のようにゴールインし、子育てにむかいます。

③-1.https://meetsmore.com/services/harmful-animal-removal/media/112127より引用のうるさく鳴くハシブトガラス(体長約56㌢)

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③-2.https://yah55.exblog.jp/238752689/より引用のめでたくつがいになり、相互毛繕いをするハシブトガラス(左がオス、右がメス)

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③-3.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/kinchan07/diary/201809150000-amp/より引用の雌雄揃い子育てするハシブトガラス

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   ④-1.の身近なカラスのハシブトガラスは繁殖期でなくても、④-2.のようにつがいで行動する姿をよく見かけます。ゴミの収集日にはつがいのオスが電線に止まって、辺りを見張り役、生ゴミの中のご馳走を漁るのはメスの役目。これが普段のこのカラスの集団行動で、田園に住むハシボソガラスはもっと家族単位の集団行動をします。3月下旬から7月中旬頃まではカラスの繁殖期にあたり、特に5月以降になると、④-3.の写真のように営巣し、巣やヒナの近くを通る人に対して、親ガラスが卵やヒナを守ろうとする本能から威嚇や攻撃をすることがあります。人に威嚇や攻撃を行うのも繁殖期に限られます。巣立った幼鳥は他の家族の幼鳥と集まり、社会勉強をして独立するのです。

④-1.https://www.advan-group.co.jp/times/hato_hun_kikensei/より引用の街中で見かける集団のハトはドバト(体長約33㌢)

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④-2.http://ikimonotuusin.com/doc/023.htmより引用のメスを追いかけ回す、胸を膨らませたオスのドバト

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④-3.https://www.advan-group.co.jp/times/hato_syusei_seitai/より引用のピジョンミルクで子育てするドバト

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   市街地でよく見かける④-1.のドバトや、郊外に多いキジバトの他、数種類の鳩は共通して、本来、植物の種や木の実、穀類、豆類などを食べる生き物です。ドバトは林や農耕地を中心に生活していましたが、郊外の都市化の影響により、街や都会に生息するようになりました。それに伴い、エサの大半を人間が与えたものや道に落ちた食べ物くずに頼っています。そんなドバトは大昔では飼鳥でした。そのせいか、繁殖期も3月から12月頃と幅広いです。皆さんも街中でこのハトを見られましたら、④-2.のようにオスが胸を膨らませて、メスを追いかけ回しているを見かけたと思います。集団で生活することが多いドバトは、わざわざ他の野鳥のようにさえずり、メスを探す必要はないのです。そんなドバトですが、やはり繁殖期は3月から7月が多いです。いつも人からもらうパンやスナック菓子ですが、子育ての時には虫も食べ、他の鳥と違う所は雌雄揃ってピジョンミルクというハト特有の親鳥の胎内で作られる栄養素を④-3.の写真のように、幼鳥になるまで与えます。

⑤-1.http://kurome.asablo.jp/blog/2019/04/11/9058249より引用の桜の花の蜜を吸いまくるヒヨドリ(体長約27㌢)

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⑤-2.http://opipo.blog.fc2.com/blog-entry-139.htmlより引用のイソヒヨドリ(左がオス、右がメス共に体長約25㌢)の子育て

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⑤-3.https://ameblo.jp/cl-020464/entry-10222604555.htmlより引用のつがいのムクドリ(左がメス、右がメス共に体長約24㌢)

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   スズメやカラス、ハトに次いで身近な鳥はといいますと、一年を通して「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴き声が聞こえる⑤-1.の写真のヒヨドリと、最近ではしっかりと街中で見かけることが多くなった雌雄揃ってさえずりの上手な⑤-2.の写真のイソヒヨドリ、どういうわけか、ウグイスに間違われるメジロのような存在で、ヒヨドリと間違われますが、集団行動の好きな「ギャー、ギャー」とうるさく鳴く⑤-3.のムクドリがいます。街中のコンビニ駐車場でとことこ歩いていますハクセキレイは繁殖期が五月から七月と夏の時期なので今回は省きました。ヒヨドリは春先には写真のようにメジロ同様に桜の花の蜜を漁りに桜の木にぶらさがり、寄ってくる、メジロスズメを毛散らす行動をよく目にします。しかし、子育てには煩悩で、雛の糞の処理をしっかりするきれい好きです。この三種のうちでは、写真のイソヒヨドリは一番早く、春先に雌雄揃ってさえずりあい、また子育ても雌雄揃って幼鳥まで育て上げます。この鳥のさえずりは透き通った音量の高さでびっくりされます。最後に登場のムクドリの繁殖期は3月下旬から7月までが期間で、年に1、2回繁殖期があります。 一夫一婦制で、春先に写真のようにつがい相手を見つけることが精一杯です。子育てに使う餌が、地中の甲虫の幼鳥やミミズなどで春遅くの子育てです。巣立って幼鳥になれば、その子供たちと一緒にほかの中間と共に集団生活の第一歩のねぐら生活が始まり、みんなで、幼鳥たちを育てます。

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