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第1287回 次々と現れる雌鳥のさえずり ⑶

①https://news.p-mom.net/2019/11/15/長浜市-湖北野鳥センターにて、野鳥観察会が開-2/より引用のイラスト

②https://g73mb2rdtool.blog.fc2.com/blog-entry-6272.htmlより引用のノビタキのつがい(左が冬羽のオス、右がメス共に体長約13㌢)

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   また新たにネットのブログをメスがさえずる鳥はと検索していますと②の写真のノビタキもどうやらそうらしいです。その方はフィールドの野鳥の写真をよく撮っておられるらしいのですが、そのさえずりの方向にはオスと思いきやメスがファインダーにあったらしいです。そもそもノビタキの仲間は既にオオルリコルリキビタキについで四種目のメスのさえずりと言うことになります。日本では夏鳥として、本州中部以北に渡来し繁殖し、一部の個体は九州南部などに越冬もします。

③https://www.google.co.jp/amp/s/nori0429.exblog.jp/amp/29710836/より引用のソウシチョウのつがい(左がメス、右がオス共に体長約15㌢)

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   もう何回この③の写真のソウシチョウを取り上げるんだと思いますが、私が小さい子供の頃、まだ今の様な野鳥の規制がなかった頃から、ソウシチョウは我が家では飼鳥でした。その頃の私は、スズメやカラス、ハトなどの鳴き声を聴いていましたら、雌雄ともに鳴くのは当たり前だと思っていました。さえずりと地鳴きの違いがわかっていませんで、そんな頃に我が家では雌雄同色のソウシチョウが雌雄複数ずつ大きなケージに入れられて、仲良く喧嘩なしにさえずりあっていました。

④http://m-yanagihara.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-2283cf.htmlより引用のコジュケイのつがい(左がメス、右がオス共に体長約27㌢)

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    私の住むマンション裏の竹藪の近くを通った時に、④の写真のコジュケイに初めて出会い、でかいウズラのような気がしました。人を見たら素早く逃げるくせに、人がいなくなるとききなしの「チョットコイ」が始まります。別名のケイサツドリは昔の警察官を真似たようでピッタリ感がしました。このコジュケイも雌雄同色で、オスの体色がメスよりも濃いことが判別の方法です。繁殖期間は年二度で、地上生活ゆえの外敵に対する警戒心は強く、産まれたヒナはすぐに巣立ちます。

⑤http://www.k-fusyoku.jp/yatou/16yatyou/mozunotugai.htmlより引用のモズのつがい(左がオス、右がメス共に体長約20㌢)

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   このメスもさえずるというテーマに於いて、この⑤の写真のモズは素晴らしく当てはまると思います。モズは他の野鳥のウグイスであるとか、オオヨシキリヒヨドリとか、大きな鳴き声の野鳥を真似ます。その色んな物真似のさえずりをして、漢字表記は「百舌鳥」すなわち『百の舌を持つ鳥』となります。また秋先になりますと、雌雄の判別をご存知なら、雌雄が高鳴きを行いますのでメスもさえずることがわかります。見た目にも雌雄の差はオスの身体は大きく、色は濃い目です。

⑥http://ono-wildbird.life.coocan.jp/yachou_tamashigi.htmlより引用のタマシギのつがい(左がメス体長約26㌢、右がオス体長約22㌢)

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   この⑥の写真のタマシギは本当に今の時代にマッチした野鳥かもしれません。タマシギの漢字表記は「珠鷸」で、名前の由来は、翼を広げると水玉模様が珠に現れることからきています。一般的にはオスの身体が大きく、また色合いが派手なのが特徴ですが、タマシギのメスはオスを逆転し、メスからオスへ求愛ディスプレイで「コゥ、コゥ」とさえずり、つがいとなれば卵を産み落とし、次のオスへはしる一妻多夫の野鳥です。その後にはオスが抱卵、育雛までして巣立ちまでさせます。

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