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第164回 カラスって!(ハシブトガラス5回目、ハシボソガラス4回目)

①タイトル写真はミサゴ(体長約60㎝)の獲物を横取りしようとするハシブトガラス(体長約56㎝)

   今やカラスといえば、私たちの周りにいて、ゴミを漁るハシブトガラスを思い浮かべ、山の方に追いやられた感じのハシボソガラスは、かっては街中に飛んできて鳴いただけで、不吉な鳥と忌み嫌われていました。一方森林に住んでいて街のゴミの味を知ったハシブトガラス

   ※ハシブトガラス→「ハシブト」、ハシボソガラス→「ハシボソ」と略します。

ノスリ(体長約55㎝)と縄張り争いをするハシボソガラス(体長約50㎝)

   巷では人の食べ残しの脂肪分が多い栄養のゴミを漁る「ハシブト」は瞬く間に増殖し、勢力を強め縄張りを広げました。対する「ハシボソ」も今の勢力を保ちながらカラス類特有の知恵を使って生き延び、「ハシボソ」は植物性が多い餌でスリムさをいじしたのです。

コサギ(体長約61㎝)相手に脅しをかけるハシブトガラス

   元来知能の高い両カラスは自分たちの縄張りを主張するために、自分より大きな猛禽類にも威嚇以上の攻撃を仕掛けます。①タイトル写真や②を見ても素早い行動を発揮できる空中戦をわざと望んで猛禽類でも縄張りから追い出すのです。

④野性味溢れるヤマカガシを捕獲したハシボソガラス

   ③は威嚇というより「ハシブト」の群れを活かした脅しです。見ての通りコサギは身の危険を感じて、より大きく身体を見せるべく毛を逆立てています。また一方の「ハシボソ」も体力を増すために④のヘビや魚を狩りするところは「ハシブト」にはない野生的感覚です。

⑤根っからのライバル関係のトビ(体長約65㎝)と縄張り争いのハシブトガラス

   ⑤は永遠のライバル?トビとの抗争です。普段の食生活が両者似かよっていますので、京都鴨川の河べりではよく見られる光景です。空中戦のみならず、地上戦でもやり合います。大概がトビが捕らえた獲物を「ハシブト」が『トンビに油揚げ』でかっさらえます。

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