第1617回 日本にぴったりの鳥
①https://www.pinterest.jp/pin/631911391439611467/より引用の桃太郎の中のキジ
②https://www.birdfan.net/2014/05/02/28092/より引用のつがいのキジ(左がメス体長約60㌢、右がオス体長約80㌢)
日本らしい鳥はと尋ねられたら、あなたならどの野鳥を挙げますか。私はいの一番にキジをあげます。日本の国鳥であります。日本産の個体群のみで独立種とする説と、ユーラシア大陸に分布するコウライキジが渡って来たとする説がありますが、私は勿論、純粋な独立種としてのキジを挙げます。日本の古語で雉子(きぎす)。10世紀前半成立の『和名類聚抄』巻十八「羽族名」での表記は、「木々須」と記されています。また私たちが幼少の頃には「桃太郎」に登場する勇敢な鳥でした。
③-1.https://www.birdfan.net/2020/06/26/79133/より引用のウグイス(オス体長約16㌢)
③-2.https://www.birdfan.net/2008/03/21/2323/より引用のつがいのタンチョウ(左がメス体長約130㌢、右がオス体長約140㌢)
③-1.のウグイスもやはり、日本の鳥だと思います。何時も藪中の隠遁生活で春先に世界的に有名なさえずりの「ホーホケッキョッ」で春を告げてくれます。姿を見せずさえずりだけの印象で、梅にメジロが止まっていましたらウグイスと間違えます。また、代表的なツルの③-2.のタンチョウは、身近な野鳥とは言えませんが、ことわざの「亀は万年、鶴千年」にもあるように長寿のめでたい言葉です。また「鶴の恩返し」や千円札や、折り鶴など、色んな処で日本にぴったりです。
④-1.https://www.birdfan.net/2018/11/02/65848/より引用のトキ(体長約76.5㌢)
④-2.https://zaonofumoto.blog.fc2.com/blog-entry-2707.htmlより引用のつがいのヤマドリ(奥がオス体長約125㌢、手前がメス体長約55㌢)
④-3.https://www.birdfan.net/2018/06/29/63434/より引用のカルガモ(体長約61㌢)
④-1.の「日本を象徴する鳥」などと呼ばれるトキはちょこちょこ全国区のニュースで紹介され、「野生絶滅」の状態から、人工飼育の個体が新潟県に現れたとか、石川県だとか騒がせています。また④-2.のキジの仲間であるヤマドリは日本の固有種で、名前は有名ですが、野外で出会うのは少し困難な鳥です。やはり迫力ある母衣打ちをします。私にとって④-3.のカルガモはどうして選べばれたのかわかりません。他のカモの仲間に比べると周年生息する留鳥だから、選ばれたのかも。
⑤-1.https://www.birdfan.net/2017/03/24/51257/より引用のヤマガラ(体長約14㌢)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2020/06/12/78970/より引用のセグロセキレイ(体長約21㌢)
これまでの六種の野鳥は「あなたが選ぶ日本らしい鳥は?」のアンケート(実施期間は2019年7月13日から11月24日まで)の結果です。どうなんでしょうか。これに私なりに四種を付け加えました。そのひとつが、⑤-1.の日本の山野にぴったりの山吹色の人懐っこいヤマガラです。昔から芸をしこまれ、おみくじを引いたりしました。また⑤-2.のセグロセキレイは日本国創設のイザナギ、イザナミの貢献した神に力添えをした野鳥がこの鳥です。なんと男女の神様に子作りの仕方を教えました。
⑥-1.https://www.birdfan.net/2016/04/15/42499/より引用のヒヨドリ(体長約27㌢)
⑥-2.https://www.birdfan.net/2017/02/17/50140/より引用のつがいのオシドリ(左がオス、右がメス共に体長約45㌢)
「ヒーヨ、ヒーヨ」とところ構わず大きな鳴き声を発する⑥-1.のヒヨドリは、平安時代の世の中で貴族に気に入られ飼われていたほどの人気鳥でした。現在でもヨーロッパやアメリカ大陸には、存在していませんので、日本とその周辺の鳥だと思います。最後の一種には私は⑥-2.のオシドリを入れさせて頂きました。オシドリは「鴛鴦夫婦」というくらい、仲睦まじい夫婦のことを言います。つがいになると一時も離れない仲の良いことから鴛鴦夫婦に。日本周辺にしか生息はしません。
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