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第1583回 サギという鳥

①https://www.google.co.jp/amp/s/www.digipot.net/%3fp=24578&amp=1より引用のサギのシルエットのイラスト

   サギの特徴として、クビを折り曲げることができるのは、頚椎の6~14番にかけての間接部を、極端に動かせるからです。また、中趾(なかあしゆび)の爪の内側が櫛状になっていて、頭に付いた汚れた粉を掻き落とせるのもサギだけ。目先が裸出していて、クチバシに続いています。これは魚などを狙うのに視界を妨げないためで、眼の斜め下が見えます。裸出部は普通、黄色から褐色ですが、多くの種で繁殖期に鮮やかな色に変化します。又虹彩も同様に変色し、これはホルモンの作用です。

②-1.http://sakaguchi.cocolog-nifty.com/birdiemossei/2013/06/post-5698.htmlより引用の虹彩の赤い眼をしたチュウサギ

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②-2.https://blog.goo.ne.jp/yocchi-bird/e/9d9af0177366b6db9a2bb7438a788300より引用の婚姻色のダイサギの青い眼先

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②-3.https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/4d62429bda30c38ede4d5b18602b4db1より引用の婚姻色ねアマサギの赤いクチバシ

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②-4.https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/7816c2316b33e7d16d94e87a77ef0ee8より引用の婚姻色のアオサギ(体長約93㌢)の赤いクチバシ

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②-5.http://wbird.cocolog-nifty.com/blog/cat23720220/index.htmlより引用の婚姻色のコサギの赤い趾

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   サギは繁殖期になると、身体に五つの部位があり、それぞれのサギに婚姻色が現れてきます。     ⑴  ゴイサギ  ❶  虹彩 ー  ❷  眼先 青緑  ❸  クチバシ ー  ❹   ピンク ❺    ピンク                                              
 アマサギ  ❶  赤  ❷  赤紫  ❸  赤  ❹  赤  ❺  ー         ⑶  カラシラサギ  ❶  黒  ❷  青  ❸  黄  ❹ ー  ❺ ー ⑷  コサギ  ❶  青  ❷  赤  ❸  黒  ❹  ー  ❺  赤
⑸  チュウサギ  ❶  赤  ❷  黄緑  ❸  黒  ❹  ー  ❺ ー  ⑹  ダイサギ  ❶ 青緑  ❷ 黒  ❸ ピンク  ❹ ー  ❺ ー   ⑺  アオサギ  ❶ オレンジ  ❷ ー  ❸ 赤  ❹ 赤  ❺ ー   ※  完全な状態の婚姻色は1~2日の求愛期で、営巣を始めると色が薄くなります。

③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/shiroknmt.exblog.jp/amp/25511966/より引用の左がチュウサギ(体長約68㌢)、中央がダイサギ(体長約89㌢)、右がコサギ(体長約61㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2019/09/13/73285/より引用のゴイサギ(体長約58㌢)

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   サギの代表者といえるのが、③-1.の写真の白鷺と呼ばれる三種で、獲物を狙うとき、水面に対しクビを24~25度の角度に保つダイサギ、かつては白鷺三種の内、最多の個体数だったチュウサギ、12月頃に飾り羽が生え、冠羽は長さ16cmで二本。オスの体重はメスより25%ほど重いコサギです。この他で割と身近なサギが、日本のサギの中では最大級の②-4.のアオサギは昼夜行で、夜中にでも採餌します。③-2.のゴイサギはクビがずんぐりしたサギで、幼鳥時はホシゴイの別名があります。

④-1.https://www.birdfan.net/2019/07/26/72376/より引用のアマサギ(中央は冬羽の幼鳥、共に体長約50㌢)

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④-2.https://www.birdfan.net/2019/07/05/71924/より引用のムラサキサギ(体長約84㌢)

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④-3.https://zukan.com/jbirds/leaf85577より引用の左が暗黒型、右が白型のクロサギ(体長約62㌢)

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   ④-1.のアマサギは、世界最多のサギです。普通のサギは魚食が中心ですが、バッタやカエルが中心。冬羽は白く、白鷺になります。-2.のムラサキサギは八重山列島に周年生息します。夕暮れと夜明けに採餌することが多いので、アオサギに近い種です。珍しいのが、白黒型がある-3.のクロサギです。黒色型は種子島より北では全部黒色です。
黒っぽい岩礁地帯やマングローブ林などに多く、
白色型は渡瀬線より南に多い。珊瑚礁や浜辺等明るい場所に多い。中間型は渡瀬線より南に生息。

⑤-1.https://www.birdfan.net/2016/11/25/47820/より引用のヨシゴイ(体長約36㌢)

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⑤-2.https://www.birdfan.net/2016/07/29/45257/より引用のササゴイ(体長約52㌢)

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⑤-3.https://www.birdfan.net/2018/10/05/65252/より引用のミゾゴイ(体長約50㌢)

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⑤-4.https://www.birdfan.net/2012/06/15/19014/より引用のサンカノゴイ(体長約70㌢)

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   サギには白鷺を始めとするクビの長い仲間と、ゴイサギのようなクビが比較的に短いずんぐりした仲間に分かれます。⑤-1.のヨシゴイは群れをあまり好まなく、他のサギはコロニーをサギの仲間で作ります。また、⑤-2.のササゴイや⑤-3.のミゾゴイ同様に擬態が上手いです。三種とも普段は縮めているクビを伸ばして、名前の由来の葦や笹の葉や周りの樹木に擬態します。⑤-4.のサンカノゴイは単独のつがいで行動します。繁殖期に「ボォー ボォー」と鳴きカチカチ山の鳥で有名です。

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