第1797回 カラスは悪い鳥か
①https://www.creavision.co.jp/column/マンションで有効なカラス対策が知りたい!/より引用のゴミを漁るカラスのイラスト
①のイラストのような光景は、私の住んでいます地区でも、この記事を読んでくださっていますあなたたちの住まう地区でも、また街中であろうが、郊外であろうとも、しっかりとしたゴミステーションのケージや、集めたゴミ袋に大きなネットを被さない限りは、イラストのように、カラスはポリ袋をクチバシで破いて、中にある生ゴミを出して漁ります。カラスはまるで、どの町内でゴミ出しの日を調べているのか、地区の住民の皆さんが、袋のゴミを電線などの上から見ています。
②-1.https://ameblo.jp/sunrizebird27/entry-12587363889.htmlより引用の街中にいるハシブトガラス(体長約56㌢)
②-2.https://www.birdfan.net/2016/09/16/46175/より引用の山野や田園にいるハシボソガラス(体長約50㌢)
私たちが街中で一番生活することに於いて、出会いの回数が多いカラスは②-1.のハシブトガラスだと思います。たいていの各町内のゴミ置きに、知らせもしないのに、待っていましたとばかりに現れるのがこのカラスです。よほどのケージのあるゴミステーションか、たくさんのゴミ袋を大きな網で被せるようなゴミ置き場でなければ、餌食にあいます。たまに郊外の田園地帯や山野の生ゴミを漁るのは、この地区に生息する②-2.のハシボソガラスですが、植物性の食性で余り乱しません。
③-1.https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/miyamagarasu-kokumarugarasu-chigai-miwakekata/より引用の左端が暗色型、真ん中が淡色型の二種のコクマルガラス(体長約33㌢)と右端がミヤマガラス(体長約47㌢)
③-2.https://blog.goo.ne.jp/dwarfgarden/e/9f0524ff37d68d2d27e98c6aedd38bcdより引用のワタリガラス(体長約56〜78㌢)
日本に生息するカラスは七種類いるとされます。②の項の二種に加えて、ユーラシア大陸中緯度地方より越冬のために冬鳥として飛来するカラスに③-1.のミヤマガラスと、一緒に混ざってついてくるカラスにコクマルガラスがいます。写真をご覧のようにコクマルガラスは暗色型と明色型の二つに分かれます。他に黒いカラスは北海道に冬鳥として飛来するワタリガラスがいます。二種は留鳥で高山のホシガラス、佐賀県鳥のカササギです。
④-1.https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=383707より引用のカラス(写真はハシブトガラス)の天敵トビ(体長約59〜69㌢)
④-2.https://www.google.co.jp/amp/s/cbx400fk2.exblog.jp/amp/6801005/より引用の中央のハシボソガラス(体長約50㌢)と両脇のユリカモメ(体長約40㌢)の空中戦
二種のカラスたちは知能が高い故に色んな生息域で、自分たちと同じく雑食と言われる野鳥たちと抗争を繰り返しています。例えば関西では鴨川の河川敷です。観光地でたくさんの人が集まり、お弁当やスナックを食べます。初めは④-1.のトビが人のものを奪っていたのを二種のカラスが複数の仲間と知恵を使い横取りするとか、最近では冬場にユリカモメが群れの数にものを言わせ、カラスを上回るとか、みんな雑食ゆえの抗争だと思います。しかし、泥棒となればカラスは悪い鳥です。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/nayuu-0000/entry-12438746058.htmlより引用の八咫烏
⑤-2.https://irohakamon.com/kamon/karasu/itowaniyatagarasu.htmlより引用の八咫烏の家紋
しかし、カラスはスカベンジャーなのです。サバンナのハイエナやハゲワシと同じく動物の死骸の掃除屋さんなのです。死骸を放置しておくと色んな病疫が蔓延します。それを防ぐために死骸や生ゴミを食しています。また、古代の人々はカラスに良いイメージを持っていました。「日本書紀」「古事記」ではカラスは神の使いとして登場します。それの現れが縁起が良いとされる⑤-1.の三本脚の八咫烏です。良い方に導く鳥とされます。その縁起担ぎで、⑤-2.のような家紋まであります。
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