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0605週 口に出すことで輪郭ができる

0605 月

眠すぎる。明らかに一昨日の結婚式での徹夜が尾を引いている。大学の先輩が以前、「徹夜っていうのは朝まで起きた後に新しい1日をはじめることであって、朝寝るのは徹夜ではない」と言っていたのを思い出す。朝寝ても身体にダメージが残るようになってしまった。
眠い身体を引きずって出社。打ち合わせで先輩が咳をしていたので少し席を空けて座ったら、「なんでそんな遠くに座ってんの?」と言われたのだが、別の先輩が「〇〇さんが風邪引いてるからでしょ」と軽く言ってくださり感謝の気持ちが止まらない。咳が出るならリモートで出席してほしい。
早めに退勤し、職場の飲み会。上司を含むチームメンバーと、上司の上司とで酒を飲む。楽しかったのだけれど、途中飲みすぎてトイレで眠りについてしまい心配された。ダメな若手すぎる。泥酔して帰宅し、1:30ごろ目覚めてメイクを落とす。毎日9時間寝たい。

0606 火

起きたら意外とお酒が残っていなくて安堵する。午前中から出社。最近チームの先輩方にいじられる機会が増え、ありがたいのかありがたくないのかわからない。
若手でわちゃわちゃとランチを食べたり打ち合わせをしたりしていたらあっという間に夕方。手元の作業をこなしつつ、人事関連の噂をキャッチアップする。自分の身の振り方についても考え込んでしまい、先週打つか悩んでいたキャリア相談のメールをしたため、下書きに入れる。
帰宅して夫とふるさと納税の鰻。最近お互いに忙しくなってきてあまり一緒にごはんを食べられていない。コロナがなければ最初からそうだったんだろうけど、ずっと一緒にいることに一度慣れてしまうとうっすら寂しい。

0607 水

昨日の夜食べすぎてまだ身体が重い。人事関連の話題が飛び交う日。お昼過ぎに出社。打ち合わせで責任のなすりつけあいがなされる様子を見てうっすらげんなりする。19時半ごろまで働いて退勤。
六本木で花を買い、会社同期とのディナーへ。「飲み」ではなく「ディナー」と呼びたくなる素敵なコース料理の会。イタリアンの食材と日本の技法、というテーマで、トマトでつくられたお醤油なんかが出され、とても楽しかった。トマトの醤油、結構醤油らしい味で驚く。ずっと一緒に仕事をしてきた同期のひとりがこのたび異動することになり、思い出話に花が咲く……と思いきや通常モードで仕事の愚痴やら恋愛の話やらをしていたらあっという間に3時間経っていた。同じクラスにいたら決して仲良くなるタイプではない気もするが、確かに苦楽を共にした人たちなので、「ずっと一緒」というわけではない現実が寂しい。
家に帰ってから洗濯をしたら寝るのが2時近くになった。

0608 木

眠すぎる。なんとか始業時間に起き出し、ゆるゆると働き、午後から出社。出社途中でランチに寄ろうとしたら想定以上にお店が混んでいて、5分で麺をかき込む羽目になった。
打ち合わせをこなし、若手でおしゃべりしながら残業。
退勤して遅くまで開いているスーパーで買い物。おしゃれな食べ物を食べたい気分で、たこのレモン薬味和えと生ハムメロンとハイボール。なぜかもずくスープも飲む。
寝る前に謎の腹痛に見舞われる。疲れていたので無理やり寝る。

0609 金

やたらに胃腸の調子が悪い。おしゃれフードは胃を冷やすのだと思う。定時前の打ち合わせに合わせて出社し、コンビニで白湯を買う。アサヒ飲料の白湯、あんまり取り扱い店舗は多くないけど、いつも存在に感謝している。ノンカフェインの温かい飲み物がもっとメジャーになってほしい。
先輩方にランチに連れて行っていただいてカレーを食べたら眠気でどうしようもなくなったけれど、なんとか働いて21時ごろ退勤。
胃腸の不調が顕著になっていたので、鶏肉のみぞれスープ、とろろと薬味をかけた湯豆腐。ぜんぜんおしゃれじゃないけど身体が求めている味がした。こういうの大事。たぶん、ここ最近屋外が暑かったり電車の冷房がキンキンだったり気圧がおかしかったりで、自律神経的なものがやられたと思われる。胃薬を飲んでお風呂に入って、日付が変わる前に眠る。

0610 土

6時台に起床。白湯を飲む。体調はかなりましになった。なぜこんなに身体をケアしているかというと、これから仙台旅行で食い倒れる予定があるから!新幹線車内でPちゃんと合流し、Mちゃんが待つ仙台へ向かう。
3人で美術館へ。絵本の原画から彫刻まで、展示の幅が広くて楽しかった。美術に詳しいMちゃんがいろいろ解説してくれて、いつものように適当に見て回るのとは解像度がぜんぜん違った。知識があると何倍も楽しくなること、ほかにもいろいろあるのだろうな。
ホテルにチェックインしてから、あおば通のカズノリイケダへ!個人的にほんとうに大好きなパティスリーで、バレンタイン時期に西武池袋にきていた際には爆買いしていたお店。ケーキをイートインするとカウンターデゼールばりに美しく盛り付けていただけるところも最高で、これ東京にあったら1.5倍の値段だとしても行列してしまいそう。店舗に来られたことにテンションがあがりすぎて、店内で愛を語るキモいオタクみたいになった。サバラン美味しかったです。
夕食は有名らしい「閣」に並んで牛たん!ケーキを食べたせいで「お米食べるのは無理だね」と話して飲みメインにしたのに、気づいたらビールと日本酒を飲み、あらゆる牛たん料理を食べ尽くしていた。牛たん、タタキやら冷製スライスやらも美味しくてすごい食べ物。ホテルに戻ってからアイスとお菓子で2次会。
観光しながらいろんな話をしているなかで、自分が仕事に対して抱いているもやもやした感情をはじめて友人に吐き出してしまった。夫とはなんとなく何度か話したことがあったのだけれど、MちゃんとPちゃんに対してあらためて説明していると、なんとなくの「もやもや」が解決しなければならない「課題」に形を変えていく感覚があって、もう放っておけないのかもしれないと思った。良くも悪くも、口に出すことで輪郭ができる。言語化は大事。

0611 日

仕事に向かうふたりを寝ぼけ眼で見送る。ここから先はひとり旅。人を見送っていたら目が冴えてきたので7時過ぎに起きて、シャワーを浴びてから仙台朝市へ。第2日曜日だけは日曜も開いているということで、何があるのかよくわからないまま行ったところ店先で生魚を食べられる店があったので入る。ウニとホヤとタコを買って、ビール持ち込めばよかったなと思いながら白米を食べる。旅の朝ごはん感。
食べ終えても8時台だったので、9時開店の有名ずんだ餅店、村上屋餅店へ。開店前に着いたのに行列しており、雨のなか15分くらい並んでずんだ餅をゲットする。ホテルに戻ってチェックアウトを済ませ、昨日の最高パティスリーの姉妹店であるメゾンシーラカンスにシーラカンスもなか(という名前の激うまあんバター最中)を買いに行く。これも開店5分前くらいに着いて25分並ぶ。
もしかして仙台って結構混んでる?ということにようやく思い至り、11時開店の寿司屋に10:40ごろ行ってみるもやはりすでに行列がでにており、諦めて並ぶ。結局入れたのは12時だったけれど、とっても美味しかったのでよしとする。
もう新幹線に乗ってもよかったのだけれど、もうひとつケーキが食べたくなってカズノリイケダに再訪。昨日のサバランとは対照的にフルーツがたくさんのったケーキをいただく。幸せ。
ケーキを待ちながら新幹線の座席を取ろうとしたらもうほとんど埋まっていて焦ったけれど、なんとか14時台のはやぶさで東京に戻る。よくしゃべりよく歩きよく食べた、素敵な旅だった。
帰宅が思ったより遅くなってしまい、夫を待たせてしまった。家に荷物を置いて、近所の公園まで紫陽花を見に行ってから、彼がつくってくれたごはんを食べてオンライン脱出ゲーム。友人と近況を話していると気づいたら夫の話ばかりしていて、生活に他者が存在しているのが当たり前になっていることがありがたい反面怖くもある。人と暮らしていくのはぜんぜん当たり前じゃないのに、つい当たり前みたいな顔をしてしまうの怖すぎる。

写真は仙台のケーキ。
お土産としてシーラカンスもなか、マカロンラスク、ドライフルーツを購入しました。暴走するファン精神。

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