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1106週 日常に倦まないために

1106 月

行きの電車のなかでPodcastを聴きながら週末のことを考える。自分が感情を爆発させてしまった理由がうまく言語化できない。
お昼に同期男子とがっつりまぜそばを食べたら夜までお腹が空かなくて面白かった。
帰宅して夫と少し話す。他人の感情を強要することはできないし、そもそもこちらの受け取り方を以て誰かの感情を決めつけてはいけない、のに、わたしはいつも変な期待をして勝手に怒ったり傷ついたりしてしまう。愚かすぎる。

1107 火

10月後半から肌荒れがひどいのはストレスなのでは?と思い至る。そこから、言語化できないと思っていたことが徐々に輪郭を帯びてきて、原因は週末の顛末ではなく、もっと前にあるのだなということがようやく掴めてきた。時間がかかりすぎている。
旅行に行こう、と話して旅行先を探す。勤労感謝の日に泊まれる宿なんていまさらあるのか?と思ったけど、結構空きがあって嬉しい。

1108 水

在宅勤務。ここ数日いろいろと考えていて、最近忙しさにかまけて日常を楽しむ工夫を怠っていたことにフラストレーションが溜まっていたのが感情爆発の一因ではないか、という結論に至ったので、遅ればせながらハロウィンパーティを開催することとする。行事食を楽しむタイプの人間だったのに、今年は七夕も十五夜もハロウィンもスルーしてずっと刺身と鍋を食べ続けていたので、日常に倦んでいたのだと思う。
かぼちゃグラタンと生ハムサラダと明太サワークリーム、それからほうれん草のスープ。ワインをバカスカ飲んで酔っぱらって寝る。平日に仕事以外の楽しみがあってもよいのだ。

1109 木

平日夜にごはんを食べに行こうとしてもわたしがいつも仕事を切り上げられない、と夫と話していたのだけれど、本当のところは、心のどこかで約束をおざなりにしていて、仕事を優先していたのだと思う。大事な会食だったら仕事が終わらずとも行くのだから。「忙しい」というのは言い訳にすぎない。
ということで、久々に平日夜に飲食店を予約して外食する。19:30ごろ会社を出れば間に合う時間だったのに出がけにバタバタして早歩きで向かう羽目になったが、なんとか無事に間に合った。
ずっと行ってみたかったけれど会社からも家からも絶妙に遠い台湾料理屋さんを選んだのだけれど、このお店が大当たりで、何を食べても美味しかった。再来週の旅行の行き先を決めながら台湾のビールを飲む。平日が仕事まみれになっていたことで気持ちに余裕がなくなっていたんだなあ、と5日越しに先日の不快感の根源を悟る。こういうの、夫を巻き込まずとも自己解決できたら理想なのに。

1110 金

休日。出張に出かける夫を見送って二度寝したあとジムへ。ハロウィンパーティで残ったパンにサワークリームとジャムを塗って食べる。少しだけ仕事を片付けてから新宿へ。友人の誕生日プレゼントを買う。伊勢丹新宿はすっかりクリスマスムードだった。ついでにニュウマンで気になっていたジュエリーを試着する。天然石リングってやっぱり可愛い。
夜は久々の実家。急に寄ることを決めたのに、明らかにいつもより豪華な夕食を用意してくれていてありがたいやら申し訳ないやら。両親と話し込んでいたらあっという間に終電間際。日常疲れの話とは別にここ数週間ずっと気になっていたことを話したら、想像の10倍くらい軽く返されて拍子抜けする。それも最近の精神不安定の一因だったのだが、そんなもんか、と思うとやや気楽になった。帰宅して洗濯して眠る。

1111 土

朝遅めに起きて支度する。ジムに行こうという気持ちがあったが間に合わず。
12時に浜松町でMちゃんとPちゃんと待ち合わせ。うどんを食べてから文学フリマ37へ。文フリ、最初はひとりで行って、2回目はPちゃんと、そして今回は3人で行くことになり、付き合ってくれる友人には感謝しかない。行くごとに活気が増しているような気がする文フリ、今回は売り切れで買えない作品もあったのだけれど、下記を購入する。何度か通うと、「好きな書き手の最新作を追いかける」という楽しみが生まれてますます楽しい。

後述する浅草のホテルのベッドの上で。商業で活躍されている書き手の方がたくさんいらっしゃっていたのも新鮮な感じだった。


文フリを出て三田に向かう。ずっと立っていて疲れたからどこかで休もう、と言ってカフェを探していたら、慶應大学の旧図書館がカフェとして営業していることを知り、のこのこ行ってみる。重要文化財に指定されているというレトロな建物の、なぜか八角形の一室で、文化的な雰囲気の漂う素敵な空間だった。マリアージュフレールの紅茶が供されていて(さすが!)、優雅なティータイム。
1時間くらいでカフェを出て三田のビストロへ。以前夫に連れてきてもらってとても美味しかったお店でごはん。やっぱり何を食べてもおいしい。Mちゃんが誕生日だったので、頼んでおいたプレートでお祝い。
三田から浅草線に乗って浅草のホテルへ。「アートストレージ」というコンセプトの割と新しいホテルだったのだけれど、無駄を削いだデザインの部屋でかなり居心地がよかった。コンビニで買ったお酒で再度乾杯をして、文フリで買った本を眺めながら4時間くらい話していた。私が購入した『私たちの中学お受験フェミニズム』をぱらぱらめくりながら、中学受験経験者のMちゃん、Pちゃんにいろいろ話を聞いて、なるほど~~!と思うなど。気づいたら2時近かったので慌ててシャワーを浴びて眠る。

1112 日

ゆっくり寝て慌ただしくチェックアウト。天気が悪い。そして寒い。
浅草のカフェでモーニングを食べてから、銀座線で上野へ。国立西洋美術館の「キュビズム展」を鑑賞する。わたしは本当に美術というものが何もわからないのだけれど、美術に詳しいMちゃんが時代背景や作品のポイントを解説してくれて、いつも適当に眺めている美術展の10倍くらい実りのある時間だった。贅沢。
気付けば食パン1枚しか食べていないのにもう15時になっており、松坂屋の喫茶店へ。全員疲れ果ててまともな会話ができない。ナポリタンを食べて復活し、しばらくおしゃべりしてから解散。
おしゃべりのなかで「TOEICの点数が人生で必要になる気がする」という話をした勢いでスタディサプリEnglishをダウンロードする。PちゃんもMちゃんも(職業柄ということもあるのだろうが)社会人になってもちゃんと勉強していて、特になにもしていない自分に焦ったというのもある。
帰宅して一息ついてから夫とふたたび上野へ繰り出し、寿司を食べる。おすすめした『方舟』を夫が読破していたので感想を聞くなど。あまり本を読まない人に小説を勧めるのは緊張するけれど、楽しく読んでくれたみたいで安心した。

写真は木曜日の台湾料理。
何もない平日に飲みに行ったっていいんだよな〜という当たり前のことを再確認できて気が楽になった。会食or残業ではない。

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