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0108週 適応する自分が憎い

0108 月

北海道から帰る日。8時にはホテルをでなければいけないのに、8時05分くらいになってしまい、乗りたかった電車を乗り過ごす。1本遅い快速エアポートで空港へ。それでも出発の50分前には着いたのだけれど、保安検査が激混みで、かなりばたばたしながらおみやげを購入して出発。あわよくば空港でアップルパイを食べたかったけど、ぜんぜんそれどころではなかった。
成田空港に着いたあと、おにやんまでうどんを食べてから帰宅。「さすがに食べすぎたよね」と反省して夫とふたりでジムへ行ったり家で運動したりする。連休最終日なので洗濯機もまわす。
夜、(まだ食べるのかという話ですが)行ったことのないお店に行きたいねと言って家の近くの中華料理店に行ったところ、信じられないくらい本場の味だった。大学近くにあったチャイナタウンを思い出す味。懐かしみながら帰る。

0109 火

明け方に吐き気で目覚める。食べすぎた?あるいは本格中華を胃が受け付けなかった?と思ったけど、それどころではない嘔吐下痢に襲われ、急性胃腸炎であることを悟る。新年、実質仕事はじめの日なのに。出社マストの打ち合わせあるのに。
家を出なければいけない時間まで吐いていたので、連絡して在宅勤務にしてもらう。カメラに顔を映すこともできず、机に突っ伏しながらなんとか打ち合わせに出て、最低限の仕事だけして、さっさと退勤して寝る。夕方には38.3度の熱が出ていた。
ずっとポカリを飲んでいたけど、夕食は食べられそうな雰囲気になってきたので七草粥とりんごを食べ、ビオフェルミンと胃薬とカロナールを飲んでさっさと寝る。

0110 水

朝起きたらかなり体調が回復していた。ふつうの胃もたれ、あるいは二日酔いくらい。会社に行ける!
異動早々に会社に来ないと思われるのが怖すぎたので、なんとか出社できる体調になって一安心。
ということで朝から出社はしたものの、まだそこまでタスクが多いわけではなく、挨拶をしたり各種のインプットをこなしたりして過ごす。夕方、以前いた部署関連の業務を頼まれるもあまりうまくこなせず少し落ち込む。
部署の先輩から数週間後の土曜日の飲み会に誘われて、翌日TOEICなのに「行きます!」と言ってしまう。望んでここにいるわけではないのに、なんだかんだ適応しようとしてしまう自分が憎い。これでいいのか。
20時前に退勤し、帰宅して超速でごはんの支度。明日は健康診断なので、21時以降絶食の指示が出ているのだ。にもかかわらず結局食事が完成したのは20:50だったので、諦めて21:30ごろまで食事。お風呂で本読んで寝る。

0111 木

朝から健康診断。胃腸炎だったんですよね、と問診で言ったら、「血液検査に異常値が出るかもしれないですね」と返されて、確かに……と思う。白血球数とかおかしなことになっていそう。
そして!(体調がすぐれなかったので)すごくよく眠ってから健康診断に行ったところ、なんと!人生初!

160.1cmでした!!!

改行して書いちゃうくらい嬉しい。高校生の頃から159cm台後半をうろちょろしていて、身長はずっと「160ないくらいですね」という感じだったのに、これからは「160cmです!」と名乗れる。身長を伝える機会が今後の人生で何回あるかはさておき、地味に結構嬉しい。るんるん。
健康診断のために絶食していたからか異様にお腹が空いて、お昼はしっかり食べる。
午後、先輩に教えていただいたタスクなどをこなしたり、異動前の上司と面談をしたりしつつ18:30過ぎに退勤。
入社同期と、入社同期と仲の良い現部署同期との飲み会。わたしの異動を聞いて入社同期が即セットしてくれた会、優しさが沁みる。4時間くらい話し倒して帰る。昨日の飲み会のお誘いもそうだけど、やっぱりいま置かれている環境を心地良くするための人間関係構築に勤しむのは決して悪いことじゃない、と、思いたい。それとも、本気で抜け出したい人はもっとなりふり構わないのでしょうか。
入社同期と帰りの電車で異動の話。「ぶっちゃけ希望してたの?」と聞かれて経緯を洗いざらい話し、「それはしんどいねえ」と言われてまた少し救われる。周囲の人のあたたかさでなんとか生き延びている。
ひさびさに夜更かしして1時ごろ就寝。

0112 金

朝から出社。お昼、部署の先輩方と初ランチ。穏やかそうに見えるこの部署にもいろいろ事情がありそうだということを悟る。組織というのはそういうものだけど、なるべく巻き込まれずに生きていたい。
19時ごろ退勤して、元部署の同期が開いてくれた送別会。元上司のことを話していたら「本当に好きだよねえ」としみじみ言われて笑ってしまった。そんなに尊敬できる人に出会えたのも、やはり恵まれた環境だったと思う。いろいろ話していたら終電を逃して、ターミナル駅からタクシーで帰宅した。

0113 土

昨日夜更かししたけど無事に起きて歯医者へ。過去に入れた詰め物の劣化を指摘される。大学生くらいまでかなり歯に無頓着だったの、結構後悔ポイントだな。
フッ素を塗られた歯で電車に乗って恵比寿へ。Pちゃんとランチ。異動の話を聞いてもらったり、Pちゃんが同棲をはじめた話を聞いたり。2軒目のカフェでPちゃんがふと、「トピックは変わっているけどずっと同じような話してるよね」と言ってきて、そうだねえ、そんなこと言ってる間に定年退職とかしてるのかもねえ、と返す。
地元に戻って眼科でコンタクトレンズをつくる。土曜日に営業しているという理由ではじめて行った眼科で「利き目」という概念を教えられた。そして10年前から使っているコンタクトレンズの種類をはじめて変更した。シリコン製のレンズというものを勧められて装用してみたらめちゃくちゃ着け心地がよくて驚く。当たり前だけど、素材は進化するんだよな。
帰宅して、年末からちびちび読んでいた浅田彰『構造と力』をようやく読み終える。大学時代から名前だけは知っていた名著、鮮やかというかおしゃれというか、眼前で繰り広げられる美しい図式化に惚れ惚れする本だった。出てくる固有名詞、2割くらいしかわからなかったけど。これが「流行」していた80年代も、26歳でこれを世に出した浅田彰も、現在から振り返ると凄まじく思える。
夕食は自宅で夫と。北海道で買ってきた瓶の山わさびを食べたあと、デザートにROYCEのチョコレート。家においしいおみやげがたくさんあるの嬉しい。

0114 日

10時ごろ起きてジムへ行く。夫に勧められて観はじめた『罠の戦争』がとてもおもしろい。半沢直樹みがある。
自宅にあるもので昼食を済ませて、池袋のグランドシネマサンシャインへ。映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を観る。東野圭吾さんの原作を朝井リョウさんがラジオで紹介されていて、それを聴いて5年くらい前に読んだときかなり衝撃を受けたのを覚えている。これをどう映像化するのだろう、と思っていたのだけれど、映像にすると良くも悪くも大胆な仕掛けが難しくなるんだな、という印象だった。重岡大毅さんの演技がよかったです。
ゲーセンに寄ってから帰宅。2時間くらいTOEICの勉強をして夕食。北海道で買ってきたチーズを食べて、TVerで格付けチェックを観る。

写真はROYCEの生チョコ。
Aoというウイスキーのハイボールに合うようにつくられているらしい。実際、ハイボールとの相性がよすぎて科学を感じた。


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