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0123週 そんなことをしても罪は軽くならない

0123 月

平日休み。結婚式お呼ばれの余韻でふわふわしている。
今年は花粉が大量飛散するという情報を入手したので朝イチで病院に行こうと思っていたのに、結局午前中ギリギリの診療になる。オットと一瞬だけ半同棲していた地域の耳鼻科になぜかずっと通っていて、病院が普通に遠いのである。引っ越しをする前提のライフスタイルなら、職場の近くにかかりつけ医をもつべきなのかもしれない。花粉症の薬を得て、久しぶりに大好きなパン屋さんで買ったパンを昼食に。昔馴染みのあった駅に行く機会があるという意味では、遠距離通院も悪くないといえば悪くない。
その後、電車に乗って某スーパー銭湯へ。お風呂に入ってサウナでととのって漫画を読んで徹底的にだらだらしたい!という願望を思う存分叶える。『きのう何食べた?』と『ミステリという勿れ』を最新刊まで読めて嬉しい。
帰宅してオットと夕食。ふるさと納税の牡蠣を蒸し牡蠣にしたり、『きのう何食べた?』に登場する鶏と野菜のオイル蒸しをつくったりして、よき晩酌、と思って寝ようとしたら、オットが胃腸の体調不良を訴えはじめる。言われてみれば、わたしも二日酔いのような吐き気がある、気がする。

0124 火

早朝に目覚める。吐き気。嘔吐する。オットは胃腸炎の症状がひどくて細切れにしか眠れなかったと言っていた。ふるさと納税の牡蠣にあたったか、と言いながらふたりで苦しむ。
8時ごろ、仕事のメールを最低限返すべくPCに向かったところ、これ以上働く(というか、座っている)のは無理だと悟ったので有休を申請する。とにかく気持ち悪いし、熱は出てくるしで散々である。朝井リョウさんがラジオで勧めていた『方舟』を読みながら病に臥していた。
『方舟』、かなりヘビーな読み心地なので体調不良のときに読むものではなかった感はあるのだが、ふだんミステリを読まないわたしからしても非常に引き込まれる展開で、エピローグを読み終えたあとはちょっと立ち直れなくなるくらいの衝撃だった。ひさしぶりにがっつりミステリを楽しめて嬉しい。体調はめちゃくちゃに悪いが。
とはいえ夜には若干回復してきて、おかゆを作って食べる。明日には働けるだろうか。

0125 水

起床。若干倦怠感と胃腸の違和感が残るものの概ね元気なので、労働をはじめる。昨日休んでしまった分、先輩方が怒涛のフォローをしてくださっていて本当に頭が上がらない。体調管理ができていなかった(不用意に二枚貝を生食した)のはわたしの落ち度なのに、心配や気遣いの言葉をかけていただいて、恐縮でしかない。あたたかい環境にいる。
期せずして4連休を取得してしまったので当然業務が溜まっており、合間に家事をしつつもばたばたと働いて22時。かなり体調もよかったので、途中でクッキーを1枚食べたら、カツ丼食べたあとみたいな胃もたれに襲われてびっくりした。ちゃんと消化に良いものを食べよう、と反省して夕食はみぞれ鍋にした。

0126 木

在宅勤務。体調はますます回復しつつあり、クッキーやリーフパイも食べられるようになったのでゴリゴリと仕事をしていたところ、夕方から謎の頭痛に見舞われて集中力が途絶える。少し仮眠でもすればよかったのに不用意に漫画アプリを開いたりしてしまい、無為な時間を過ごしたことに落ち込む。
夕食にオットが雑炊と煮魚を作ってくれた。煮魚って、どこで食べても、自分の体調がどうであっても常に美味しい料理だと思う。

0127 金

朝から出社。起きたら頭痛は和らいでいたけれど、若干喉が痛い。もはや食あたりの域を超えた体調不良に陥っている気もする。
10時ごろから19時過ぎまで打ち合わせが続き、ずっとばたばたしていた。オフィスにいる間に東京でも雪が降っていたことをTwitterで知ったけれど、外を見たらもう止んでいた。
帰宅して冷蔵庫の中身で夕食。卵焼き、塩鮭、味噌汁、納豆、白米、という、朝ごはんみたいなメニューになった。やっぱり喉が痛い。

0128 土

今日会うはずだった友人と昨日から連絡が取れない。心配。ただ何もかも面倒になっている、みたいなことだったらよいのだけれど。
昨日に引き続き、起床しても喉が痛い。わたしは扁桃腺がすこぶる弱いので食あたりで弱っているタイミングで扁桃炎になったとみて、また熱が出たりしても厄介なので早めに病院を受診することにした。オットと昼食をとってから、月曜日に行った病院へふたたび。詳細は恥ずかしすぎるので書かないけれど、受付で完全なるクレーマーになってしまい、強烈な自己嫌悪に襲われる。数日前に食あたりで発熱していたことから耳鼻科では案内できない、ということで発熱外来での受診を案内していただいたのだけれど、30分くらいの待合で横の人がずっと咳をしていて、これで感染症がうつったりしたらどうしよう、と不安になったりもして、また自分にうんざりする。診察の結果、扁桃に膿がついていないので溶連菌などではなさそう、ということで抗炎症薬を処方される。だが、処方された薬が品薄だったようで、処方箋をもって薬局を3軒はしごすることになり、さらにイライラする。わたしはもうだめかもしれない。最終的に薬を出してくれた薬局の薬剤師の方がとても丁寧な方で、そのことにとても救われた。今日はもうだめです。
帰宅してオットに事の顛末を懺悔する。子どものころから、自分が間違ったことをしてしまった、と思ったとき、家族に裁いてもらおうとしている自分がいる。そんなことをしても罪は軽くならないことにはとっくに気づいているのにひとりで反省や後悔を抱えられないのは、わたしの弱さにほかならない。いつも受け止めてくれるオットには感謝しかない。愛想を尽かされるのが怖い。
オットと相談して、夕食はごはんのお供パーティとあいなった。粕汁、刺身の胡麻和え、紫蘇の醤油漬け、明太子、高菜、しらす。やけ食いのようにたくさん食べてしまった。

0129 日

起床。昨日の自己嫌悪を引きずっており、喉も痛いので何のやる気も出ない。よって「何もしない」をする日に制定。
休みの日に何も予定を入れないと嫌な気持ちになってしまう癖があるのだが、その嫌な気持ちのいうのはは有意義だったはずの一日が失われたことへの怒りなのであって、事前に「何もしない」と決めていればそんなに腹も立たない、ような気がする。
友人がおすすめしていた漫画『こっち向いてよ向井くん』を読むためにLINEマンガをインストールする。めちゃくちゃよかった。恋愛から結婚にシフトしていく瞬間のすれ違いみたいなものの、なかなか言語化できない部分が鮮明に描き出されていて、眠っていた感情がきちんと言葉として掘り起こされるような、作品。他にもおもしろい作品がたくさんあり、うっかり課金しそうになって思いとどまる。
夜、6日ぶりに酒を少しだけ飲む。ちゃんと美味しくて、胃腸の回復を感じる。

写真はふるさと納税の牡蠣です。これがのちに悲劇を生んだものと思われる。美味しくて調子に乗って食べすぎたせいかもしれない。当分二枚貝は食べません。

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