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1211週 酒ではなく自分のせい

1211 月

始業時間に起きる。眠い。頑張れない。お昼に鍋を食べてから、あまりにも作業効率が悪すぎるので会社へ。
オフィスではさすがに働くだろうと思っていたのだけれど、出社したら頭が痛くなってきて、これ今日はだめな日だな、と悟って20時半ごろ切り上げて帰宅。頭痛ーるをみたら完全に気圧のせいだった。
夫も早めに仕事を切り上げていて、ごはんを作って待っていてくれた。彼も頭痛がするというので、「たぶん気圧だよ」と教えてあげる。石川旅行のおみやげに買ってきた日本酒と各種おつまみが全体的に当たりで嬉しい。

1212 火

午前中に会社へ。仕事で他社の方のお話を聞かせていただき、その仕事への熱量に気圧される。自分がやってきた仕事を誇らしげに語れることのすばらしさ。
お昼前後に打ち合わせが詰まっていたので10分くらいでお弁当をかきこんだりしつつ働く。午後、引き継ぎの打ち合わせで前上司からありえない言葉をかけられる。「キャリアのためになる」とその人に言っていただき、本業とは別の方向で取り組んでいた仕事があったのだけれど、それにかけていた時間もプライドも、すべてを踏みにじられるような態度で、文字通り絶句して、「…そうですか」としか言えなくなった。信じられなさすぎて、同期を休憩に誘って怒涛の勢いで愚痴る。ありがとう同期。
18:30過ぎに退勤して、社内の有志プロジェクトの打ち上げ。別部署の4名での会、新鮮で楽しかった。集まったメンバーがみんな会社を辞めても生きていけそうな人たちで、こういう人々と比べてしまうと自分が駒扱いされるのも仕方がないのかなあという気にもなる。でも、じゃあどうしたらよかったの?早めに解散したので数駅歩いて帰る。歩きながらちょっと泣く。

1213 水

朝から会社行こうと思っていたけど起きられなかったので午後出社。寝かせていた資料をちまちまと作る。せめて年末まであと2週間はまじめに働こうと思う。好きな仕事ができるのはもう残り少ないのだから。
夜、某プロジェクトの忘年会。毎回荒れる会なので覚悟をもって洗濯できる服で向かい、案の定泥酔する。泥酔した勢いで帰り際に前上司を引きとめ、気づいたら号泣しながら呪詛を吐き出してしまっており、やばい違う、と思いながらも酔っ払いなので言動を制御できず、「わたしの3年半はなんだったんですか」など、言うつもりのなかったことをたくさんぶつけてしまった。前上司は黙って話を聞いてくれていた。昨日の怒りの原因になった言葉は8割くらい誤解だったことも判明した。最悪すぎる。
1時くらいに寝て4時くらいに目が覚めて、ああやってしまった、と思いながら二度寝する。毎回コミュニティの去り際でこういうことをやってしまうんだよな。酒のせいではなく自分のせいだと思う。

1214 木

起きられたけど、身体を縦にすると気持ち悪い。こんな日に限って朝から出社。途中でポカリを買う。そして前上司に謝る。叱られるかと思ったら暖かすぎる反応が返ってきて、ありがたいけど逆に落ち込む。文句や呪詛を言っても、やっぱり上司には恵まれてきた3年半だった。なのにまじでただの八つ当たりをしてしまい恥ずかしい。ダサすぎるし社会人としてもやばい。
異動先の部署にいる同期とランチ。入社同期というだけで初対面のふたりだったのだが、部署の雰囲気のことなどをいろいろ教えてもらい、優しさに感謝する。まだぜんぜん前向きにはなれないけど、来月にはここにいるんだよなあ、という不思議な気持ち。
夜は高校の同期と忘年会。卒業してからぜんぜん集まっていなかったのに、今年に入って何度か飲んでいるメンバー、みんな社会でサバイブしていてすごい。去年世界一周から帰ってきて来月ニュージーランドに行くアクティブな友人に今回の異動の話をしたら「え、それまじで無理、辞める辞める」と即答されて笑ってしまった。わたしもそれくらい主体性を忘れずにいたいよ。高校で出会った人々、ほかのどのコミュニティよりもおもしろいキャリアを積んでいる人が多くて、ときどき立ち返ると勇気がでてくる。起きたことを悲観的に捉えていても仕方がないので、自己肯定感をもって明るくとらえて生きていたい。いつも心にギャルを。

1215 金

休日。ここのところ(主に飲み会で)寝不足だったので11時くらいまで寝てからジムへ行って半身浴。スーパーで本マグロのお寿司が売られていたのでいそいそと購入する。マグロ、かつては特別好きじゃなかったしなんでみんなありがたがってるの?と思っていたのに、いつの間にか好き好んで食べるようになっている。
ちょっとだけ仕事をして銀座へ。夫と交際7年記念日(正確には明日)なので食事。一度連れてきてもらったことのある山形物産店にくっついているイタリアン、今回も楽しくておいしかった。予約するときにちゃっかりプレートも用意してもらう。最近は気分がかなりどん底でずっと殺意と悲しみを行き来するような精神状態だったけど、よくよく考えたらわたしは基本の部分では結構幸せなはずで、不本意な異動があったからといっていま手元にあるプライベートの幸せがなくなるわけではない。そのありがたさを嚙み締めつつ、やたら暖かい丸の内を歩いて帰る。
キャリアの話を夫としているなかで、「やりたいことを我慢しないといけないのは弱い奴なのでやりたいことをやって楽しく生きてください」と言われて、思想強すぎるけどおっしゃる通りですね、と思った。会社がわたしにやりたいことをやらせてくれないのは、(いろいろ外部要因はあるけれど一因として)会社とわたしの関係においてわたしが弱いからで、でもわたしはその扱いに甘んじたくはないのだ。会社がくれないなら自分から取りに行くしかない、何もかも。そして主観的幸福感の総合点を高め続けていたい。いつでも。

1216 土

友人の結婚式で関西に向かう夫を見送ってからジムへ。いつも30分ランニングをしているのだけれど、ここ最近さぼりすぎたせいか体力が持たなくて少しペースを落とす。
夫が居ぬ間においしいパンでも食べようと思い(彼はパンを食べない)、パーラー江古田でサンドイッチとフィナンシェ、それから無花果と胡桃のパンを購入し、フルーツサラダとコーヒーも用意してテレビの前へ。日プ女子のデビューメンバー発表を視聴するのだ。
わたしはオーディション番組にかなり惹かれてしまう質だけど、そういうエンタメを消費する自分を愛せないから、できるだけオーディション番組を生活圏に近づけないようにしてきた。でも今回は元アンジュルムの笠原桃奈さんが出るから…と思って観始めたが最後、がっつり視聴してしまったし、他人の人生に干渉するのが怖いからやめておこうと思っていた投票も、1pickになったタイミングからは毎日やってしまっていた。本当に良くも悪くも吸引力が物凄いシステムだと思う。
というわけでデビューメンバーの発表をリアルタイム視聴するのは恐らくはじめてなのだけれど、もう、めちゃくちゃに泣いてしまった。清水恵子さんがパフォーマンス終わりに見せた手の甲の「今までありがとう」の文字で泣き、清水恵子さんが8位で呼ばれたときに泣き、山本すずさんが5位で呼ばれてまた泣き、笠原桃奈さんの票数をみてめちゃくちゃ笑った。このシステムあまりにも非人間的だけど、その仕組みが視聴者を惹きつけている部分も少なからずあるわけで、いろいろな意味で心乱される時間だった。
しばらく番組の余韻に浸ってから伊勢丹新宿へ向かい、夫へのクリスマスプレゼントを調達。ついでに、異動するときに部署で配るお菓子についても考える。年末最終日に渡すとして余ったら年明けに手にとられることになるので、結構日持ちがして、なおかつおいしい個包装のお菓子、となるとかなり選択肢が限られてくる。こういう現実的な段取りを考えていると、ああ本当に異動しなくてはいけないんだなあと寂しくなる。
帰宅しておでんを作る。煮込んでいる間にnoteを書いたり、林香里『メディア不信』を読んだり。

1217 日

朝起きたら夫が帰ってきていた。午前中にふるさと納税の帆立が届く。徹夜明けの夫が寝ているのを横目に見つつ、昨日買ってきたパーラー江古田のパンでモーニング。
13時に同期と後輩と渋谷で待ち合わせ。ヤマダ電機に向かう途中、スクランブル交差点で赤信号のなか飛び出して写真をとっている観光客を見かけてドン引きする。交通ルールを全員が守っている状態というのは案外すごいことなのかも。
同期・後輩と結婚祝いを調達してから、新婚の後輩カップルの新居へお邪魔した。ふたりともゼミの後輩なのだけれど、本棚に指導教官の著書があって笑ってしまった。誰かの新居に行くたび、自分の部屋の汚さを思い知らされる。
18時ごろお暇して渋谷で夫と待ち合わせ、青の洞窟イルミネーションへ。一面が青い世界はとても圧巻だったし、思ったより混雑しておらず、クリスマスマーケット的な屋台も出ていてとても満足度が高かった。明治が出店していたチョコレートドリンクがとても美味しかった。
帰宅して、昨日作ったおでん、石川みやげの日本酒、つまみ、帆立、などで晩酌。来週に向けて気持ちを高めるべく昨年のM1グランプリを観返すなど。
最近はキャリアのことで思い悩んでばかりいたけど、目の前のこういう幸せをちゃんと大事にしなくちゃいけないよなあ、と酔った頭で考えていた。

写真はおいしいパン。生活には、定期的においしいパンを食べることが必要です。

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