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プラチナチケットみたいなPTA総会

タイトルは日本語おかしいけど、今までならどうってことなかったPTA総会の案内のお便りがプラチナチケットみたいに思えた、、という始まりから。

高校3年生の次男は、コロナ禍と同時に始まったような高校生活で、入学式の翌日から休校、学校再開は6月という状態だった。
どこの学校でも恒例の年度初めのPTA総会も行われず、1年生の時も2年生の時も、親はほとんど学校へ行けなかった。
過去はあるのが当たり前で、どちらかと言えば参加がめんどくさかったPTA総会だけど、ナイとなると寂しくて、今年、案内のお便りが来た時は、まるでプラチナチケットを見るような思いがした(笑)

実はさまざまな事情から当日の参加を迷ったのだけれど、なんとかして出向き、結果とても良かった。

出かける直前に、新1年生のあるお母さんから「お会いできたら嬉しいな❣️」というLINEをもらっていて、会場に着き、席も確保した後で(ちなみに一番後ろ)、どんなふうに待ち合わせたり自分の居場所を伝えたらいいかなあと思いながら、とりあえず体育館の外にあるトイレに行くことにした。

そしたら、やっぱり、バッチリ、出てすぐの下駄箱の前でバッタリ会えた(笑)

note歴は浅いけど、長年の私の読者さんならよくご存じの通り、私は会いたいと思う人にはたいてい会える。バッタリ運が異常に良い。
その日も、あと30秒早かったり遅かったり、体育館からの出口が違えば会えなかったと思う。

お互いの引き寄せで会えた年下のお友達は、入学前後にお世話になったからと、お礼のお品を私に渡そうとしてくれていたのだった。
恐縮しつつ、うれしかったし、かわいかったので記録。

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名古屋名物の「大須ういろ」。
久々にいただいたけど、美味しいし(原料は米粉)、かわいらしいので、手土産にいいなあと思いました☺

そのお友達にバッタリ会えて、思いがけないお土産までいただいて、マスク姿で盛り上がっていたら、その真後ろくらいにいたお母さんが「Mちゃん?」と(笑)

私は子育ての講座をしている関係で、こちらからはよくわからない方からふと話しかけられることがあり、でも、「Mちゃん」と本名で聞いてくれたので、一瞬の間に高校時代の友達かなあ~など思った。そしたら、長男を市民病院で出産した時に、誕生日が近くて病院で知り合っていた、ごくごく初期のママ友だった!

一瞬の間によみがえる記憶。

一人目の出産時に知り合ったママ友はとても思い出深いし、その友達は我が家に来てくれたこともあったし、一緒に授乳したなあとか、断片的に印象的な場面が浮かび、「憶えてる!!」と。

そのお友達は、共通の友達を通して私のfacebook等をたまに見てくれていたそうで、次男同士が同じ高校に進学したことも知ってくれていたのだった。
学校行事で会えたら話したいと思ってくれていたけど、とにかく親が見学できるような学校行事がなかったこの2年・・・

話しかけてくれてうれしかったし、その日のハイライト的な二人が、知り合い同士でもないのにすぐ近くにいて、会えてしまったということがおもしろかった。

PTA総会は、前年度の会長さんも知ってる男性で、今年度の複数の副会長さんの一人にも元々の知り合いがいて、微笑ましく進んでいき、次男の高校の、本来の恒例行事なのか、ミニコンサートが行われた。
3人の演奏家(ヴァイオリン、ピアノ、チェロ)による三重奏やソロ。
それぞれお名前は見聞きしていた男女で、この演奏が素晴らしかった。

何の変哲もない高校の体育館で、音楽が一瞬にして空気を変えることを如実に感じ、PTA総会だけでもプラチナチケットに感じていたけれど、生演奏を聴きながら、まさにプラチナチケットを得ての場のようで、参加できたことや、そもそも、会やコンサートが無事に開催されたことをありがたいと思った。

と同時に、自分たち親が参加できなかったことなど大したことではないとしても、この2年の間に、大勢の子どもたちが失わされてしまった様々な機会にも思いが及び、切なくもなった。

大人の心に刻まれるコンサートより、青春時代に目の当たりにするコンサートは違うだろうし(うちの次男は芸術系に興味がないので、あまり良い反応はないし、大人になってからの方がむしろ感じ入るものはあるにしても、興味ある子にとってもない子にとっても、チャンスとか機会という意味で)、運動系の大会や行事も含めて、中学や高校で、いつもなら体験できたことがなかった子たち、ずっとマスク生活を強いられていることなどを気の毒に思った。

生演奏を聴きながら、2年前、次男たちの入学式で、吹奏楽部と弦楽部によって演奏された音楽の素晴らしさも思い出していた。翌日からは休校だったけれど、あの時も、入学式や演奏を敢行してくれてありがたかった。

その後の学年別のお話で、次男たちの学年の子たちは、学年のカラーとして、落ち着いて勉強する子たちが多いような話があった。

1年生から持ち上がっている担任の先生方の、「今できることをしっかりがんばる」という指導が根付いていると進路指導の先生が言ったけれど、コロナ禍と同時に始まった高校生活によって、そのような慎重さや辛抱強さが身についたとしたら、それは良かったことなのかな。

どの時代も、その時その時の良いこと悪いことがあって、私たちの学年で言うのなら、第二次ベビーブームで人数が多く、激化する入試をくぐり抜けたかと思いきや、バブル崩壊後の就職超氷河期が始まった年だった(短大卒の友達はまだ良かったけれど、2、3年で様変わりし、4大卒が苦戦した時)。

同年代の中でも、自分たちの学年でしかわかり合えない感覚ってあるし、今の中高生たちも(もちろん小学生やすべての年代)、苦しい時を乗り越えて、良かったと思えるような人生をつくっていってほしい。

私は入学式もそうだったけど、その日の生演奏を聴いて、涙が出てきた。
進路のお話の時に、学年主任の女の先生が読み上げてくれた12年前という合格体験記からの印象的な文章にも涙が出た。

私は学校行事でけっこうひそかに泣いている(笑)

体育館のバスケゴールを眺めながら、ここでたくさん部活をがんばったんだなあと次男や仲間たちの姿を想像した。

高校がもう3年目なんて信じられないくらいに早い(速い)けど、受験はたいへんでも、いい時間を過ごしてほしいです。

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おまけ。

休憩時間に、ういろをくれたお友達に送ったお礼のLINE。
送信と同時に画面がピンクになり、クマが出てきて(この後は文字の後ろに隠れてしまうけど、花束を差し出す)、いったいなんだろう?って思ったら、「母」という言葉に反応しているようだった。

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体育館に集った、お父さんもいたけど、大多数のお母さんたち、
HAPPY MOTHER’S DAY💐💐💐
ってひそかに思いました。
うちは何もないけどね(笑)





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