見出し画像

サプリメント

 選手を長く続けていて、それなりの知識があり、それなりに様々なものを試しても、よくわからないものの一つにサプリメントがある。
チームからもらうものや、自分で購入するもの、おそらく一般的な方よりは多くのサプリメントを摂取してきたと思う。
それなりに体調が大きく悪化することなく、丈夫な体を維持できてきたということは、長期的に見ても効果があったのだろう。短期的には、すごく良かったものは無いが、なんとなく厳しい練習を毎日続けれるようになったものもあった、疲労が蓄積せず、体が楽になる感覚。しかし、急激な劇的変化というものはなかったと記憶する。

 たまに受ける血液検査でも「基準値内」で、異状はなかった。

 そんな自分の感覚が変わり始めたのは、2012,3年ぐらいにやすだクリニックから活動のサポートをしていただくことになり、活動資金と共にサプリメントを提供していただくことになったあたりからだ。そのサプリメントは血液検査を元に決められて、たとえ基準値内であったとしても、身体に求められる栄養を考慮し、至適量を補充するというもの。そのサプリメントの効果もさることながら、毎月送られてくるサプリメントには「日隈スペシャル」と書かれていて、すべてのパッケージに自分の名前が記載されスペシャル感満載だった。安田先生は他人のモチベーションを上げるのも上手い。

 競技活動が落ち着いた、昨年からその栄養療法の勉強をさせていただき、今年の3月に試験があり、無事合格していた。この年齢で、勉強して試験を受けるのは少しドキドキ感があって楽しかった。
とはいえ、医師法の関係から、個人のスキルとして血液の解析などはできても、医師の監督の元に限られるし、診断を下せるのは医師のみとなる。いろいろ制限はあるが、元々は疾患の治療のために考え出されたこの治療法は様々なスポーツにも有効と考えてる。スポーツ選手は健康のように見えるが、どこか病んでる場合が多い。エンデュランスアスリートは慢性的に栄養不足に陥ってる人もいるし、パワーアスリートは身体のどこかに炎症を抱えている。WADA(世界アンチドーピング協会)のサイトで、ドーピング検査の検体数とポジティブとなった件数が報告されてるが、サイクルスポーツやウエイトリフティングは割合が高い。身体のポテンシャルがそのまま競技結果につながる競技だからと推測する。

 さらに最近ニュースになったものでは、女子駅伝強豪校が鉄剤注射を行って、体調を悪化させたというニュースだ。競技結果を求めていくと、自分の限界を超えなければならないのは理解できる、そしてそれが自分だけではできないのも。だからこそ周りの方々のサポートが大切で、そのサポーターには倫理観が求められると思う。特に、ジュニア世代のアスリートは。

 この資格を活用し、若いスポーツ選手をサポートしていければと考えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?