見出し画像

アメリカdeバスケ20〜高校バスケ⑯WNBA開幕〜

私がアメリカ留学をした年からWNBAが始まった。

高3シーズンがスタートしたと同時にWNBAシーズンもスタートしたと思っていたが、よく考えればWNBA開幕は6月。そう、昔からWNBAはNBAシーズンの間で行われているのだ。初年度は8チームしかなくて、シーズン期間はなんと6月21日〜8月30日までの2ヶ月間のみ。


歴史的1ページ目の開幕戦は、チームでチームメイトの家でみんなで観戦した。

LAスパークスvs NYリバティー


カリフォルニアに住んでいたからだろう。TVなどの情報はLAスパークス寄り。リサ・レスリーが特に有名選手だった。対するNYリバティーにはレベッカ・ロボという有名選手がいた。二人ともインサイドプレーヤーで注目を集めていたし、WNBA初ゲームだから私の周りで盛り上りを感じていた。

しかしながら、女子の試合は男子に比べてスピードも遅いし面白くない。女子のプロリーグは盛り上がらないだろう。というような声が結構あったのも事実だ。


WNBAが始まって、最初の頃は観客も少なく、試合を観に行くのは子供かレズビアンか、と言われていた。実際、大学時代、日本から遊びに来ていた高校の同級生と試合を観に行った時、観客を見ればそう言われる理由もわかった。そして、試合の帰り道、前を歩いていた女性2人が急にキスをしだした。それを見ていた友達は、カルチャーショックを受けていた。

そのような時代から、20年経った今では多くの人がWNBAを注目し、NBA選手たちもサポートするようなリーグとなった。ようやくスポーツ界における女性の地位が徐々に確立され認められてきていること、特にバスケットボール界でそういう動きがみられるのはとても嬉しいことだと感じている。


とは言え、WNBA初の試合は、私にとってもチームメイトにとってもやはり興奮するものがあった。

記念にすべき最初の得点したのはLAスパーズのガード、ペニーテイラーだった。

「おーペニー!!あいつが初得点か!! 俺の友達だよ!」

と言ったのは、チームのヘッドコーチであるコーチラフィート。ロングビーチステイト出身で卒業後は海外でもプレーしたことのあるコーチだ。

「大学時代はNCAAファイナル4まで行ったし、うまかった。ま、でも勝負をすれば俺の方が勝つけどな」

なんてことを言っていた。


「ロングビーチステイトでプレーしていたポイントガードがWNBA選手になっているのか。」


ロングビーチステイトがより身近にそして可能性を感じ、私の目標大学になったのであった。


つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?