2020 NOV.14 宇宙団@西永福JAM

西永福JAMで宇宙団のワンマンライブを観てきました。コロナ以降着席のホールコンサートには1度行きましたが(MOONRIDERS@中野サンプラザ)
ライブハウスでの「実演」を観ること自体いつ以来でしょうか。
2月21日の(ハルカトミユキ/なきごと/可愛い連中)@新代田FEVERが最後だった。あれ以来なんだかんだでコロナとは「WITH」できても、ライブハウスとは「WITH」しなくても(悲しいけど)生活がなりたって
いるというリアリティ。それが愛、愛だから心はいつもロンリー(©「僕はスーパーフライ」)的な。

宇宙団、このライブを最後にベースのカワノさんが脱退するとのこと。宇宙団はVO.G望月さんの作る楽曲にdr.ツチダさんが類稀なセンスで骨組を構成し、ジャズ、ファンク系のリズム・アプローチでカワノさんが縁取りをし、クラシックの素養のありすぎる鍵盤のユーコさんが彩を与える、みたいに勝手に思っていたので、立体的な宇宙団の音像の輪郭を担うカワノさんの喪失は音の面だけでもバンドにとって正直あまりにもつらいことだと簡単に想像できます。いや、そんなことは観ているだけのお気楽なオーディエンスの勝手な印象であって、実際に20代前半の3年半という濃密な時間を過ごす仲間が去ることの意味は計り知れないでしょう。

SEに導かれライブ・スタート、名曲の数々が惜しげもなく演奏され望月さんの絶妙にひょうきんなキャラクターでしんみりした部分は微塵も感じさせず進行し、初期の破壊的衝動が横溢する名曲「オンタイム・ディスコ」や和風の旋律が切ない歌詞と相まって胸に迫る「KOYOI」といったレアな楽曲も演奏され、それはそれはもう見事なステージでした。特に印象に残っているのがシンコペーションするリズムが特徴的な「クッキー・アイス」でのカワノ&望月のデュエット、さらに終盤の「IQ3000」での曲中のMCも楽しくも泣かせる演出でした。。宇宙団というバンドを、そしてその中で激烈に光を放ち続ける望月さんという永遠のギターヒーロー兼天然記念物的をこれからも応援していこうと決意を新たにして、(物販列の密っぷりに若干危険なものを感じて笑)会場を後にしました。西永福から自宅まで歩いて20分くらいということに気づいたのも収穫でした。

おわり

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