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【詩】100年後

退屈で目が眩みそうな夜
サウナと水風呂を往復しながら
今まで彼女と交わしてきた会話に
題名をつけて出版出来たらいいのにとか
不埒な考えが一番星より輝く
僕の言葉が掲載されている本
彼女の言葉が掲載されている本
この世界に同時に存在しているから
もうお酒も薬も必要ないのだ
約束していないことをときどき守る
見ていなかった夢がときどき叶う
腰に手をあててコーヒー牛乳を飲む
天窓から見えた雨上がりの夜空
今はまだ低くて短い階段で
段差のようにしか思えないけど
自分の両腕だけで生きようという人が
簡単に反省しちゃあいけない
古宮さんは愛は風景だと歌っている
初夏の7時はまだ明るい、下駄を鳴らして
くしゃみを一発ならした
もしお話で人を楽しませられるなら
嘘やでまかせだって構わない
神話だって、落語だって同じこと
100年後に生きる方法はひとつだけ

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