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【詩】深い眠り

一日中歩き回ったチェインギャング
足の鎖でブルースを奏でる
声にならない痛みの分だけ輝く星に
何の意味もなくて、弱さや病気を武器にする
知っているさ、みんなただの寂しがり屋
昔話を寓話だと思っているから
戦争なんかするんだ
僕が今までついた嘘を本にしてもいい
愛はおとぎ話なんだろうか
幻想というか、願望というか
形はないけど存在するものはある
例えば、空気とか、音楽とか
水出し珈琲の中に透けた
深紅の回転木馬が夢を見ている
本当に自分の進みたい道を走ること
およげたいやきくんみたいな死に方は嫌だ
無邪気な花売り娘は幸せを両側から見比べる
彼女の瞳の中にいる天使は
引きこもって深夜アニメばかり見ている
不健康で色っぽい寝息を抱いて
人に期待をするのは苦しいこと
惨めな思いだけはしたくない
「ありがとう」という言葉でさえ
誰かを傷つけるときがある
フライドチキンとコールスロー
油でギトギトの唇舐めて
炭酸の抜けたコーラで睡眠薬を飲む
どこか連れてってくれと
錆びた電球に心なしか優しさを感じて
意識が途切れる2秒前に呼んだ君の名前も
メロディが連れ去ってしまう

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