経営者は「持続的価値の成長」にこだわる(2020/05/05)

こんばんは。いつもお疲れ様です。
会社を長期的にみてほしい経営者と、短期的かつ断続的に投資をしていきたい投資家のギャップについて書きたいと思います。

前年度まで、業務改善のため現場にいましたが人間関係が複雑な中数字を上げることの難しさを肌で感じていました。

その経験を積んでからか、投資を始めて投資家の会社を無機的にみる姿勢とのギャップに驚きました。今回は経営者と投資家の会社を見る目線の違いについてまとめてみたいと思います。

【経営者と投資家の会社を見る目線の違い】
①経営数字を上げる目的は一致している
②株を長期的保有にしてほしい経営者と流動性を求める投資家
③経営者は会社の「持続的価値」向上に注力する

経営者が社内リソースを事業に投資する、投資家が会社に投資をする目的は会社の価値が上がることを期待しているためです。

市場に期待され続ける会社になるためには、短期的な価値(経営数字)も必要ですが本質的には「超過利潤」を増やしROEを増加させることが重要です。長期保有型の投資家は、この目線を非常に重要視します。投資対効果が出ない経営は、価格破壊しかもたらさないためです。

短期投資を目的とした投資家は流動性を求めます。経営者にとって重要なのは、このような目先の実績ではなく、投資対効果が期待されるなおかつ「持続的な成長」を続ける経営であると思われる。

そしてこの持続的な成長は、「障壁」がキモになります。
世の中の事業には、機械事業と障壁事業の2つがあります。時流に乗って機会事業で利益を出すことはたやすいかもしれませんが競合参入が容易になり出ている利益は雲散霧消に失ってしまします。

障壁は、以下5つの切り口があります。
・リソース:特定の企業しか持たない資源
・規模:規模の経済性
・スイッチングコスト:競合への移行コスト
・習慣化:嗜好品や習慣化してしまうこと
・サーチコスト:探すのが大変

事業の上で、以上5つの視点からまずは市場での障壁がどこにあるのかを探すことが重要です。

その上で持続的な価値を向上させるのです。
「みさきの公理」ではV=(B×P)^mで企業の持続的価値を測ります。

B:事業の資質
P:ヒトの資質
m:経営の洗練

企業の絶対価値を測る指標としても用いることができる指標ですよね。

今後の市場調査や、企業の分析、投資先の検討の際に是非意識してみたいと思います。


以上です。


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