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24歳、ギターを買う

 24歳、会社員。冬のボーナスでギターを買った。

 購入したのはスクワイヤーのストラトキャスター。正式名称(?)は「Squier by Fender SONIC STRATOCASTER」。島村楽器で4万円くらいする、マーシャルアンプ等の14点が付属した初心者セットだ。

 みんなの言いたいことは分かる。

「24歳でギターデビュー?遅いのでは?」

 それ、僕がいちばん思ってる。

 昔からずっと、ギターは高校生までには始めないと手遅れだと考えていた。ましてや20台半ばに差し掛かろうという時分に手を出すなんて痛すぎる。ならば僕は永久にリスナーのままで構わない。高校1年生のあの日、親にギターを買いたいと言ったら反対されたあの瞬間をもって、僕のギターヒーローへの夢は潰えたのだ。こうして不貞腐れた男は楽器屋に一瞥をくれ、背中を丸めてレコードショップへと逃げ込んだのでした。めでたしめでたし。

 などと言っている場合じゃないだろう。冷静になれ。僕たちが日々寝起きする間にも、その“痛さ”は増していく一方なのだ。ならば、「ギターを弾いてみたい」という想いが本当に死んでしまう前に、“痛さ”を最小限度に留めたうえで一歩踏み出す勇気こそが人生を豊かにするのではないか。そもそも“痛さ”ってなんだ。他人の評価を前提で行動するのはやめろよ、僕。何よりも大事にすべきなのは、音楽が、ロックが大好きな自分だろう?ならば買おうじゃないか。ほら、そろそろボーナスの時期だぜ。

 上記のような脳内会議が日夜行われた末、購入へと至った。

ヘッド。良すぎて語彙力失うね。

 仕事終わりにとりあえず2時間ほど触ってみた感想としては、難しい。難しい。難しい。そして難しい。でも楽しいしカッコイイ。大満足。ずっと触れる。触っていたい。
 1音目を鳴らした時の感動については多くのミュージシャンが語っているけれど、ほんとに自然と笑みが漏れちゃったよ。「あれ、もしかして今の俺、かっこよくね?」なんて万能感に包まれちゃうね。ずっとイヤホンやスピーカーを通して聴いていたエレキの音がアンプから鳴るだけでこんなにも気分が変わるなんて知らなかったな。もちろん、普段はヘッドホンをつけて練習しようと思っているけれど、一音目はアンプから聴きたかったんだ。

 とりあえずこれから毎日コツコツ練習していって、時々noteを通じて経過報告できたらいいな、なんて考えている。初日はピックをもって弦をはじく練習と、簡単なコードを抑える練習だ。某ギター教則YouTuberの動画を拝見し、Asus2とEを抑えることにした。これがまた難しい。言われた通りに抑えているはずなのに思うように音が出ない。何度かじゃかじゃかやるうちにコツを掴んだ気がするけれど、多分寝て起きたらできなくなってるヤツだわ。

 最後に。かなり恥ずかしいけれど、1.2年後とかに見返したら面白そうなので、ほぼ最初の音出しの映像を以下に張り付けておく。何かアドバイスがあればコメントください。ではまた。

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