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【試合分析】4/23(日)飯塚Bvsギラヴァンツ北九州

みなさん、こんにちは。
樋口智洋です!

ウォーミングアップ

昨日、とっても素敵な偶然の再開がありました。

福岡県リーグ1部所属のあるチームの重鎮の方が、なんと筆者の勤務するラーメン店にご来店くださいました。
(どのチームのどなたかは控えさせていただきます。また、こちらも会社からお店が特定されるようなSNSでの発信はNGというルールがありますので控えます。)
直接接客させていただき、その方だと確信しました。
対戦させていただいた際にご挨拶した程度の関係でしたが、無礼を承知でお声がけさせていただきました。
「そうかなと思いました」という嬉しいお言葉をいただき、なんと、このnoteも観てくださっているそうです‼
ここでは書けないようなお話もさせていただきました( ̄▽ ̄)

筆者をご存じの読者のみなさま、ラーメンを食べに寄ったお店の店員が筆者である可能性があります。
その際は、くれぐれも、気兼ねなくお声がけください。
今日は、気の利くことができませんでしたが、「note読んでいます」で、筆者が替玉をおごるかもしれません(笑)(^O^)/

失礼しました。
本題に入りましょう。

福岡県リーグ第3節を分析します。
今回は、ついにこのチームを分析します。
まずはさらっと行きましょう。

例のごとく、このリンクは載せますね。

そして、毎回、選手や指導者は守られるべきだと思っていると、書かせていただいていますが、それは審判もしかりです。
その点、ぜひご理解いただき、読者のみなさまにも、各チームを応援する気持ちで分析していただければと思います。

それではまいりましょう‼

対戦

今回は、飯塚Bvsギラヴァンツ北九州を分析してみたいと思います。
「飯塚」と「ギラヴァンツ」でいきますね。

基本フォーメーション

飯塚(青) 1-4-4-2
ギラヴァンツ(黄) 1-4-4-2

試合開始時の基本配置

試合の概要

お互いにフラットな4-4-2をベースとするチームですが、攻守に対照的でした。

守備では、飯塚は並びを意識したスタートポジションからのマンツーマンディフェンス。ギラヴァンツはマンツーマンでのプレッシングから自陣ではゾーンディフェンス。
攻撃では、飯塚はポジションバランスを崩さずに組み立て、セーフティーなプレーも選択する。一方のギラヴァンツは最初から大きくバランスを崩して相手を惑わしにかかる組み立てをし、リスクを冒してコレクティブに。

これだけでは伝わり切れないと思いますので、丁寧にひも解いていきましょう。

立ち上がり

これまで2週間このリーグを分析して、試合の立ち上がりの様相は大きく2つに分類できます。
1つ目は、最初の10分から15分はセーフティーに相手陣にボールを入れながらルーズボールで主導権を握り合い、だんだん落ち着いてお互いの狙いが見えてくるパターン。
2つ目は、最初から、その日のお互いの狙いがはっきりするパターン。

この試合は後者でした。
3’15”ギラヴァンツ1回目のビルドアップ。
非常に特徴的な始め方をします。
熱心にサッカーを勉強されている方にはサリーダデバロンと言うと伝わりますでしょうか。

直訳するとスペイン語でボールの出口、つまり、ビルドアップの始まりです。
ギラヴァンツのサリーダデバロンは、GKが落ちてきたセントラルMF(CH)にボールを渡して始まります。

マンツーマンの意識の強い飯塚にとって、この始め方には、当然最初からプレスを発動するわけにはいきません。
CHがFWを超えて1stDFになると飯塚のプレッシングのコンセプトが崩れるからです。
ギラヴァンツのCH10番官澤がボールを持った状態からお互いの攻防がスタートします。

2トップでプレスをかけたい飯塚に対して、2CB+官澤で数的優位を作るのがギラヴァンツの狙いです。
一方の飯塚は、官澤にはボールを持たせておいて、次のパスをプレッシングのスイッチにして、相手の攻撃のサイドを限定してしまい、同数を作ってボールを奪える状況を作ることが狙いです。

ギラヴァンツのサリーダデバロンと
飯塚のプレッシング

90分のうちの多くの時間帯がこの構図でした。
しかし、このゲームを象徴していたのが、13分の飯塚の先制点のシーンと言えます。
ルーズボールからの流れで、落ち着いてビルドアップの状況を作ろうとするギラヴァンツを、切替の早さと強度の高さで上回り得点に繋げた飯塚という印象でした。

前半16分、ギラヴァンツが成功したビルドアップ

じれずに組み立てを続けようとするギラヴァンツ。
16'38"からのビルドアップから始まった攻撃でこの試合初めてのチャンスを作りました。

この場面は、ゴールキックなどのお互いに整った状態での最深部からのサリーダデバロンではなく、中盤でルーズボールを拾ったあとに飯塚の守備組織が整う前に始まったビルドアップであったことが要因ですね。

ギラヴァンツの右SB3番世良に対してのこの試合のマッチアップは飯塚の左SH19番永田が担当していましたが、この場面ではその準備が間に合わず、左SB5番八谷が対峙し、世良がスピードアップに成功しています。

飯塚の強さ

ここからは、試合の構図がよりはっきりしてきます。
ゴールキックは繋がずに、ボールを持たせてでもプレッシングから相手陣内で主導権を握りにいく飯塚。
失敗することがあってもサリーダデバロンから攻撃を始めて組み立てようとするギラヴァンツ。

そして、この時間帯での軍配は、飯塚に上がります。
22'40"セットプレーのこぼれ球から飯塚が追加点を奪います。

Aチーム同様、この強さが飯塚の特長ですね。
飯塚は技巧派集団、ドリブルやテクニックがウリというイメージをお持ちの方もおられるでしょうが、今の飯塚の強さは一言で言えば「タフさ」。
球際の強さや切り替えの早さ、豊富な運動量で相手を上回るのが飯塚です。
みなさん、覚えておいてくださいね!

飲水タイム後、さらに飯塚のペースへ

30’16”から始まる飯塚のビルドアップ、この試合初めて飯塚が丁寧にボールを保持して運ぶ局面となりました。
この攻撃は、ペナルティエリア内への侵入まで繋がり、あわや得点orPKというところまで行っています。
2-0という状況もあり、試合運びに変化をつけたのでしょう。
ここからの飯塚はゴールキックも繋ぎ始め、ビルドアップとプレッシングでボールと主導権を握りにいきます。
ギラヴァンツも粘り強く組み立て決定機も作りましたが、狙い通りにゲームを進めているとは言えない状況でした。

飯塚のプレッシングが成功しているのに対して、ギラヴァンツのプレッシングは一度もハマらなかったのが、象徴的だと感じます。

でも、この展開から後半試合が動くのがサッカーのおもしろいところですね。

後半の変化

後半に入っても、ゲームの構図は大きくは変わりません。

ただ、一番の変化はギラヴァンツのビルドアップです。

前半は官澤からの配球が、CBやMFへのショートパス中心で、飯塚の2FWと2CH、18番原、20番石川、14番犬塚、3番川村のハードワークに苦しんでいました。
しかし後半は、官澤からの相手背後へのロングボールが中心になりました。

図のように、SBをさらに攻撃的にすることで、相手SHがどこまで付いていくかを迷わせてサイドで起点を作りました。
また、FW9番泉田、13番久保は、この試合ギラヴァンツが優位に立てるポイントだったので、彼らの能力を活かす狙いもあったと感じます。

得点こそ後半の30分間以上動きませんでしたが、ギラヴァンツにとっては、最後の15分への布石になったのではないでしょうか。

勝負の15分

そして、後半30分、ギラヴァンツは右SH内田に代えて15番田代を投入します。
この交代により、右サイドの強度が上がりました。
優位に立てていた世良との相性もよかったですね。
田代投入から6分後、その右サイドで押し込み、狙いとしていた綺麗な形ではありませんでしたが、最後は左から得点が生まれました。

ここからはさらにダイレクトプレーが増えます。
一方の飯塚も、原をCBにするなど、ギラヴァンツのストロングポイントに対抗しようとします。
しかし、AチームとBチームの違いもあってか、最後の10分間は飯塚のストロングの部分でもギラヴァンツが上回りました。
そして、同点のPKに繋がりました。

結末は、ギリギリで飯塚が守り切る可能性も、ギラヴァンツがさらに押し込んで逆転する可能性もあったと思いますが、この90分の攻防に相応しい結果になったのではないでしょうか。

他の展開の可能性

実際に起こったことをベースに綴ってきましたが、この試合は他にもいろんな展開が考えられました。

前半30分からの15分間に見せた飯塚の攻撃の組み立て。
これを試合を通して続けていたら、飯塚が支配したのか?
それとも、ギラヴァンツがプレッシングで押し込めたのか?

ギラヴァンツが最後の15分で見せた個のストロングを活かすダイレクトプレー。
これを前半からやった場合、もっと優位に進められたのか?
それとも飯塚のタフさが勝り、そのまま主導権を握れたのか?

お互いにさまざまな変化を見せてくれただけに、その時間帯や長さが違うとまたどんな展開になったのか、それも見たかったと思いました。
これからの両チームに期待です👍️

フェアプレーを考える

白熱したゲームかつ、負けん気の強い選手の多い両チームなので、相手選手やレフェリーに対しても、熱くなる場面が見られました。

これには、賛否あると思います。
個人的には、そこも含めてサッカーの魅力だと思っています。
選手も指導者も思いっきり感情を表現できる、素晴らしいことだと思います。
(筆者も監督としてイエローカードをもらったことがあります(^_^;))

そして、この試合においては、レフェリーが素晴らしかったと思います!!
レフェリーもムッとすることや慌てることもあると思いますが、今回の方は毅然とした態度で振る舞い続けました。
選手たちは、自分たちが思いっきり感情表現できるのは、それを認めてくれる監督やスタッフ陣と、受け入れてくれるレフェリーがいるからこそということはいつも忘れないでいてほしいです😉


そして、特定のチームに対して深入りすることは、このnoteでは避けますが、こうやって自分なりの方法で触れていくことが、これまで育ててくれた恩返しだと思っています。

今回も両チームの白熱したバトルに拍手👏
ありがとう!


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