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美しすぎるごみ処理場『広島市環境局中工場』見学 〜そして広島・竹原・福山散歩〜

広島港から比較的近い場所にある『広島市環境局中工場』。
実はココ“美しすぎるごみ処理場”とも呼ばれる有名な施設なのですがこの度広島に行く用事があったので訪ねてみました。

広島市環境局中工場はニューヨーク近代美術館(MoMA)新館や、土門拳記念館、猪熊弦一郎現代美術館などの設計で有名な建築家谷口吉生氏によるもの。
谷口吉生氏というと先に述べたように国内外の美術館の設計で特に有名ですが、当施設の設計においてはなんと美術館設計のノウハウを取り入れ、これまでの“ごみ処理場”に対するネガティブなイメージを覆すような大胆な提案を行いました。

まずは建物外観、2階エコリアム(いずれも自由見学可)を写真とともにご紹介しますので一度ご覧いただけましたらと思います。


広島市環境局中工場のド真ん中を貫通する幅5m、高さ4.5mのガラス張りのアトリウム。
(母を歩かせてみました。笑)


最先端のごみ焼却装置を眺めながらガラスとウッドデッキと構成された空間を進みます。


ごみ処理場とはとても思えない圧倒される美しさ。。。


シンプルで洗練されたオブジェなども設置してあり外国の近代美術館のような雰囲気。


エコリアムの延長上にあるとても開放感のあるテラス。


ごみ処理場が都市に必要な施設であることをアピールするため、
建物全体を金属で覆い工場らしさをあえて強調。

いかがでしょうか〜。
ネガティブな施設どころか、思わず見とれてしまう程の施設ではないでしょうか。
ごみ収集車両が出入りする様子が無ければまるで海外の近代美術館にでもいるかのような雰囲気。

全面ガラス張りの2Fエコリアム(中央ガラス通路)からは環境負荷が少なく悪臭も発生しない最新鋭のごみ焼却装置などを見学することができるのですが、「ごみは汚いものだからどこか見えない所で処分しよう!」ではなく、「隠さずあえて展示してしまおう!」というコンセプトのもと設計されたように思います。
「人間が生活する場所にはごみが発生するしゴミ焼却場は欠かせないもの。それなら一度しっかり見てみよう!」そのようなメッセージも感じる施設でした。
ちなみに私が住む大阪にもオーストリアのフンデルトヴァッサー(画家・建築家)が外装を手がけ、その特徴的な外装で施設全体を覆ったごみ処理場がありますがそれとは正反対のコンセプトでしょうか。

真っ直ぐ延びたエコリアムをそのまま進んでいくと河口(広島港)を望むことができるテラスがあるのですがこちらも開放的で気持ちの良い空間でした。
夕暮れ時とかにここでボーッと海を眺めながら過ごすのも良さそうです。

広島市環境局中工場(外観、エコリアム)は年末年始や悪天候の場合を除き誰でも自由に見学することができます。
(ごみ処理に関する説明及び建物内の見学については事前予約が必要です)

もし機会がありましたらこの“美しすぎるごみ処理場”を訪ねてみませんか?


広島市環境局中工場の施設見学方法についてhttps://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93/13325.html


あとおまけですが、今回は広島平和記念資料館や竹原市、鞆の浦(福山市)なども訪ねてみました。


平和記念公園および平和記念資料館の設計で有名な丹下健三氏は谷口吉生氏の師匠でもあります。


“安芸の小京都”ともいわれる竹原の落ち着いた古い街並み。


竹原の街並みを見渡せる高台にある西方寺(普明閣)。


朝ドラ「マッサン」のモデル“竹鶴政孝”は竹原の出身。(隣は妻のリタ)


可愛らしてカラフルな竹細工が街並みに溶け込んでいました。


福山の鞆の浦にも足を伸ばしてみました。


かつて海運で栄えた鞆の浦は細い路地が入り組んだ迷路のような街並み。


名物の“保命酒”や“保命酒粕”を購入。保命酒粕でつくる甘酒は絶品!

瀬戸内海は穏やかな海と美しい島々がとても印象的で眺めるだけでも心が落ち着く素敵な魅力がありますよね。
冬でも比較的温暖なこれら瀬戸内の街をまた機会があれば訪ねてみたいです。
(次は中工場のテラスからの夕暮れも見てみたいな〜♪)

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