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覚悟の磨き方 超訳吉田松陰/池田貴将

懇願
「お願いです。本当にお願いですからたった一回負けたくらいで、やめないでください。」(p.32)
この世の恩に報いる
「昨日も食事をして、着られるものを着て、屋根の下でやすらかに眠ることができたなら、今まで自分の身に起こった出来事をひとつ思い出し、心から感謝をすることです。」(p.42)
また会いたくなる人
「毎日、少しずつ「いいこと」を積み重ねていると、本人も知らないうちに、身のこなし方が洗練されていき、顔とか背中から存在感があふれてくるものです。どれだけ外見に気をつけたところで、この魅力に及ぶものではありません。」(p.44)
非凡にとっての普通
「自分はそこらへんの連中とは違う。そんな風に考えている人こそ、まさに「平凡」だと思います。平凡か、非凡か、なんてどうでもいいことなんです。ただなにかを真剣に追いかけてさえいれば、いつか自然と「非凡な人」になっていることでしょう。」(p.55)
心を向ける先
「うまくいっている人を見ると、気持ちが焦ってしまいます。ついている人をみると、自分の運のなさに腹も立ちます。でも、そんなものは巡り合わせだから、気にしなくていいのです。そんなことにかかわっている暇はありません。一刻も早く、「自分がやらなければならない、一番大事なことはなにか?」をはっきりさせてください。悩むべきは、そのことだけです。」(p.67)
「本当に大切にしたいことはなにか。大切にしたいことのために、今できることはなにか。その問いのくり返しが、退屈な人生を鮮やかに彩る。」(p.75)
まとっている空気感
「まわりに感謝し、人に喜ばれることをすれば、心は自然に磨かれていきます。そしてどんなにつらいときでも、一生懸命に心を磨いていれば、疲れるということを知らないものです。」(p.84)
いつでも死ねる生き方
「あなたはあなた。私は私です。他人にはなんとでも言わせておきましょう。」(p.86)
あの人の態度が清いのは
「なにか問題に出くわしたり、準備していなかったことが起こったりすると、人は本性を現しやすくなるものです。ですから、誰も見ていないときや身内と一緒にいるとき、自分一人でくつろいでいるようなときこそ、まるで万人に見られているように振る舞った方がいいのです。」(p.91)
人をみきわめる
「自分の生きる道を知る人は、いつも地道でありながら、その行動には迷いがないものです。そして自分の言葉で、自分の行動をごまかすことを最低の恥とします。」(p.94)
隠しきれるものじゃない
「評価する人が誰もいないところで、どれだけ人の悪口を言わずにいられるか。善行を重ねられるか。正々堂々と戦えるか。一生懸命に働けるか。それらの行いがすべて「人間性」として表れます。」(p.115)
「今、手にしている現実は、過去の選択の結果だ。」(p.119)
「評判は傷ついても、生き方は傷つかない。生き方を傷つけるのは、自分だけである。」(p.119)
人である意味
「人は「なんのために生きているか」で決まるのです。心に決めた目標のない人間は、もはや「人間」とは呼びません。もし思い出せないなら、今すぐ思い出す時間を作るべきです。」(p.125)
大事と小事
「私は何千年という未来にかかわる仕事をしています。それに比べたら、出世とか成功なんて、この身ひとつにかかわるだけの、ほんのささいな出来事です。死んだって、泣く価値もありません。」(p.138)
凡人の評価
「やると宣言したことをやり切ることができた人に対しては拍手喝采ですが、もしも失敗してしまったらそのまま牢屋送り。世間の評価とはそのようなものです。ただ知らされた結果だけを見て、手放しに称賛したり、激しく非難したりする。せめて、その仲間だけにはならないでください。」(p.153)
二種類の生き方
「人の性格を大きく分けると二種類あって、「自分がやりたくないことはしない」という保守的な性格か、「自分がやりたいことだけをやっていればいい」という自由な性格か、たいていどちらかに偏ります。両者は本来、別のタイプの人間なんですが、中には、のんびりと心静かに、思うままに過ごし、あらゆる損得に眉一つ動かさない頑固者でありながら、いざというとき、思い切って冒険できる人がいます。どうすればそんな人になれるんでしょうか。
学問ですよ。それが、わたしが学問をきわめたいと思う唯一にして最大の理由です。」(p.169)
時間は矢のごとく
「わずかな時間も惜しい。そう感じないのであれば、その勉強は身になっていません。惰性でいやいや続けるよりも、どうすればその勉強にのめり込めるのか、きっかけを探した方がいいでしょう。」(p.178)
本質を知る
「本質とは、語らずともただそれに触れただけで、わかってしまうもの。あまりの美しさに、拝みたいような気持ちにさせられるもの。そのくせシンプルで、わかりやすく、身近なものとして感じることができるもの。」(p.185)
勝因はどこにあったか
「才能、知識、人脈。それらはいくらあっても、最後の最後は役に立ちません。地道なことを、どれだけ丁寧に積み重ねられるか。ただそれだけが、大きなことを成し遂げる基盤になるんです。」(p.193)
「松陰は志半ばで命を落とした。だがその志を受け、明治維新はまさにおこった。」
(p.197)
集団の中で生きる
「清廉。どんな人といても、自分を失わない。
協調。どんな人といても、その人に合わせて楽しめる。」(p.200)
駄目なのものに尽くすこそ価値がある
「物事を成就させる方法はただひとつ。それは「覚悟すること」だと思います。」(p.211)
信じて疑わない
「私は人を疑い続けて、うまくやるよりも、人を信じ続けて、馬鹿を見る男になりたい。」(p.214)
聖者にはなれないが
「裏表はある。打算もあるでしょう。人間だからそんなの当然です。しかしたった一度の行為だとしても、誠の心でやりとげた、そのたった一度のことは、いつまでも人の胸を打ち続けるものなのです。」(p.218)
大切な人のために今日できること
「今日という日は二度ときません。死ねば、再びこの世に生まれることはありません。だから大切な人を喜ばせるために、少しの時間も無駄にしちゃいけないんです。」(p.235)

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