ガロア天才数学者の生涯/加藤文元

「ここに1人の数学者が誕生したのだ。数学の歴史を塗り替える大天才が誕生したのである。時に1827年春学期、ガロア15歳の時であった。」（p.52）
「二次方程式の解法の歴史はとても古く、すでに紀元前三千年紀のメソポタミア文明において知られていた。紀元前2000年頃の粘土板文献『BM13901』には、与えられた二次方程式の解を得るための方法が一般的に述べられている。」（p.88）
「友人よ、僕に何が欠けているか知ってるかい？君にだけ打ち明けるよ。それは僕が愛せる、それも心から愛せる人だ。」（p.230）
「競争が、すなわちエゴイズムがもはや学問の世界に君臨しなくなれば、そしてアカデミーに封印済みの小包を送る代わりに、人々が研究のために協力し合うようになれば、どんなに小さな考察でもそれが新しいものである限り、速やかに公表せんとするであろうし、そこに次のように付言するであろう：「他のことを私は知らない」。」（p.246）
「この証明を完成させるための方法がある。でも私には時間がない。」（p.284）