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令和5年度初任者研修教科教育講座が終わりました

令和5年度の初任者研修もおおづめ。先週が中学校教科教科教育講座の最終回。今日が高等学校教科教育講座の最終回。そして来週が初任者研修全ての最終回。
地理歴史科・公民科の最終回は大雪の影響から集合とオンラインのハイブリッド実施となり、北部地域の四人がオンラインでの参加となった。

今日の講座は実践報告。その内容は先月実施した授業についてで、その授業は前6回の講座を通して追究してきた単元構想に基づくもの。さらに、一人でその単元を構想するのは難しいので、同じ単元を扱う者でグループを組んだ。そして、授業実施前の前回講座ではグループによる中間報告を行い授業展開の最終チェックの機会とした。
今日の報告は3つのブースにわかれて行い、これまで追究してきたことを実践してみての内容で、報告後はその過程をふんだからこそ気づく新たな課題について協議した。

この過程は中学校と同様で、「研修観の転換」や「教師の学びの姿も子供たちの学びの相似形」のキーワードを具現化すべく、全7回の講座を単元と捉えて構想したもの(構想したのは私ではなく相棒:講座の主担当)。

私たちは初めての試みに手応えを感じているが、同様に初任の先生方も自身の変容に手応えを感じていると捉えた。そう思うのは次の二点から。
一点目。今日の講座に勤務校の業務のため欠席の先生が二人いた。彼らは発表動画をつくって届けてくれた。おそらく、これまで課題をともに追究してきた仲間との一体感を感じたことが動画制作のモチベーションになったのだと想像する。
二点目。講座の最後の私の待ち時間に1年を振り返っての所感を尋ねたところ二人が発言してくれた。一人は、「(8月と今日尋ねている単元を貫く問いに対する見解について)今回のみんなの記述をみると同じような内容になっている。講義を受けたわけでもなく自由に学んでいたのに。こんな授業が求められているのだと思う」。もう一人は、「(同じ)前回は何かに書いてあったことなどを思い出しながら書いていたけど、今回は生徒の姿を思い浮かべながらすらすら書けた」。

そして、先生方への私のメッセージは次の二点。
一点目は、自己紹介で「私が研究していることは⚫︎⚫︎です」と言えるようになれば学び続けていることになるのではないか。
二点目は、今回の授業実践のようにチャレンジを続けてほしいけど、ブレーキをかける人がいるかもしれない。そんなときは同期のこの仲間に相談してほしい。そういう確かな関係をつくるためにも当自治体が実施している若手教員学び合いのコミュニティ育成支援事業を申請してみては。

本年度の試みを相棒としっかり振り返って来年度の講座を構想するとともに、当所において研修観の転換に関する協議が行われるよう発信していきたい。

追伸
大雪の影響で急きょ集合とオンラインのハイブリッド実施になったが、地理歴史科・公民科ではそれほどあわてることはなかった。講座展開はもともと柔軟だったし、発表資料はTeamsに保存していたから。研修観を転換すると融通がきくことを実感した。

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