若い先生方とともに学ぶ

 コロナ禍のため見合わせていた当施設に集合しての研修講座が、6月下旬から始まりました。私も協働学習者(自称)として、いくつかの講座に参加しています。

 8月上旬に、2年目の中学校社会科と高等学校地理歴史科・公民科の先生方の研修がありました。
 研究協議のなかで、パフォーマンス課題に関する話題から評価基準と評価規準について意見が交わされました。何人かの先生から、自身のスマートフォンを活用して「●●大学▲▲教授によると…」などの情報提供がありました。
 近い将来、児童生徒が端末を持つようになると、授業中にこのような状況が日常になるのだろうと思いました。となると、追究する問いの質が問われることにもなると思いました。

 そして、その翌日は1年目の中学校社会科の先生方の研修でした。
 グループ協議をしているとき、一人の先生の「なるほど!」というつぶやきが聞こえてきました。その先生にその感覚に至った理由を尋ねると、「深く納得できた」とのことでした。
 何かと何かがつながって自身の課題が解決された状態なのだと思いました。児童生徒から、このようなつぶやきが聞こえるような授業展開が必要なのだと思いました。

 また、8月下旬の1年目の小学校の先生方の研修では、協議のなかである先生が投げかけた疑問に対して、講師(当施設職員)ではなく同僚の先生がていねいに説明してくれました。
 疑問を投げかけた先生によると、同じ立場の先生の言葉に納得するものがあったとのことでした。
 講師だからといって、どんなことにでも答えられる必要はないのだと思いました。実際の授業でも、児童生徒を信じて、先生はつなぎ役に徹することがあってもいいのではないかと思いました。

 若い先生方との学びでは、気付くことがたくさんあります。もう児童生徒と授業をすることはありませんが、年度後半の研修講座を通して、自分自身の成長のためにたくさんの気付きを得たいと思います。

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