楽しい楽しい関西リーグDivision2

しばらく更新をサボってました(笑)まあ、いろいろネタが多くて、何から書くかがとっ散らかってたということにしておきましょう(汗)

10月は通常なら関西リーグは既に終わり、地域CLまでの間に大学リーグを片っ端から見漁りまくる、そんな時期なはずなんですが、今年は関西リーグのDivision2がまだ開催中、しかもまだまだ真っ盛りということで、とりあえずDivision2を見まくろうという方針になったわけです(笑)
で、とりあえず10/3にJ-GREENで3試合、10/17に太陽が丘で2試合見たわけですが(翌週は配信でザッピングしながら見てました(笑))、単に試合の内容を書き連ねるというのも実に芸のない話で…。とはいえ、何かしら確固たる「ネタ」があるのか?と言われると、それもちょっとね〜、などとなるわけです。ま、ということで、とりあえずダラダラと書くことにしますのでみなさん、修行と思って辛抱して最後まで読んでください(笑)→でも、結局は試合の内容がメインになってまうという平常運転(笑)

盤石な戦いを見せる守山侍

現在首位を走る守山侍2000は10/3の試合でも、その実力をいかんなく見せつけた。昨年関西リーグに昇格したばかりのこのチームではあるが、実はDivision1に所属するレイジェンド滋賀にかつて在籍した選手が多くいて、彼らが主軸、しかもキーパーの内野、センターバックの石橋、ボランチには宇野、そしてセンターフォアードの梅村と彼らがセンターラインをきっちり押さえている。そして、それぞれベテランの域に達したとはいえ、運動量が少ないかというとそうでもなく、走るところはみんなちゃんと走り切れるし、梅村なんて未だにトップスピードに乗った裏抜けとドリブルは普通に速いし、このレベルならまだ全然ぶっち切れてしまう。みんなまだまだ関西リーグでプレーして問題ないレベルです。

守備の要となるベテラン石橋(5番)とキーパーの内野。ともに後ろから激しい檄を飛ばし続ける、ピッチの鬼たち(笑)

かいって若い選手がいないのか、というわけでもない。滋賀県出身で、関西や東海の大学で活躍した新卒の選手が次々とチームに入ってきて、さらにチームにしっかりと馴染んでいる。中京大から昨年加入し、宇野とボランチのコンビを組んだ村田はこの試合ではゲームキャプテンを務め、息の合ったコンビネーションで中盤の守備を引き締めていた。

経験豊富な宇野(8番)とフレッシュな村田(4番)とのボランチ。互いに連携しながら中盤のコントロールをそつなくこなした

この日の試合は前半にいい感じで3点取れて、さらに後半直ぐに相手の退場もあって危なげなく勝利。その翌々週の上位対決であるFC淡路島戦も、引き分けたとはいえ内容的には優位に試合を運んだのは守山侍だったことから、昇格圏内から落ちることはそう考えにくいかと思います。そうなれば来年は、1部残留を決めたレイジェンド滋賀との「滋賀ダービー」が実現しそうな流れで盛り上がりそうだし、また滋賀生まれの子が滋賀に戻って仕事をしながらサッカーを続けていける、またトップを目指したものの叶わなかった、そんな滋賀出身の選手が再起を図ったり、第二のサッカー人生を歩む為にプレーする。そんなチームとして守山侍が今後も存在し続けることが、滋賀県全体のサッカーを盛り上げていく一つの鍵となることと思いたいです。

3点目のゴールを決めた梅村。裏に抜けるスピード、決定力含めて、頼れるゴールゲッターぶりは健在

「闘う公務員」京都市消防局

昨年1月の入替戦でびわこ成蹊HIRAに勝利、関西リーグ昇格を果たした京都市消防局。昇格1年目は最下位ながら変則リーグ開催のため残留、今年がリーグ在籍2シーズン目となるが、昨年は0勝7敗。今シーズンもみなし試合があったとはいえ(4試合)、10/10終了時点で未だ勝ち試合どころか勝ち点さえ0の状態。今年も厳しい戦いが続く京都市消防局の関西リーグでの試合を初めて、10/17に京都・太陽が丘に見に行きました。
相手は高砂ミネイロ。京都市消防局同様、前半戦は試合の消化があまり出来ず、思うように勝ち点が伸ばせていない。とはいえ、後半戦は2勝1敗と順調に勝ち点を積み重ねている。10/3の試合内容は、緊急事態宣言明けということで身体が全く仕上がってなく、さらに後半は完全なガス欠状態であったにも関わらず京都紫光クラブに勝利。京都市消防局としては、残留争いのライバルに勝っておきたいところではある。

試合は、意外と言っては失礼だが互角の展開。両方ともそんなに激しいプレスはないものの、最終ラインをしっかり固めて相手のチャンスを丁寧に潰していく。後半に入っても同様の展開。試合が動いたのは終盤の後半38分。京都市消防局が中盤でボールをカット、左サイドを駆け上がりセンターにクロス。中に走り込んだ20番平野がどフリーで合わせて先制ゴール。

再三チャンスを作り出していた京都市消防局10番木野田のクロスから待望のゴール。これが今シーズン、チーム2得点目

反撃を試みる高砂ミネイロはATのセットプレーにキーパーも参戦。何としても追いつこうと食らいついたが及ばず。京都市消防局は2シーズン目にしてリーグ初勝利。喜びもひとしおだったことでしょう。
あくまでも個人の見解として、京都市消防局が勝てるとしたらFC EASY02明石か、この高砂ミネイロくらいしかないんじゃないかな?と思っていたので予想通りといえばそうなんですが、でも実際に見ることが出来るとは思ってなかったのでちょっと感動してます(笑)いいものを見ましたよ…

2度にわたるセットプレーにキーパーも上がって同点に追いつこうとする高砂ミネイロだったが、結局ゴールを割れず京都市消防局にリーグ初勝利を献上してしまう

初勝利でホッと安堵する選手と喜びを噛み締める京都市消防局のベンチ。2年越しの勝利は流石に嬉しかったのではないか

もう一つ「勝てそう」な、翌週のFC EASY02明石戦も終盤までリードしたものの、同点ゴールを与えてしまい惜しくもドロー。とはいえ、ようやく関西リーグのスピード、レベルにチームが仕上がってきたのかなという印象です。
アマチュアサッカーを見ている人なら「日本サッカー界最強の公務員」と言えば藤枝市役所サッカー部だが、実力はともかくカテゴリー的に言えばその次に来る公務員サッカーチームは、関西リーグに所属するこの京都市消防局となる。今年もリーグに残留することができれば、おそらくその地位は保たれるはずです(少なくとも来年に他地区に昇格できそうな公務員チームがなかったはずなので…)
また、地域リーグに2年続けて在籍していれば今年あたりは「京都市消防局のサッカー部に入る為」に京都市の公務員試験を受験する選手が出てきてもおかしくないはず。そうなれば選手層も今年よりも厚くなるのではないかと推測されるので、将来的には関西リーグに安定して居続けることも十分可能ではないでしょうか。消防士といえば常に危険と隣り合わせで「火と闘っている」わけですが、そんな彼らがピッチでも闘っている、まさに「闘う公務員」として今後も関西リードで長く活躍してもらえることを楽しみにしています。

学生チームの明暗と「崖っぷち」に追い込まれつつあるFC淡路島

今年のDivision2は激戦です。「昇格を逃したら即解散」と豪語しているFC淡路島が、4年目にして史上最大のピンチを迎えている。1位の守山侍と4位の阪南大クラブまで、試合数の差があるものの昇格圏内の2位争いはまだまだわからない状態。しかもFC淡路島は他の3チームより試合数が多いものの、10/24現在で1位の守山侍とは勝ち点3差、2試合少ない3位のセントアンドリューとはわずか1差に詰め寄られている。昨年、入替戦昇格できなかった阪南大クラブとは5差あるものの、やはり阪南大クラブの方が1試合少ない。守山侍との直接対決(10/24)も手痛いドローで差を縮められず、さらに学生チーム2つとは直接対決を残しており、もはや1試合も落とせない状態である。

そんなFC淡路島に立ち向かう学生チーム、セントアンドリューと阪南大クラブ。ともに一昨年のシーズンにDivision2に降格。昨年はコロナ禍で思うように活動ができない中、阪南大クラブは辛うじて2位になったが(最終節で関大クラブ2010に捲られての2位)入替戦でレイジェンド滋賀とドローで昇格できず、セントアンドリューは3勝4敗の5位と全く上位争いに絡むことない、共に不本意なシーズンを過ごした。今年こそは、という思いはFC淡路島と同等、いやそれ以上に強いかもしれない。
そんなDivision2に甘んじている学生チームをセントアンドリューは現場で、阪南大クラブは配信のザッピングで見たところ、両チームのチームが実に対照的だったので、最後に触れておきたいと思います。

セントアンドリュー、桃山学院大学の英語表記が「St. Andrew’s University」というところから、サッカー部もこの「St.Andrew’s FC」という名称となっている。ホントはこのブログでもちゃんと「St.Andrew’s FC」と書けばいいのですが(速報ではちゃんとSt.Andrew’s FCと書いてますよ(笑))、いちいちめんどくさいので「セントアンドリュー」と書かせてもらいますね←誰に断りを入れているんだ!(笑)
桃山学院大学といえば大学のサッカー、特に関西の大学サッカーを見ている方なら分かると思うのですが、とにかく伝統的に守備が固いのが売り。一昨年までトップチーム不動のFWだった毎熊(現V長崎)のような、強力なストライカーかいると全国でも戦えるが、毎年前線の良し悪しでチームの順位がかなり左右されるのが特徴。初めてDivision1に昇格した年もやはり、田之脇という絶対的なFWがいたのが大きかったと思います。
そんなセントアンドリューの守備の固さは健在。10試合で失点9とリーグ2位(ちなみに1位は守山侍)と安定した戦いぶり。10/3の試合では、前半の早い時間にFC EASY02のカウンターで失点。前半リードされて折り返すも、後半14分に追いつき34分に逆転。さらにATにカウンターからダメ押しと効率よく加点し、結果的には危なげなく勝利。夏から調子が上がってくる学生チームではあるが、2位のFC淡路島を勝ち点1差でピタッとマークしている。

先制したFC EASY02明石だったが、その後は時間のほとんどを守備に費やし、追加点の芽すら作れなかった


同点、逆転ゴールのセントアンドリュー37番母倉。この日の2ゴールでチーム2位のゴールスコアラーに。優勝を狙うには彼の覚醒が鍵になるかも…

ダメ押しのゴールを決めた68番濱田。会心のガッツポーズを決める、その後ろで膝に手を当てて力尽きるFC EASY02明石CB後藤。この日のEASYもDFにとって過酷な試合となった…
 

一方の阪南大クラブ。10/24に行われた京都紫光クラブとの試合の配信をフルではありませんが、ザッピングしながら見てみました。
阪南大クラブ。関西リーグに在籍する学生チーム3つのうち、最も早く昇格して一番長く在籍しているチーム。さらに2015年の岩手全社で3位になり、全国地域リーグ決勝大会にも出場。当時、岡田武史監督率いるFC今治と同グループで戦ったこともあるチーム。リーグ戦は不調でも、その後開催されるKSLカップではかなりの確率で優秀な成績(優勝3回、準優勝1回、3位3回)を収めている。尤も近年はあまり成績が振るわないことが多いが、それでも関西リーグを語る上で外せないチームと言える。
阪南大学のサッカーは桃山学院大学とは違い、やや守備に難がなるというのが個人的な印象。桃山大同様、枠を外れたようなスーパーな選手が出てきた時には全国でも通用するチームに仕上がることが多い。
そんな阪南大クラブ、6月に見たFC EASY02明石戦ではシュートを打てども打てども入らない、そのままスコアレスドローかと思われた後半ATのラストワンプレーで起死回生のゴール、辛うじて勝ち点3をゲットしたそんな試合でしたが、この日の京都紫光クラブ戦は前半を1-1で折り返し、後半の飲水タイムまでに3-1と完全に阪南大クラブのペースで推移。しかしリードしたからなのか、それとも終始そうだったのかは定かではないが、特に中盤の守備の緩さが阪南大クラブのDFラインに負担となり、徐々に守備の綻びが生まれてくるようになる。それでもなんとか凌いでいたのだが、ATに1点差に追い上げられるとさらに終了間際に痛恨のPKを与えてしまい、3-3のドローで終了。実にもったいない試合となってしまった。

学生チーム2チームの明暗がはっきり分かれた形にはなったが、今後も激しい昇格争いが続くことは間違いないし、その2チームを倒して昇格しないといけないのが現在2位のFC淡路島。首位の守山侍の安定した試合を見ると最後まで落ちることはなさそうだ。そうなると、この3チームのうち1つしか昇格できないという地獄の構図が変わることはないし、絶対昇格しないといけないFC淡路島はこの両チームとの試合が残っている。ここで勝たないと本当に大変なことになるでしょう。まあ、ホントに解散してしまうのかは分かりませんけどね…(笑)

昨年の関西リーグDivision2は、最終戦となった上位直接対決で勝利した関大クラブ2010の大捲り、大逆転優勝というドラマがありました。今年の関西リーグDivision2も例年以上に最後まで目が離せないでしょう。お暇な方は是非現場まで足をお運びください。そして今年の最終戦はなんと12/25、クリスマスです。コロナ禍で大変だったこの2年のラストに、関西リーグ最終戦というプレゼントを神様がくださったと思って、年末まで楽しみたいと思います。そのかわり、関西府県リーグ決勝大会のスケジュール調整が大変だな〜、インカレも有観客っぽいから見に行かないといけないし〜。まあもっとと、府県決勝が有観客開催だったらね、という条件つけだけどね…→そういう時こそKSLTVの出番ではないか!(笑)

ということで、楽しい楽しい関西リーグDivsion2、第1話でした(たぶん続編はあるでしょう)



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