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映画/ドラマ - 2022ベスト10

2022年公開作品に限定(ドラマを多く観るわけではないので、映画とドラマあわせた年間ベストということで!)

映画/ドラマ 2022ベスト10

1 「ストレンジャー・シングス 4」
2 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
3 「リコリス・ピザ」
4 「ザ・ボーイズ 3」
5 「すずめの戸締まり」
6 「アテナ」
7 「コーダ あいのうた」
8 「カモン カモン」
9 「フラッグ・デイ 父を想う日」
10 「グレイマン」
(特別賞「トップガン マーヴェリック」)

下記はその時々でアップした感想からの抜粋です。観終わった直後のリアルな感想の方が改めて感想を書くより面白いと思うので、是非お読みいただけると嬉しいです!

来年はもっと映画館で映画を観たい。

「ストレンジャー・シングス4」

“カリフォルニアのピザ屋のバン、ソ連の錆だらけのバン、そしてホーキンスのキャンピングカー…そんなボロボロの3台がひたすら走る、前へ前へと。成長も葛藤も混沌と同時多発的に起こり、そんな中で登場人物それぞれの過去と現在が見事に描かれて、登場人物同士も、その登場人物自身の中でも、いろんなことが繋がっていって…ストーリーとしては過去イチだったのではないかと思う”

“シーズン1の頃から使われる音楽がとにかく素晴らしかったんだけど、1986年が舞台の今回、VOL.1のトレーラーから気になっていた新キャラ、エディがギターを弾いているところで使われているのがMetallicaの1986年発表の”Master Of Puppets”で、実際にMetallicaのメンバーの息子が弾いているとか、最近ヨーロッパをまわっているMetallicaがそのキャリアで初めてアンコール最後にこの曲をプレイしているなんて話を聞いてテンション上がらない訳がない”

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」

“サム・ライミ版「スパイダーマン」だけは好きで、そこにあった"らしさ”は実はトム・ホランドがブーストしたんだなと今回気づいたスパイダーマン像と、「ドクター・ストレンジ」の独特な映像美と、MCUの繋がることやアーカイヴを探訪することで醸すエモーショナルさ、これら全てが文句なしのバランスで成り立っていたな、と。2時間半、秒で終わったよ!”

“スパイダーマン・シリーズはここまでの全8作すべてを劇場で観てきたので、そんな2000年からの約20年間の祝福でもあった”

「リコリス・ピザ」

“まるで(主人公)アラナもピンボールの中でいろんな場所にぶつかって翻弄させられてあちこちに飛んでいくボールのようだったな。ひねくれまくった人生讃歌、僕にはそんな風に思えた作品”


“映画って別に超リアルである必要はないし、現実のようなんだけど実は自分が数センチ浮いてる、そんな非現実だからこそ良いという部分があるというのもとても大きな魅力のひとつだと思う。この映画ってまさにそういう作品で、このストーリーがどこかおとぎ話みたいな感じがあって、だからこそ、そんな自分自身を音楽にアイデンティファイさせていた時代における誰かにとってのリコリス・ピザ的ストーリー、というのがその名のついた理由なのかと思う”

「ザ・ボーイズ3」

別にスーパーヒーローじゃなくても、人って力を持つとその力をどう使うかによってその人の本質が如実に表れる、そう思うんだけど、まさにそんなことを起点に、これまでのエクストリームな表現手段はそのままに、これまでの2シーズンで進んできた話にぐっと深みを加えたのがこのシーズン3ということになるのではないかと思う。しかし…刺激強すぎだ…めっちゃ面白かったけど、「ザ・ボーイズ」を観る度に思う、通常の表現では物足りなくなってしまうのではないか、と苦笑(今のところは大丈夫っぽい苦笑)

「すずめの戸締まり」

“日本の作品なので今の日本で公開されるべき理由がちゃんとあるものが観たい、でもリアル過ぎて映画館を出た景色がその映画と地続きになっているよりは映画としての非現実を味わいたい”

“ライアン・クーグラーが「ブラックパンサー」シリーズを創ったように新海誠がこの作品を創ったと思えたし、伝承のような非現実なファンタジーが突然扉の向こうに現れるという話とその最後も素晴らしかった”

「アテナ」

“アートという方法論でアジテーションや問題提起をする作品の見本のような作品なのではないか、と。これは心揺さぶられた!扱うテーマはひたすらヘヴィな民族間の分断がもたらす現実を描いているのに、ちょっと不謹慎かもと思うレベルでその映像と緊張感異様に高いストーリーに”かっこいい”と思ってしまった…冒頭の長回しの映像からもう…凄すぎた”

「コーダ あいのうた」

“ルビーという、日本で言うところの高校3年生の少女のジュヴナイル・ストーリーとして見事だったのではないかと思う。自分のやりたいこと、恩師との出会い、恋愛そんな成長の中に、聾唖の家族との意思の疎通やそのことによる問題が絡みあう”

“実際の聾唖者を取り巻く環境の描写もそれを比喩的に用いた描写も、リアルでありつつも、しっかりと映画的なアップリフティングなストーリーが出てくるのでより人に伝わりやすいのではないかと思う”

「カモン カモン」

“家族の繋がりについて、前向きに、というとちょっと安っぽく聞こえてしまうかも、だけど、でも安っぽくなくそれを描いた作品だった。きっと簡単ではないし、むしろ相当難しいけど、それを解き解く鍵はどこかにあるし、いつかは見つかると思って前へ進むしかないということで、見つからない可能性もあるとは思うけど、そこも含めて描かれていたのかな、と”

「フラッグ・デイ 父を想う日」

“自分と子供、自分と親…最も近いはずなのに最も遠いもののように描かれる親子関係。ショーン・ペン演じるジョンはどうしようもない父親なんだけど、でもそのどうしようもなさに理由はあるし、僕は犯罪は犯したことはないけど、共感できるというか、じゃあ、子供に対しての想いとしては何が違うのかとも思ったかも”

「グレイマン」

“アベンジャーズ「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」を手がけたあのルッソ兄弟の監督最新作という高すぎるハードルなんて軽く飛び越えたかも。”アクション・シーンの優雅さ”、その要素はどのシーンでも圧巻で、映画全般に流れる優雅さや風情が良い映画だった”

「トップガン マーヴェリック」

“デカいスクリーンで観て、自分でも得体の知れない万能感の中でついついガッツポーズを決めてしまおう、まさにそんな映画だった”

“2回目だから冷静に突っ込みたくなるところも山ほどあるし、2回目のくせにまた感動して、また緊張して手に汗握ってるじゃないかと思うところも山ほどあり笑”


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