44 Los Indios Tabajaras ☆ La Mer

【MY FAVORITE SONGS 44(私は音楽でできている)】

 以前は天気予報の定番だった「マリア・エレーナ」や「ビギン・ザ・ビギン」「アマポーラ」「スター・ダスト」など、ロス・インディオス・タバハラスのギター・インストゥルメンタルは生活に溶け込んだポピュラーな曲でした。聞いてみれば、「ああ、この曲ね」と思う人も多いと思います。ブラジル出身のタバハラス族の兄弟で、1963年「マリア・エレーナ」が米国で大ヒットして、世界中にファンが広がったデュオなんです。

 戦後から1960年代くらいまで、結構ヨーローッパの音楽が世界各国で、そして日本でも流行していたように思います。それは、一般的には、第二次世界大戦で米軍がヨーロッパ全体に転戦して駐留した影響があると言われています。
 世界中が、音楽でつながっていったのではないでしょうか。坂本九さんの「上をむいて歩こう」が米国ビルボードで3週連続1位になったり。ザ・ピーナッツさんが米国『エド・サリヴァン・ショー』や『ダニー・ケイ・ショー』や西独の『カテリーナ・バレンテ・ショー』に出演されたりもしています。そしてラテン系の音楽も世界的にヒットしました。

 ロス・インディオス・タバハラスは、ギターのインストゥルメンタルですが、60年代後半、我が家にもベストアルバムがありました。とても哀愁があるというか、世の中は高度経済成長で慌ただしかったと思いますが、日常はこんな曲を聞くような、なんだかのんびりしたものだったのかもしれません。

 中学生になった私は、部活動を辞めたり、いくつかしんどいことが続いていた時期で、特にこの「ラ・メール」を聞くと、ちょっぴりその頃の気持ちがよみがえります。

応援よろしくお願い致します。