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テレビ放映の影響と広がり

「おせっかいワーカーになろう⑬」

 NHKニュースウォッチ9の放送は8月4日でした。放送の日程は見守り訪問員だけでなく他の組合員、知り合いなどに知らせましたが、実際どんな内容がどんな長さで放映されるか分からなかったので、あまり広げませんでした。しかし放映されると知らせていなかった知人や中学校時代の友人まで連絡をくれてとても驚きました。NHKの影響力の大きさを感じました。

 特に子どもや家庭支援に携わっている方や役所の人は、直接見ていなくても、出たことを知っていて、行く先々で声をかけてくれました。いままで見守り訪問と言っても、いったい何のためにどんなことをしているのか、上手く説明できなかったのですが、短い映像を見ただけで大まかに理解してもらえるのはありがたかったです。それで、何か活動を紹介するときには、まずこのテレビ映像を見てもらってから説明するようになりました。

 8月末、子ども虐待防止全国ネットワークの吉田理事長から、児相を通して日本子ども虐待防止学会名古屋大会のプレカンファレンスで発表してほしいと連絡がありました。児相の藤林所長が主に発表されるのですが、実際に家庭訪問しているワーカーズの見守り訪問員の立場からも話してほしいとのことでした。もともとプログラムに組まれてなかったのに、テレビ放映を見て、民間の団体が虐待防止に大きく関わっていることは今までになく、重要性が高いと急遽入れられたそうです。10分と短い時間ですが、準備の日程も2週間しかなく、そんな晴れがましい場所での発表など経験がないのでとても焦りました。  

 発表はガチガチに緊張して何を話したか覚えていません。本大会前日のプレカンファレンスだったので、それほど関心の高い集まりではなかったと思うのですが、終了後自治体の虐待防止担当者や日本子ども虐待防止学会の方、マスメディアの方などが次々に名刺交換に来られました。  

 それから慌ただしくなりました。厚労省の視察、TBSテレビ、共同通信の取材、大学研究者やNPO団体の訪問、地元新聞社、テレビ局の取材と続きました。翌年の子ども虐待防止学会新潟大会では応募シンポジウムで詳しく発表しました。 

 そこで、よい仕事をするだけでなく、やっていることをどう言葉にするか、社会にどう伝えるか、の難しさを痛感しました。

         【労協新聞2017年「おせっかいワーカーになろう⑬」】

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