怒りの獣神、アンコール
深夜の新日本プロレスの放送で、ライガーの引退が発表された。
「くるべきものがきたか」と思った。
1989年から闘っている、ジュニアのレジェンド。
ここ何年かは試合はするものの、華々しい舞台、ベルト戦線からは身を引いている。いくら神でも不老不死ではない。覚悟はしていた。
2020のドーム2daysで引退。
俺は新日本プロレスが好きだが、会場には1.4のドームと夏のG1の最終日にしかいかない。俺が新日の会場でライガーのテーマ、怒りの獣神を聞くのもあと2回か。
足りない。ライガーとの別れのために2回では足りない。俺は会場には滅多にいかない。だが、新日の会場にいくと必ず流れる怒りの獣神があと2回なんて。
そんなときに、ライガーがみちのくプロレスに参戦するというニュースが流れた。
行こう、みちのくプロレス矢巾大会。
リングを去るライガーへの、自分の覚悟を決めるために。
0泊2日の強行軍。
みちのくプロレスの聖地、矢巾。
20分フルタイムドロー。20分ずっと泣いてたよ。
ライガーの引退ロードなんて、世界中のどんな会場だってフルハウスになる。
けどライガーは引退ロードの中に2箇所、ご当地プロレス団体入れたんだよな。
ジュニアの象徴、ジュニアの第一人者であり続けたライガーの、かっこいい選択。
「新日ジュニアの発展にはみちのくプロレスが欠かせなかった。みちのくを応援してくれ」とマイクしてライガーはリングをあとにした。
これで準備はOKだ。俺は1.4、1.5でライガーを送り出せる。
怒りの獣神を聞くのは、あと2回。
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