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元作詞家の〝チョイ長〟呟き…実直

 トイレを借りるつもりでたまたま立ち寄った某百貨店の地下。特設売り場に各地名産の食品がありました。

 私の目を引いたのは「病みつき」と銘打たれたフライドガーリック。これはライスにパスタにラーメンに…さぞかし美味かろうと想像を膨らませ、じっと見つめていた所へ歩み寄って来た女性担当者。年の頃は20代後半から30代半ば程か?

「そちらは色々なお料理に使えてとても好評なんですよ」

 微笑ましくちょっと素敵な女性だった故ついつい

「でもね、もし僕が病みつきになって中毒起こした頃には、きっともうあなた方は此処にいないもんね」

と冗談を一節。すると彼女、途端に真面目な表情になり「その時には〜」と生産元から暖簾の歴史に至る迄を極めて詳細に解説し始めて。はぐらかすつもりで商品をレジへ運ぶ最中も解説は続き。その様子を見ていたのか(恐らくパートの)おばちゃんもレジで「あんたが要らないこと言うからよ…お気の毒様」といった表情で苦笑しておりました。

 自ら踏んだ地雷故にしっかり話を聞く内、彼女の振る舞いに忘れ掛けていた初心や直向きな姿勢の大切さを再確認させられる始末。仕事はこうじゃないと…勉強になりました。

 頂いたメモを手に次へ向かった午後であります。

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