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元作詞家の〝チョイ長〟呟き…先入観

 良くも悪くもこれまで色々経験して来たとは言え、この歳になっても今だに出来ないことが多々あります。偏った生き方故に所謂一般常識とされる中にも知らないことも多かったり…。

 お酒は飲みませんが無論お酒の席に居たことは数知れず、業態問わず汎ゆるお店に出入りして来ました。ただ唯一、独りで行けと言われると躊躇してしまう場所があります。それは割烹着を着た女将が独りで切り盛りしている様なタイプの割烹料理店?小料理屋?です。刑事ドラマで事件解決後のエンディングに出て来るような、近所の商店街にもある小さな間口に暖簾と引き戸の…そんな飲み屋さんです。

「独りで入店しなさい」と言われたら…

○ 銀座系のクラブ→独りでの経験はないですが行けます
○ キャバクラ→楽勝です
○ バー / 居酒屋→行けない訳ないです
○ スナック→ギリOKです…怪しいですが多分
○上記小料理屋→絶対無理です

 何故でしょうか? 彼処は「大人が行くお店」という思い込みです。それが抜けずに還暦近い今でもしっかりそう信じております。そちらについては未だ自分は大人ではないらしいです。

 私の幼少期に日頃目にしていた「お酒を飲むお店」はそんな小料理屋くらいでした。当時はチェーンの居酒屋もありませんでしたし近所には大衆酒場もなく。「ここは大人が入る店」という子供の頃の記憶が根強くあるのだと思います。友人にそんな店に連れて行かれると「コイツ大人じゃん」と真面目に思います。

 子供時代の記憶による観念とは恐ろしいものです。嘘でも良いので、小さな子には「君は素晴らしいね 可愛いね」と日々唱えるべきかと。

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