(G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想 ③ 「POLAROID」
5曲目「POLAROID」
何を隠そう、僕にとっての(G)I-DLEの全ての曲のうち、オールタイム・ベストの1曲。
イントロの、潤いに満ちた暖かいギターから、もう心を持っていかれる。
何か過去の記憶に帰っていくというか、回想というか、「あの時」に心が戻っていく感じ。
ミンニからウギへと繰り返すAメロBメロの歌声はまるで、友達がすぐ隣に座って打ち明け話をし始めたような、親密な感じ。
サビは、放課後の教室で友達がギターの弾き語りをしてくれて、優しい気持ちになる感じ。
あと最後の落ちサビまでそんな親密で優しい歌が続く。
よく分からないけど、こういう曲がいわゆる「エモい」って言うのかな?
内容も内省的で、時の流れの無常さも感じつつ、だからこそ今の自分たちの気持ちはかけがえないよね、なんであの時はあんなに全てのことが難しかったんだろうか、もう悲しまないで、何か楽しいことがしたい、とどうやら友達を慰めてる感じで、だからこそポラロイドを撮ろう、フラッシュと共に全てを忘れよう、「Let's make a funny face」変顔をしよう、という言葉が胸に来る。
作詞作曲編曲、ウギが中心になった曲。
おそらくヴォーカルディレクションもウギのはず。
だからみんな、こんなに密やかに語りかけるような、心に寄り添うような、同世代の女の子からすれば、肩をそっと抱くような歌を歌ってるだなと。ソヨンももち前の鋭さではなく、聞いた事のない柔らかい歌い方になってて、ソヨンのこの歌を引き出せたのは、お互いに深く繋がったウギだからかもと思うと、胸が熱くなる、
こんな優しく深いメロディをかける人は、絶対心が暖かい人だと思う。
表でどんなにビックマウスだったり、ツッコミが鋭かったり、ひょうきんだったり、イカつく爆イケだろうと、芯は優しくて思いやりの深い、暖かい人柄のはず、と僕は確信している。
あと、あまり誰も言わないけど、ウギの美しいファルセット!
地声からファルセットへとシームレスに行き来するのが、ウギのヴォーカルのもう1つの魅力だ。
いつか、ウギの「セルフカバー・アルバム」が出たら、この曲はエレアコ・ギターと歌だけのアレンジで聴きたいものだ。
僕がウギ推しになったのは、この素晴らしい曲を創ったのが、彼女だと知ったからである。
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