我輩はカモである

とにかく音楽中毒のくそじじいです。NO MUSIC NO LIFE。

我輩はカモである

とにかく音楽中毒のくそじじいです。NO MUSIC NO LIFE。

最近の記事

(G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想 ③ 「POLAROID」

5曲目「POLAROID」 何を隠そう、僕にとっての(G)I-DLEの全ての曲のうち、オールタイム・ベストの1曲。 イントロの、潤いに満ちた暖かいギターから、もう心を持っていかれる。 何か過去の記憶に帰っていくというか、回想というか、「あの時」に心が戻っていく感じ。 ミンニからウギへと繰り返すAメロBメロの歌声はまるで、友達がすぐ隣に座って打ち明け話をし始めたような、親密な感じ。 サビは、放課後の教室で友達がギターの弾き語りをしてくれて、優しい気持ちになる感じ。 あと最後

    • 色温度ならぬ声温度

      僕がウギを好きになったのは、もちろんその声だが、ある人が「What a Warm Voice!」と言ってて、そうだよな、暖かい声だよな、と思ったのがきっかけだ。 「色温度」というのがあるように、「声温度」というのもあるように思う。 涼しい声には例えば、大貫妙子さんや小田和正さん。 熱い声には、桑田佳祐さんやサンボマスターの山口隆さん。 で、僕は暖かい声が好きみたいなのだが、なかなか女性では思いつかない。 男性では、レイ・チャールズさんなどが思いつくが、例えばカレン・カーペ

      • (G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想②

        「Never Stop Me」 ここに来ていきなりなぜか、アヴリル・ラヴィーンばりのポップパンク。 すがすがしいまでの、バンドサウンド。 他のK-POP女性アイドルグループでは、やれ90年代風エレクトロとかのレトロダンスミュージックをポップソング化したものが流行ったり、という世の流れを無視。 前曲「TOMBOY」のバイオレンスなロック、スナップ音や口笛音の入った「ワル」の雰囲気から続いて、ストリート的でおてんばな活きのいいポジティブなポップパンクをやってて、今後の(G)I-D

        • 謎めいたプロアイドル (G)I-DLE ミヨン

          (G)I-DLEの最年長 ミヨン。 大手芸能事務所YGの練習生、BLACKPINKの候補を経て、現事務所CUBEに所属、(G)I-DLEのメンバーになって今に至る。 声量含む歌唱力には定評があり、その美貌はリアル・プリンセスと言われる。 当時、(G)I-DLEのメンバーは外国人メンバー3人、韓国人メンバー2人だったため、韓国人メンバーを増やすためにあとから入れられたそうで。 いや入れなくても、今のメンバーで十分では?という空気の中、ややアウェイだったミヨンにあえてウェルカム

        (G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想 ③ 「POLAROID」

          (G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想①

          (G)I-DLEがやむなく活動休止に追い込まれて、各メンバーは散り散りになり、テレビのバラエティをなんなら体を張って頑張る者、国に帰って仕事をする者、練習生を改めてやり直すように歌やダンスを自ら鍛え直す者、色々であった。 ソヨンはもうダメかもと思いつつ、(G)I-DLEリスタートに備えて、アクセルをブンブンふかしていた。 で、大逆転の秘策として、1st フルアルバムを世に放つ事にした。 復活するにあたって、メンバーに招集をかけ、再集合した。 みんなはソヨンが呼ぶならもちろ

          (G)I-DLE 1st フルアルバム 「I NEVER DIE」感想①

          (G)I-DLE 「Tung-Tung (Empty)」、「I Burn」感想。そして⋯⋯。

          JAPAN 2nd Mini Album「Oh My God」 2作目の日本向けミニアルバム「Oh My God」、やはり日本語詞の曲については、特に書くことはないのだが、ミンニ作のオリジナル曲、「Tung-Tung (Empty)」の事には触れておこう。 曲の内容的には、「恋人への心が離れてきた女性の複雑な思い」という、非常に大人な歌で「満たされても Tung-Tung 空っぽ」とのフレーズが印象的だ。 ゆったりしたテンポでピアノ、ストリングスやリバーブの効いたキーボード

          (G)I-DLE 「Tung-Tung (Empty)」、「I Burn」感想。そして⋯⋯。

          (G)I-DLE 「I Trust」 「DUMDi DUMDi」 「i'M THE TREND」感想。

          基本的にK-POPによくある(Japanese version)とか(English version)については、書くことがあまりないので、言及を避けることにする。 だから(G)I-DLE日本デビューミニアルバム「LATATA」は、まあ日本のK-POPファンに対する自己紹介なので、まあ良しとして、 「For You」 についてはどうしても語りたい。 この曲はこのミニアルバムのオリジナル、ミンニ作曲の2曲目であって、前作「blow your mind」はかなり個性的な曲だったの

          (G)I-DLE 「I Trust」 「DUMDi DUMDi」 「i'M THE TREND」感想。

          (G)I-DLE ミンニは、あふれてる

          (G)I-DLEの二人のオンニラインの一人、ミンニ(MINNIE)、本名ニチャ・ヨンタララクはタイ出身である。 出身というだけではない。タイ王室の姻戚で、ミンニの叔母が、タイにあったランナー王国の最後の王の曽孫だそうな。 あと、かなりな大富豪の一家で祖父、父、母、双子の兄も実業家だそうで、「ミンニの家にはプールとかあるんじゃないですか?」とテレビで訊かれて、「プールはなかったけど、湖がありました」と答えたという、レベチなお金持ち。 関係ないみたいだけど、彼女の人柄を語る上

          (G)I-DLE ミンニは、あふれてる

          【祝】ROSÉ 「APT.」リリース!

          僕は音楽厨なので、BLACKPINKの4人の中でも、特にROSÉの今後を案じていた。 他の3人は、YGと個人としての契約終了後、個人事務所のCEOになったりしてたが、ROSÉがTHE BLACK LABELに入って、音楽に専念する気配なのでホッとしてた。 そしたら12月にソロフルアルバム「ROSIE」を出すとのことでうれしかったのだ。 Netflixの「ライトアップ・ザ・スカイ」でTHE BLACK LABELのスタジオでコツコツ曲作りをしていてハードディスクに音源をためてる

          【祝】ROSÉ 「APT.」リリース!

          (G)I-DLE 「Put It Straight(Nightmare Version)」、「LION」感想

          ソヨンはサバイバル番組「QUEENDOM」に参加するよう、渋るメンバーを説得する。 この番組は、ソロアーティスト1人アイドル5組で、課題にそった曲をリリースし、カムバックステージで披露、客席と視聴者のリアルな投票で順位を決める、シビアな内容であった。 ソヨンはのちに「リムジンサービス」というウェブ番組で「危機の中で、自分がより大きくなれる」という信念を吐露してて、だからこれは「このままぬるま湯にいてはダメだ」と、自分たちに千本ノックを課したのではないか。 ここで曲作り、コン

          (G)I-DLE 「Put It Straight(Nightmare Version)」、「LION」感想

          (G)I-DLE 「I MADE」、「Uh-Oh」感想。

          この先は特に注釈がない場合は、全てソヨン作である。 セカンドミニアルバム「I MADE」がリリースされたのは、2019年2月である。 「Senorita」 この曲はミニアルバムのタイトル曲である。 僕はかなりな意欲作だと思っている。 Senoritaとは、スペイン語では「お嬢さん」という意味であって、タイトル通りスペイン風味が強い。艶っぽいトランペットは、スペインの奏者に吹いてもらったそうだしブラスアレンジやカスタネットの「タラララッ」とかもそうだ。男声のSenorita

          (G)I-DLE 「I MADE」、「Uh-Oh」感想。

          (G)I-DLE 「I am」「HANN(alone)」etc.感想。

          これから(G)I-DLEのディスコグラフィの感想を書いていくつもりだ。 まずファーストミニアルバム、「I AM」。リリースは2018年5月。 これからずっと、ある時までミニアルバム、フルアルバム共に「I~」というスタイルが続く。(G)I-DLEの I から発展しているわけで、ま、分かるでしょという感じ。 ここでもうひとつ注目すべきは、本人たちの画像をアートワークに使われてないという事だ。よく知らないが、最近NewJeansがそれをやって新しいと言われてたような。自慢じゃない

          (G)I-DLE 「I am」「HANN(alone)」etc.感想。

          (G)I-DLEソヨンという人。

          最初に断っておくが、すべて個人の感想である。 よく知らない人のために、(G)I-DLEのチョン・ソヨンという人についてざっくりと紹介しておく。 (G)I-DLEという韓国の女性アイドルグループは、女性グループで唯一、自己プロデュースしているのだが、その統括プロデューサーこそ、リーダーのソヨンで、多くの楽曲の作詞作曲、編曲、振付からヴィジュアル、カムバックの演出まで関わり、MVの撮影時にもモニターの最終確認をかなり年上のPDが彼女にしてもらっていた。 僕は同世代から少し年

          (G)I-DLEソヨンという人。

          (G)I-DLE、その音楽の変遷について。

          (G)I-DLEについては、あまりその楽曲、メロディやサウンド、ヴォーカルやラップを語られることが少ないように思うが、僕はむしろ音楽はその音を語りたい方なので、このnoteではそれについて書こうと思う。 「恨」「寒」「華」の一文字三部作や「SENORITA」「OH MY GOD」「LION」など、サウンド的な特徴として「耽美的」「シリアス」ということがあると思う。割とマイナーキーで、劇的なコード進行、美しいメロディと教会の鐘の音などのSEで正面突破していく形が、まさに大上段

          (G)I-DLE、その音楽の変遷について。

          僕が(G)I-DLEウギを推しに決めたわけ。

          僕は音楽好きなのだがカテゴリやジャンルはあまり気にならず、聴いて良ければそれでいい。けれど好みはあってなぜか女性の低いハスキーなヴォーカルが大好きなのだ。だから例えばサラ・ヴォーンの「Misty」とか、 カーペンターズ「Close to You」とか、 ボニー・タイラー「Holding Out for a Hero」とか、 ジュリア・フォーダム「Porcelain」、 P!NK「Long way to happy」や、

          僕が(G)I-DLEウギを推しに決めたわけ。

          【私見】(G)I-DLE「NXDE」の裏テーマ。

          一般にはおそらく、「Tomboy」以前以降という風に見られてるのだろうし、もちろん僕もよく分かる。 だけどあえて、「NXDE」以前以降と分けたい。 というのも、音楽、歌、ビジュアル、パフォーマンス、MV、全ての作り込みがほぼ完璧で、ソヨンの「作り込む」手法はこの曲で頂点に達したのではないかと思われるからだ。 音楽的には、2分58秒の間にクラシックからの引用あり、中間部の圧倒的なラップあり(僕は内容的にもテクニック的にも歴史に残るラップだと思う)わざとコードに合わない音を加えて

          【私見】(G)I-DLE「NXDE」の裏テーマ。