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「私、higehiro と申しますが、現在、同型の自転車、色違いで2台所有しています。両方5年以上雨ざらしで乗っているのですが、サビも酷く、最近調子も悪いので2台を見て頂いて、使える部品を使いまわして、使えないものは新品に交換して1台に再生することは出来ますか?」と電話で問い合わせた。
曰く「写真撮ってる方ですよね〜〜」「夕方伺って診さして頂いて見積もりだしますよ〜〜」と言うことで本日来ていただいた。
僕のことはFBで繋がっているので話は早かった。
今回問い合わせしたのは茅ヶ崎の”出張自転車修理屋のCharlie(チャーリー)さんです。
僕と妻は同型に乗っていたが、主のいなくなった自転車は3年以上も駐輪場に放置されていた。以前にも書いたが、妻の自転車と同色を見つけると、つい色々思い出してしまう。
最後の妻の遺品の整理日がやってきたわけです。チャリーさんに診ていただいた所、僕の自転車が年代が古いこともあり、仕事や海での撮影で、西へ東へ毎日酷使したこともあり、塩害による錆が限界に来ていた。1台に合体するにしても、まだ妻の自転車の方がが土台活かせる事が判明した。これは思わぬ展開だった。遺品の整理の筈がまたこれからお付き合いする自転車になった。”何ということでしょう〜”
という事で修理を依頼しました。チャーリーさん曰く「今からやりましょうか?それとも日にちを決めて後日でもどちらでも良いですよ!」「えっ!今日これからやってもらえるのですか?」空は日の沈み始める時間。今日できるのだったらと即決でお願いした。
何故チャーリーさんにお願いしたのか、彼のFBの発言がとても印象に残ったからだった。「自転車はメンテンナンスしてあげれは買い換えなくても長く使える。」そのスピリットが響いた。
世の中、使い捨てが当たり前の時代になったが、僕の小さい頃は
修理しながら長い間使い続けていたものが周りに沢山あった。職人さんや信頼の置けるメーカーが作ったものは多少割高だけれど、最低10年は使えるものを選ぶことは大事だと言うことを小さな頃に学んだ世代である。
この自転車も実用車としては少し高かった。チャリーさん曰く「このメーカーのこのタイプの自転車はしっかり作ってあるのでまだ修理すれば長く乗れますよ」との事。
この自転車を選んだ事には理由があった。湘南を葉山〜大磯あたりまでカバーできる仕事用の自転車(意外と自動車は駐車場の関係、細い路地などで不便)で、カメラ機材を詰める大型のバスケット、其の重さに耐えられるタイヤ、丈夫な車体が必要で、内輪三段ギアである事(海では塩や砂がかぶりむき出しの変速はすぐ駄目になる)それらを満たした自転車がこれだった。
さて話は修理中のチャーリーさんとのトーク(完全に修理の邪魔状態)で感じたことは良いものを長く大切に使うことへの熱い気持ちが僕の琴線に触れた。とても充実の修理タイム、再生された自転車の色は妻の乗っていた色、試し乗りしたらちょっと不思議な感じになった。これから駐輪場で自転車を見つけるときに色が違うのでまごまごしないように気をつけたい。時間を作って車体の色をブリティッシュグリーンかツイードグレーに塗り替えたいな!
チャーリーさんありがとうございました。自転車の事での困りごとがあったら気軽に電話してみて下さい。オススメします。
やっぱり地元にこういう方がいてくれるのはありがたいです。
チャーリーさんと話していた、近年MADE IN JAPANが消えていくのがちょっと残念だし将来を心配しながら自転車を受け取った。
higehiro

#自分にとって大切なこと

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