わが安物買いの銭失い(笑)

最近レコードが聞きたい、となった。友人に音楽家が多いせいもあるがもともと自分が音楽をやっていた時期はアナログしかない時代からちょうどCDというモノが普及しだした時代、その頃に足を洗ったせいでその後の音楽情報は非常に疎い。ＣＤは便利だしパソコンでも再生できるしこの１０年くらいはステレオすら持たずすべてパソコンだけで済んでいた。サブスクもあるしね、携帯でも一時期はそういう形でいつも音楽を聴く、という事をしていたんだけどある時期からなんか違和感を感じて。

で、まずサブスクをやめた。パソコンで聞くのはCDくらいだがなんかイマイチピンとこないんだなぁ。そんな時古い友人の作曲家がレコードいいぞレコードって言いだした。ふと思った。

確かになぁ、俺らの世代だと新しい音楽は全部レコードだったよなぁ、って。でも今の時代レコード聞くのは少々大変。まあネットで情報は集まるし近年は若い人の間でも急激にレコードブームになっているせいかソフトもハードもものすごい勢いで日々動いている様子だ。

分かりやすい事を言うと新しいレコードプレイヤーはまだメーカーでも作っている。マニア向けのかなりいいものも新参者向け（(笑)）の割と安いものもあるが。ハイエンドモデルが急に値上がりしだしたらしい。それに中古レコードも徐々に値が上がっているそうな。まあビジネスだからね(笑)

さて今回はあち事つてを訪ねてとりあえず使えるプレイヤーを頂いてきた。昔は聞いたけど今は・・・という方はおおい。もう今は何年も使ってないから動くかどうかわからないけど良かったら、という感じ。こちらもリスクは承知でお預かりしてきた。最初はアンプとチューナー、プレイヤーのセットで。これが使えれば超ラッキーだがさすがにそれは無理で。プレイヤーのベルトが切れていた。でもアンプは使える様子。

そこへプレイヤーだけ少し新しい、それでも４０年前の代物だが、そいつが来た。これは現役。４５歳のアンプに４０歳のプレイヤー。スピーカーがまだないのでイヤフォンをつないで音は確認。ちゃんと鳴っている！

こうなるとスピーカー欲しいのでオークションで安いものを入手。とりあえず音が出る。で以前から持っていた真空管のヘッドフォンアンプを使いたくてヘッドフォンを買おうとかんがえた。

やはりマンションの一階だとあまり大きな音を出すのはまずいよな、位の分別はある(笑)　で、買おうと考えたヘッドフォンがAKGというオーストリアのブランドで。まあ中国製だが(笑)　新品でも７－８０００円だがモニターとしては優秀、という話をあちこちで聞いたのでこれに決めた。でここからが今日のテーマなんだよ。新品を買うか、オークションなどで探すか、このヘッドフォンはケーブルを変える事が出来てそのケーブルで音が全然変わるそうな、それはよく理解できるので先々ケーブルも変える前提でこの機種にしたんだけど。ケーブルはそんなに安くない。本体価格の７割くらいする。なら本体は安いほうがいいか、と安直に考えてオークションで４０００円ほどで交換用にイヤーパッド付、というやつを落とした。この交換用イヤーパッド付、がポイント。肌に触れる部分だからね、イヤーパッドって。さすがにここは替えたいでしょう、その部品が最初からついているのはありがたい。オプションだから当然買えばお金かかるしね。

で、さっき品物が届いた。開けてみた。まあまあきれい。なのでイヤーパッドを変えようと外したらさ、ちょうど音が出る部分をカバーするウレタンフォームの薄い円盤があってここが取れるんだけどとったら中がすごい事に・・・ウレタンは素材的に経時変化する素材だから仕方ないけど・・ここを変えないでイヤーパッドだけ変えても無意味だろ、って話で。そりゃそうだよなぁ・・でもこういう構造だとは知らなかったからね。ヘッドフォンの情報集めしていた時もイヤーパッドの話はずいぶん見たんだけどこの部品の事を書いた人は誰もいないんだよ。だいたい部品の名前すら分からなくてものすごい苦労したくらいだから。買おうにも検索しようがないでしょ、なんて名前の部品か分からないとさ。

とにかく流しの上でウレタンシートを外し刷毛で埃を落としアルコールを湿らせた綿棒で汚れを落とし中に入ったウレタンのかけらをピンセットで除去。あとはエアダスターで中のほこりを取り除いて今日は終了。このウレタンフォームは値段は片耳数百円。送料入れても千円しない。でも面倒でしょ。この時点で新品との差額はほぼゼロ。う～ん、今回は完全に銭失いパターンだな・・・・まあいい勉強になりました。

という事でAKGの240studioというヘッドフォンを買おうと思う方は新品なら問題ありませんが中古の場合はイヤーパッドだけじゃなくてフォームディスクというウレタン製の円盤も交換必須だというのは覚えておいた方がよろしいですよ、という話でした(笑)